本日の誤変換

魔の鶴=真野鶴....鶴は吉祥のはずですが、ハロウィンを意識してるのでしょうか?

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防災訓練

今日は地区の防災訓練の日でした。

私は日曜だけが休みですので、通常は土曜日の夜は好きなだけのんで、好きなだけ食べて、翌日は好きなだけ寝るのが唯一の楽しみです。なもんですから、日曜日に用事が入るのはホント〜につらいんです。

今朝も一瞬仮病を使っちゃおうか?と思いましたが、「このマンションの防災責任者は俺じゃなくてあんたでしょ!」と、夫に叩き起こされて日曜の早朝10時、公民館にむかいました。

今回は炊き出しの実習でしたが初めて見る炊き方でした。

耐熱性のビニール袋に米と同量の水を入れ空気を抜いてから(空気が残っていると膨張して袋が破裂するため)密封。同様にした複数の袋をざるに入れ(鍋肌に直接袋があたると溶けちゃうため)熱湯の中で30分茹でるとお米が炊けており、保存も楽、洗い物も少なくて済むという方式でした。やってみるとなるほど、ふくろいっぱいにやや『きりたんぽ』ぽくなってるもののちゃんと炊けております。

これに、梅干しや味噌、カレーなどを添えればまぁ一食できてしまいます。

昔風の文化鍋での炊き出しとどっちが良い?と言われると効率、食味とも優劣はつけられません。でも災害ごとに情況は違うので、複数のやり方を知っておくのは悪くないな、と思いました。

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おバカネタ...つづき

嬢全水のごとし=上善如水....ウォーター.ボーイズならぬウォーター.ガールズです。

診療=真陵...百薬の長は診察もしてくださるのです。

白海さん=八海山...どちらさまでしょう?

天葺き=天吹....屋根の葺き替えよりスケールは大きそうです。

影虎=景虎...大河ドラマは見ていないようです、非国民です。

酸い芸=酔鯨...しょっぱい...を通り越してすっぱくなった芸ようです。

鴨鶴=賀茂鶴...お雑煮の具じゃないんだから...

近刊黒松=金冠黒松...なんかシブイ総合誌っぽいです。B5版の厚さが3センチくらいあるやつ..

越の完売=越乃寒梅...売れ行き好調でなによりです。

旬の雨天=春鶯囀...梅雨時ってことでしょうか?

麻酔済み=満寿泉...酔っぱらって気を失っているだけなのでは?


まともに変換されることの方が少ないのでおそらくまだまだ続きます...。

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マカロニ.イースタン

子供のころはあんまりマカロニサラダが好きではありませんでした。

が、どうも最近マカロニにはまっています。本格的な輸入物のショートパスタ、ではなくスーパーで売ってる国産のなつかしの、ま.か.ろ.にです。

これがですね、この時期の常温〜燗でのむ日本酒にあうのですよ。

肴としてのマカロニサラダのこつは、マヨネーズをミルクかヨーグルトでのばして食感を軽くすること&味付けをマヨネーズ100%にしないでフレンチ系ドレッシングと半々にすること、です。ボリュームがありすぎるとどうも学食のつけあわせチックになって、郷愁はそそられますが、つまみにはなりません。

あと、シャキシャキに炒めたレンコンみたいな食感のアクセントになるものも欠かせません!

当年物の篠峯の遊々、刈穂の山廃純米ひやおろし、石鎚特純ひやおろし、遊穂の純吟などかるいクリーミーな米の風味があって、程よいボディ感でありながら余韻がすっきりしたタイプによく合います。

ちょっと寒ければ、乾物の貝柱なんかでコハク酸系のうまみを増強したチーズたっぷりのグラタンですね。

これからどんどん燗酒がおいしくなるし、料理もやりがいがあります。体重も増えますので、出来るだけ遠いスーパーに歩いて買い出しにいくことにします。

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モツ煮込みにはやっぱ焼酎?

だいぶ秋めいてきたおかげで煮物が苦でなくなってきました。

先日衝動買いした小型の圧力鍋の威力を試したいのも手伝って、ここのところ牛すねのシチュウや牛スジ煮込み、モツ煮込みなどをよく作ります。こういうB級素材の煮込みは下ごしらえや時間がかかるので面倒なようですが、基本をシンプルな塩味系で味付けしてから小分けに冷凍しておくと、イタリアンにしたりデミグラスソースにしたりできるので毎日買い出しにいってイチから料理するより気が楽です。

今週の仕込みは白モツです。いろんな味付け方があるようですが私はナンプラーを隠し味に、仕上げに練りゴマを溶き込んだした塩味の煮込みが好きです。茹でこぼしたりせず、最初にぬるま湯で腸の内側の余分な脂をよくはずしてから香草類と入れた出汁でいきなり煮ます。湧いてくる脂と灰汁をひたすらすくいつづけ、日本酒を何回にも分けて足しつづけて、コクは残しつつ臭みを残さないように仕上げるので、こればっかりはせっかくの圧力鍋も使えません。

こんなに日本酒を使った料理なので、どんなに日本酒が合うことか...と思うのですが、どういうわけかこればっかりは焼酎が合うのですね。今夜も「奥鹿」と人からいただいた「佐藤の黒」の水割りのどっちがあうか実験しましたが、やっぱり、佐藤の方があう気がします。

あじわいのボリュームから言うと「奥鹿」でも良い気がするんですけどね、いざ食べてみると、余韻がバッティングしない焼酎の方が快適です。自分だけがそう感じるのか?今度、若手従業員仲間をモルモットにして感想を聞いてみようと思います。

と、ここまで書いたところで噺は変わるのですが、南アで開催されるワールドカップの公認日本酒が発売されるそうですね。はせがわセレクトなので、少なくとも今まで日本酒に親しみのなかった若い世代がいきなり飲んでもトラウマになったりする心配はなさそうです。頑張れニッポン(酒)!

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小川町で稲刈り

ここのところ雨がちの日が続きハラハラさせられましたが、6月に植えた稲の刈り取りを今日やってまいりました。これから天日干しで2週間ほど干してそのあと脱穀です。

月一回のおさわり程度の講習でしたが、何も、一等米、特等米をねらうわけじゃなし少々のタイミングのずれに目をつぶり、除草はデッキブラシ、刈り取りは一条刈りのバインダー&中古の脱穀機でなんとかなるものなら、せまりくる食料危機に備えてやっぱり佐渡の田んぼを復活させたい、と、この4か月を通しておもいました。

お隣の北朝鮮の食料事情を他人事みたいに捉えて自国の食料確保にまるっきりのんきなままの政策を見ると、やらずぼったくりの国なんかに頼ってられるか、と思います。

そんなこんなで作業をするたびに結構くらい気持ちになるのですが、講習のあとの私の楽しみは駅前のマイクロブルワリーhttp://www.craft-beer.net/zkm.htmlで季節のビールを一、二杯引っ掛けて帰ることheart04。肉体疲労時に飲む濃醇タイプの酒は栄養補給によく利きますが、酵母の生きてる生地ビールも水分&栄養補給にとっても良い気がします。帰りの電車でもぐっすり眠れて、ウチに帰り着く頃にはけっこう疲れが取れるのもよいところ。

また、この店で出るウインナーは地元のデリカテッセン『アーチャン』製http://okantenuki.exblog.jp/9976073/です。駅から10分くらい歩きますけど、せっかく地元に来ているのですから小川町に行かれる方はこのデリカテッセンというかお肉屋さんにも是非お立ち寄りになってみてください。ちなみに私は軟骨の薫製が入ったボロニアソーセージがお気に入りです。

どちらもビックリするほど小さな店舗ですが、実のある店です。私鉄が一本通じているだけの町なのに、こういう店が成り立つのは民度が高い証拠だな、とおもいます。

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無断外泊...?

27日は久しぶりに酒匠の講習&地酒検証会に出席してまいりました。

私は昨年度から既に仙人...もとい、専任テイスター資格を持っていますので、午前中の講習は受けなくとも良いのですが、今回は熟酒の香味要素に特化した講習でしたので頑張って朝からの参加にいたしました。

熟酒に特化した香りのサンプル(各種乳製品、米製品、穀物製品、茸類)のスメリングコメントのつきあわせに続いて日本が世界に誇る各種旨味素材の水溶液サンプルのテイスティング(要するに各種昆布だし、カツオだしのたぐいの利き分け)でウォーミングアップをした後、本番の利き酒に入りましたが、これが参りました。

通常の講習では最初に薫、爽、醇、熟、の基本4タイプのサンプルをチェックしてから利き酒に入るのですが、今回はいきなり天狗舞、菊姫、神亀、という強力な布陣で攻められましたので、すっかり香味の基準にバイアスがかかってしまいテイスティングマップにずれが出る方続出でした。

面白いもので、ずれには幾つかパターンがあって、最初に強烈な原料香を嗅がされると他のサンプルにある繊細な原料香を取り落とし、かすかな吟醸香を過大に感じ取ってしまうタイプと、逆に、強烈なサンプルのあとでもコンスタントにさまざまな原料香を嗅ぎ分けられるが故にその要素を過大評価してしまうグループもありました。皆さんそれぞれ私などよりははるかにキャリアの長い方々ですが、それでもより正確な判断のためには最初のチューニングが大事なんだなと、再確認致しました。

そんなこんなでこゆ〜い講習が終わり続いて高知の地酒検証会に入りました。正式なコメントはおいおいSSIのHPに載るはずですのでそちらに譲りますが、噂通りコンパクトなあじわいでドライな刺激を残してシャープにキレ上がる酒が多かったように思います。

朝10から始まって終わったのが夜7時半過ぎ..いい加減くたびれて、お夕飯は無精して王子駅前の『弥助』で穴子とキュウリの巻き寿司でも買って済ませよ〜と帰り支度をしていたら、「今日は懇親会ですので〜」とアナウンス。

すっかり忘れていましたが、そう言えば参加申し込みをしていました。せっかくの機会ですから帰るわけにも行かず行ってしまいました。行ってしまえばもちろん楽しい...結果は..皆さんおわかりですね....。

押上の会場でおひらきになったのが11時20分、上野発高崎線最終は11時40分です。

ラッシュ時なら大丈夫でしょうが、深夜の乗り換えロスを考えるとおそらく間に合いません。かといってこの年でマンガ喫茶に泊まるのもいやだし(それよりなにより、懇親会費を支払った私の財布の中には千円しか残ってない!)、24時間デニーズで始発待ちをするのもいやです。

つまり私の唯一の財産はオートチャージのできるスイカ一枚です。

さぁ、ここから酔っぱらいの必死のサバイバルが始まりました。まず、横浜の実家に電話をかけ、就寝間際の両親を叩き起こし、泣き落とし、東京駅から東海道線の最終に乗りました。ガラガラですがやけくそです、グリーン車に乗って、車内販売の缶ビールを買って飲みました。最寄り駅に着いたものの地下鉄やバスは当然終わってます。現金は千円しかありませんが、クレジットカードの使えるタクシーがあるかも知れません...タクシー待ちをしながら親を起こすためにもう一度電話をかけたところ、「迎えにいってあげるわよ、」とのこと。「いやぁ、そこまでしていただくには及びません、」とかなんとか虚勢を張りましたが、結局迎えにきてもらってしまいました。


「あー、これでなんとか寝る場所を確保できた、」と安心したところでようやく夫のことを思い出し、電話をかけて、あやうく無断外泊を免れました。

ほんとうに、酔っぱらうと地が出ちゃいますね。いい加減にせにゃぁ〜、といつも思うんですけどね。

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トイレ.ナイアガラ

こんな噺ばかりつづくと、とんだ下ネタ好きの女と思われそうでちょっと心配なのですが、黙っているのもつらいので書いてしまいます。ちなみに今回も酒とはまったく関係のないはなしです。

妹のウチの最寄り駅では目の不自由な方のためにトイレの案内アナウンスが流れています。「右は女子トイレ、左は男子トイレ...」という例のアナウンスです。

ある時、それを耳にした妹の旦那様が急に立ち止まり、
「滝のおトイレ?滝の...たきのお...多機能..あ、多機能トイレかぁ、うんうん多機能ね...」と一人で納得していたそうです。

滝のおトイレという言葉で彼の脳裏にどんなイメージが湧いたでしょう?

フランスの公衆便所みたいに壁一面から水が流れて床から便器から一気に洗っちゃうトイレでしょうか、それとも、壁一面にナイアガラの滝の絵が描かれている?はたまた白糸のような滝が一筋筧に溜まり一杯になるとカコーンと便器を自動洗浄してくれるエコなトイレ?いずれにせよファンタジックですね...。さすが妹の旦那様、ただ者ではない、とおもいました。

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う〜ン、腰が...

いきなり、復帰そうそう尾籠な噺で申し訳ありません。今回は酒とはまったく関係のないはなしです。

私事ですが、八月の末から九月のアタマにかけて高熱が出て入院致しました。まわりは今はやりのインフルエンザか!と色めき立ちましたが、何のことはない、腎盂炎です。今まで入院ということも、寝たきり生活もしたことがありませんでしたので、一週間ほど寝込んだだけでガッタリ筋力が落ちまして、仕事を始めた途端、全身も〜れつな筋肉痛におそわれました。

そんなこんなで昨晩も、食事の準備をして食卓に着きながら思わず、
『う〜ン、腰いた〜い!!』と申しましたら、夫が怪訝な顔をして、
「我慢してないで、トイレ行ったら?」と申します。
『?、なんで?腰が痛いだけだよ!?』
「へ?、うーんこ、した〜い、って言ったんじゃないの?はっはっは!」だそうです。

結婚18年、いくらトキメキのなくなった夫婦とはいえ、『食卓でう○こなんて言うものか!』と、思いましたが、句読点が一字ずれただけで全然意味が違っちゃうんですね。一瞬ム、としましたがけっこう笑えました。

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薮入

自分が掛け持ちをしているものですから、うっかりしていましたが、上尾のあかね屋はただ今お盆休みをいただいております。お盆あけの営業は18日火曜日からです。
あかね屋はこの九月で開業五周年ですので、このお休み期間中店長は北海道に戻って新ネタ探しに精を出していることでしょう。お土産が楽しみです。

また、大宮の味ばかもこの期間中ランチはお休みで、15、16日は全休です。


私は昨日今日とホントのお休みで、こまごまと気になっていた家のメンテナンスをやりました。明日からは二泊三日で夫の実家にいってきます。皆さまも良いお盆をお過ごしください。

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翡翠と紫水晶

いやぁ,なすなすなすなすなすなす....我ながらよく食べたものです。

とうとう,茄子の紫ソースのつくり方が整理できました。

が,この紫ソースというか,ゼリーはごく新鮮な茄子でないとちゃんと発色しないということが分かりました。回転の良いスーパーが近所にある方,庭で茄子を作ってる方,新鮮な茄子が余って余って仕方がない,という方、これはヒスイとアメジストを皿に盛り合わせたような素晴らしくビュ〜チフルかつ、楽勝で一人3本くらいナスが食べてしまうほどおいしい料理ですから是非作ってみてください。(画像ナスを揚げずに作ったバージョンですので色が渋めですが,揚げてから煮ればナスの色はもっと良くなりますしコクが出ますので若い方向きになります。なお,この盛りつけは自宅バージョンですので、少々ナスが多すぎ...)
Nasu


作り易い量

新鮮な中型のなす5〜6本
市販の白出汁をかけつゆくらいに薄めたもの1ℓ
塩適宜
お酢ほんのちょっと。
ゼラチン3グラム


1、ナスの皮をピーラーで全部むく,
むいた皮とナス本体を塩水にどんどん放り込んで灰汁出しをする。
2、吸い物より少し濃いめくらいに薄めた白出汁800ccを温めておく。
3、塩水が茶色っぽく変色するほど灰汁が取れたら(15分くらい)
ナスの水気をよくふいて、表面がきれいな緑色の発色するまでさっと油で揚げる。
(中まで火を通す必要はありません。)

4、揚げたナスを温めておいた出汁にいれて落としぶたをして20〜30分くらい弱火で炊いて味を含ませる。

ここまでは普通の翡翠煮とおなじ、以下は紫ゼリーのつくりかた。

ゼラチンを大さじ一杯ほどの水でふやかしておく。
1、あくの取れた皮は,吸い物より少し濃いめに薄めた冷たい白出汁200㏄に入れる(結構ひたひたの量です)
2、弱火にかけて(ぐらぐら煮ると色が飛ぶので)
皮が1、2度ゆらいだ程度のところでほんの少しお酢をたらして火を止める。
3、紫の汁を50㏄ほどとりわけ先ほどのゼラチンと合わせてよく溶かす
4、残りの汁はそのまま皮をいれたままさますと濃い紫色のなすの皮のコクがとけ込んだ汁が取れる。
5、皮を取り除いた汁とゼラチン液を合わせて最後に味を見る(少しきつめに塩味をした方が良い感じ)。
適当な密閉容器にれて冷し固める。

すっかり味を含んだ冷しナスを輪切りにしたり,縦に割いたり好みのかたちにして皿に盛り,
フォークでかき混ぜてクラッシュゼリーにした紫の汁をまぶす。
千切り茗荷,おろし生姜,青紫蘇,などを上にあしらって食べる。

あわせる酒としては根知男山の白吟生か,白露垂珠の美山錦純吟のような酸の少ないシャープなあじわいのものをどうぞ。

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ビギナースラック

八月になりました。

今年の私の夏休みの課題は『なすのゼリー寄せ』を完成させることです。

先日,どっさりのなすの皮をむいて昆布だしで煮含めた冷製をつくりました。いつもなら生姜醤油とおかかであっさり食べるのですが,この日は大量のつやつやした皮がもったいなくて,皮だけ集めて白出汁で煮て少しお酢をたらして色止めしたところもの〜すごく鮮やかな紫色のおつゆがとれ,醤油がわりにそれを煮ナスをひたしてを食べましたが,色だけでなく,味も茄子の旨味がとけ込んだい〜いお味でありました。

い〜いお味だったのですが,汁のまんまじゃあんまりシャバシャバしているので柔らかいゼリーにしておけば茄子との絡みも更に良くなるだろう,ということで、翌日さっそく作りなおしたところ,初日のような鮮やかな紫色の汁が取れません。

白出汁の配合を改良したのがいけなかったのか?
皮を煮だす時間か?
皮を出汁に投入するタイミングか?
出汁の温度か?
酢を入れるタイミングか?

最初のうちは一日一回実験をするだけでしたが,だんだん止めるに止められなくなって、最近、遅出の日は2回くらい作りなおしていますがまだ完全に再現は出来ていません。

とにかく,紫ゼリーのために皮が必要なので,そのあとじゃんじゃん残骸というかナスの本体がたまっていきます。

蒸しナス,煮ナスにヤンニョンをかけたり,イタリアンにしたり,ヨーグルトを使ったトルコ風にしたりして夫に食べさせつづけていますが,どう思っているのかちょっと怖くて確認できません。私はナスが大好物なので一向に苦にならないんんですけどね。

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涙はこころの汗さ〜

昨日夕方,大宮の『味ばか』に出勤しましたところ,店長がいつになく爽やかなお顔。

「なんか,今日はお若く見えますね〜。いいことでもあったんですか?」
『なんにもねぇよ!昨日は泣いちゃったよ!!』
「どうしてまた?」
『「送り人」見ちゃったheart04
「好きですねぇ〜今度はビデオですか?」
『....』(首を横に振る)
「映画館で!?かぁ〜っっ、二度目じゃないですかっ!」
『いやぁ,二度目は泣かねぇだろうと思ったけど,やっぱ同じとこでブワって泣けちゃって,しまいにゃなんだかベトベトした涙が出て来てさぁ、なんか変なもんでも出たんじゃネェか?』


うぅむ。

女の人はメイクは崩れるは目はむくんじゃうわで,勝負ドコロ以外ではあんまり泣きたがらないものですが,店長のすっかり浄化されたような顔を見ていると,なんだか涙って,精神的な効能以外に,デトックス効果があるんじゃないの?と思ってしまいました。

水分のとり過ぎでむくみがちな方,アルコールの過剰摂取で白目が濁りがちな方,夏は「おくり人」で一気にデトックスだ!(かくいう私はまだ見ていません。非国民かも...)

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労災

昨日は大宮の店の床張りに徴用されました。

昨年,掃除のしにくい店のトイレに業を煮やし『床ぐらい私が張って差し上げます』と張り替えてしまったのが運の尽き,この不景気で店の必要経費を削りたい店長をすっかりDIYに目覚めさせてしまいました。

連休の二日間を作業日に予定していましたが,今回は店長と二人で作業しましたので思ったより仕事がはかどり一日ですっかり作業が終わり,店も明るくなりました。

日給+前日には焼き鳥,作業後はスタバでコーヒーとシブーストを御馳走になってちょっと恐縮していましたが,『なぁに業者に頼むことを考えれば3分の一の経費ですんだ』と店長はご満悦です。

ところがゆうべ晩酌を終えたころから全身筋肉痛です。田んぼしごとのときよりひどいかんじ...あまりの痛さに「これは労災もんだなぁ」と布団の上に伸びていたら,『ろうさいはろうさいでも字は老妻のほうだろ』といわれてしまいました。

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おひとりさま

21世紀になっても女性が一人で居酒屋に入るとなんとなく店の空気が浮き足立つということがあるのですね...。

私もたまにちょっと他所による事もありますが,もう,そういう時ってのは自宅より図書館の方が勉強がはかどるのと同じで,気持ちを整えるために人の気配が欲しいだけなので,テンション挙げてとなりの方と交流を図らなきゃいけないとこより、自然に黙っておいしいものが食べられる店というのはほんとにありがたいんですね。

そんなこんなでついつい、店に女性が一人でお見えになると,従業員の目は届くけど,他のお客さんからはちょっと離れたところにご案内してしまいます。

一方、店長や心優しき常連さん方などは女性のお客さまが一人で見えられたりすると,気を使って,手持ち無沙汰ではないか?話しかけてあげた方がくつろぐのではないか?と見て見ぬ振りをしながら全身ダンボ(耳の大きな仔象)になっています。


女ってのは男性よりおしゃべり好きな傾向が強いですが,同時に男性よりはるかにフィジカルな生き物で、ロマンとか異性の心遣いよりも、真っ当なものを食べて飲んで,清潔な寝具で寝れたら自力で回復しちゃう生き物だと思うんですけどね,

夫婦をやったことのある方々なら女のこういう習性を知っていそうなものですが,なんとなく毎回こう浮き足立ってるのを見ると,人を使う身分になっても,男性というのはうぶだねぇ,というか、note19のままさぁ〜、というフレーズが頭をよぎってしまいます。

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調理場の民間療法

ホール番長が,指を抑えながら「ヤケドしちゃったわぁ」と言って来ました。見ると親指と人差し指の指先が白く変色しています。ホタテの貝焼きがこぼれそうだったのでとっさに素手で支えてしまったそうで,
「あ”〜じんじんして来た,いたいわぁ、歯磨き粉塗ろうかしら」
『?』
「ウソだと思うでしょ,歯磨き粉は火傷に効くのよぉ,ドラマで知ったんだけど韓国では最新の民間療法なんだから..」
『そりゃ,韓国の特殊な薬効のあるハミガキなんでないの?』
「そんなことあるもんですか、どれでもいいのよ、ちょっと買いにいって来て良い?」
『今落ちついてるから、どーぞどーぞ』と言うことで,近所のマツキヨで98円の歯磨き粉を買って来ました。

火ぶくれになっているところ全体に歯磨き粉を直接塗り,軽くマッサージしてしばらく置くと歯磨き粉が乾いてぽろぽろして来ますので,もう一回同じように塗って乾かし,あとは普通に水で流すんだそうです。

「あ〜らくになった、店長!店長もしょっちゅう火傷するんだからこの歯磨き粉、店の救急箱に寄付してあげますね!」とニコニコしていますが,なんとなく半信半疑の私達。歯肉炎に効くトラネキサム酸のおかげなんでしょうか?次回彼女とシフトが合うのは来週の火曜日なので,経過を見せてもらおうとおもます。

調理場ではときどき謎の民間療法が口伝されます。「打ち身,内出血には湿らせた砂糖を塗れ」「膀胱炎は一日2ℓの水を3日間飲み続ければ治る」とかです。なんでか分かりませんが,大抵ホントに治っちゃうのがふしぎです。

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彼女に尽くされていると感じる瞬間は?

彼に尽くされていると感じる瞬間は?というアンケートの結果がミクシのトピックスにでていました。

結果をザックリ書かせていただくと,20代女性は電話やメールでまめにかまってもらえる時。30代女性は,その人個人の必要や好みを推し量った行動をしてもらえたとき,「尽くされてるなぁ〜」と感じるようです。

のろけてんのか!!と袋だたきにあいそうなので大声では言えませんが,私などは,日曜休日は自分好みにハゲさせた夫が入れてくれるカフェオレの香りで目覚めますし,黙って足を突き出せば足の裏をもんでもらえますし,「ネコのトイレ掃除と皿洗いとどっちが良い?」とや.さ.し.く尋ねれば「皿洗ってあげます」と快く引き受けてもらえるし..ようするにこれ以上注文なぞつけたら「あんた,地獄に堕ちるよ!」と母や妹に言われている身分なんで自分の理想など口が裂けても言えませんが,逆に「彼女に尽くされていると感じる瞬間は?」という質問に対する殿方の答えの集計があったら見てみたいですねぇ.....。こわいけど...。

皿洗い券とか,風呂掃除券とか,ゴミ出し券とか...出来る範囲で父の日やバレンタインデーのプレゼントに反映させたいと思いますです。

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墓参り

先週は久しぶりにまとまったお休みを戴き,父方の祖父母の法事と墓参りにいってまいりました。

祖父の方は17回忌と言うこともあり、菩提寺でつつがなく法要を済ますことが出来ましたが,昨年亡くなりました祖母は祖父と離縁したあと、新しいご縁を得て名古屋に移住しましたので私にとっては、今回は初めての墓参りです。

祖母の墓は名古屋市郊外の広大な霊園内にあり,父も義理の兄弟にあたる方にご案内いただいてお参りしたきりですので,どうも記憶があやふやなようです。

それを現地の友人たちに話しましたところ,皆,口を揃えて「あそこはハンパなく広いから,場所が不確かなら,悪いことはいわないから霊園の入口でパンパンと手をならしてお参りしたことにしなさい。」と言われました。

さて当日,地下鉄の中で父が地図が道順を説明してくれましたが,まず最寄り駅から15分くらい歩かなくては行けないようです。
私:「タクシー乗りましょうよ」
父:「この前連れて行ってもらったのと同じ道順じゃないと分かんなくなっちゃう...」
と、言うわけでテクテク歩いて,霊園の前にたどり着きましたが,確かに、はるか山の彼方までびっしり墓で埋まっています。

折しも好天気にめぐまれ、太陽光線を存分に浴びた墓石からは遠赤外線が放射されほとんど『歩く岩盤浴場』、自販機かコンビニぐらいすぐ見つかるだろうとタカをくくっていましたが無いんですね,これが。

案の定、父が迷いました、山を登ったり下りたりした挙げ句、管理事務所に転がり込み名前を言うと,コンピューターで検索して地図を出してくださいました。事務所の方が言うにはやはり、ほとんどの方が同じように『遭難』するそうです。

あらためて探しに出かけますと,先ほど,十数メートルまで近づいていたのに発見できなかったということが判明sweat02。いやぁ,炎天下で観察力が落ちていたのでしょうか..ともかく,生きた状態で墓参りが出来てよかったです。

その後,市内に戻って,祖父母が仲良かった頃に二人でよく行っていたというウナギ屋の老舗『いば昇』に行ってみたいと父が言いますので、そこでひつまぶしを食べて,今回の法事ツアーは終了しました。

親同士は不仲になっても子供にとってはやっぱりどっちも大事な人なんですね。なんだか,お墓の前より『いば昇』でしみじみしてしまいました。

飲食店って,お客さまご家族の大事な思い出の場所になれるんですね。

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ごめんよ..店長。

先日,ラストオーダー30分前に思いがけない人があかね屋に来てくれました。

私が以前勤めていた割烹料理店の若女将と,ホールリーダー仲間です。あかね屋の店長と,若女将の亡くなったご主人(前社長)は親友でしたので,店長にとっても私にとっても大変嬉しいお客さまで,店を片付けた後4人で改めて飲みに出かけました。

忘年会や新年会の形で,従業員の同志の親睦会はあるのですが、従業員と経営者の直接の会話というのは案外ないものです。でも今回は若女将に私は私の現状報告,店長は店長の近況報告をすることでお互いの考えを知ることができました。仲介者がいるってありがたいことですね。

でもショックだったのは
若:「タマちゃん丸くなったね〜、うちの店にいたころはお客さんの前では良いけど,裏に来るとホント、ハリセンボンみたいだっただからぁ」
店長:「う〜ん、最近ようやく10代から20代になったってかんじですかねぇ〜、」という会話です。

割烹料理屋に勤めだしたころ、学生時代の友達に,「ハリネズミみたいだったタマちゃんが柔らかくなった,柔らかくなった」とほめてもらっていい気になっていましたが,なんや、ハリネズミがハリセンボンになった程度だったんですね...。と言うことは今はなんなんでしょう?針が減って,サソリscorpiusやムカデになっているんでしょうか?しかも,精神年齢がようやく20代とは...sweat02。よくよく考えてみると接客業に携わるようになってもう6年になるのに...。

このままのスピードでは,成熟した大人になる前に,からだにガタがきて一気に年寄りになってしまいそうです。大丈夫なんでしょうか?

人を単なる【人材】として使い捨てできる大企業ならいざ知らず,経営者って,条件を整えて部下が育ってくれるのを待つしかない,お天道様だのみの農家みたいな部分もあるんですね。たいへん、たいへん、たいへんたい、へんたいねぇ....。取り合えずクビにもしないで様子を見続けてくれている店長に改めて感謝せにゃぁ,と,思いました。

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シングルモルトっておいちいのね。

なんだか今週は変な週です。業界では魔の一週間と言うらしい..。

先週までの忙しさが嘘のようで早じまいが続いています。こんな週は日頃忙しさにかまけて外で飲食できないのを取り返すかのように、研修と称して分野違いのところに出かけます。今回私がはまったのはシングルモルトの魅力。私はまだまだ文章上の知識しかありませんので、もうお店の方がピックアップしてくださるものの中からちょっとづつ飲んでいるのですが、同じ蒸留所のものでも瓶詰め業者によってずいぶん個性の引き出し方が変わるものだなぁ、と感心しています。

日本酒の滑らかさに馴れた私にもすんなり飲めたのはクライスデールという瓶詰め業者が1990年代後半に瓶詰めした各地のシングルモルトです。どれも60°前後のアルコール度数ですが、口当たりは非常にスムースで、じっくり味の変化をみることができました。30分も続く長大な余韻をたのしむたいぷではなく、むしろ自然にフェードアウトしていくようなキレの素直なたいぷです。

ここしばらく食中酒としてのワイン、日本酒を探してばかりいましたので、こうやって純粋に酒の完成度を楽しむ飲み方はたのしいです。

ただ、家で飲もうとするとモルトの完成度に合わせてインテリアの雰囲気から飼い猫まで変えたくなってしまいそうで、シングルモルトに限っては外で飲む方がかえって経済的かな..とおもいました。

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ネコカフェ

大宮に新しいネコカフェができました。ウチには既に4匹もいるんですから何を今更..と思われるかもしれませんが、ネコはどこの子でもかわいいですからね、ちょっとのぞいて来ました。

1時間1000円、フリードリンクです。マンガもありました。
ほかの店はワンドリンク(500ミリペットボトル)、マッサージいす、インターネット、マンガ、があって1000円ですから、まあ相場なんでしょう。

ネコは、マンチンカン、シンガプーラ、スコティッシュフォールド、ラグドール、ブリティッシュショートヘア、などがいました。なでたりおもちゃで遊んでやったり勝手にやってよいようです。

が、なんせ長年ネコの飼い主をしていると、寝ているネコはそっとしておく癖がついてますし、逃げるコを追って血を見るのにはこりごりしてますし、ネコなんざ人間が新聞を読みはじめれば寝ていたって起きなおして新聞の上に乗ってくるのが分かってますから、こっちからペコペコ機嫌を取ってやるのもなんだかなぁ、という気がしてしまいます。

結局ほとんど部屋の隅っこで浦沢直樹の【モンスター】を爆読しながら近寄って来たシンガプーラを足でじゃらして一時間終了です。これじゃ、ほとんど家にいるのと変わりありません。

我ながらキャバクラに始めていった遊び下手のサラリーマンってこんな感じかなぁと思いながら家に帰り、テレビをつけたら、わが家のお局様が当然のように膝に暖をとりにきました。「ここまでしてもらっても、ウチならタダだもんなぁ」「いや餌代や砂代はけっこうかかってるぞ」「ネコカフェに毎日通と思えばず〜っと経済的だよ。」と、自分たちの小市民ぶりを改めて認識させられた一日でした。

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忘れて、忘れない。

おかげさまであかね屋は今夜もぶっちぎりの忙しさ、ホール番長と私の会話もここはどこの漁師町?という殺気だったものになりました、けど殺気立つのは一瞬でホントは仲がいいので、みなさん心配しないでね...。

ところで、ここのところ携帯の忘れ物が続出です。皆さん、タバコと携帯を申し合わせたようにテーブルか座布団脇にお置きになります。若い女の子のお客さまなどは仲の良いふたり連れさんかなぁ?と思っていると、ご飯を食べ終わって酒飲みながら、ふたり差し向かいでそれぞれメールに没頭していたり..どうでもいいんですけど、ともかく店として困るのは忘れ物です。

テーブルを片付けるより先に座布団をひっくり返して不審物が無いか確認し、お発ちのお客さまに「携帯のお忘れ物が多くなってます〜」とお声がけするようにはしていますが、それでもうっかりすると、おあずかり...が発生します。

で、思うんですけど、居酒屋についたら携帯はマナーモードにして、鞄から絶対に出さない。or 必ず首からさげる!! or 携帯の存在自体を忘れる!!! これ、大事なことじゃないでしょうか?一昔前の人なら、同席する方へのマナー、現代っ子さんなら大事な携帯を置き去りにしないため...。ということで...。

自分の操と、ハートと、携帯くらいは自力で守りましょうね!!

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糖質ゼロの酒

あかね屋では毎月、月変わりでのお勧め酒をピックアップするのですが、いわゆる【完全発酵】と呼ばれる糖質の少ない酒はよく売れるなぁというのが一ホール係でも感触としてつかめます。

ですから昨年、月桂冠から糖質ゼロの酒が発売されて以来、気にはなっていたんですがずーっと味見をしていませんでしたので、今日は白鶴の糖質ゼロとのみくらべをしてみました。常温でしたが、どちらも非常にあじわいの要素は少なく、軽快な仕上がりです。白鶴の方がやや酸味と甲類焼酎の水割り的なアルコールの突出が感じられます。お好みでしょうが、月桂冠の方が軽いながらも旨味、酸味が緊密なバランスを保っていると思います。このクラスの酒にありがちなマシマロのような寝ぼけた香りや紹興酒的な焼けた気配はまったくなく、清潔感があります。

ちなみに月桂冠の数字はアルコール度13〜14,糖質0.5未満/100g,日本酒度+22,酸度1.0,アミノ酸値0.8。白鶴はアルコール度13〜14,糖質0.5未満/100g,日本酒度+23,酸度1.1,です。

発酵の後半になると醪のアルコール濃度が上がり酵母の発酵力が落ちるので、酵母が弱る先手先手で水を打ってやり酵母が糖分を充分に分解するのを助けてやる製法を山形の上喜元さんでお聞きしたことがありますが、月桂冠では糖化力の強い麹の開発し、麹と酵母の両面でいわば究極の完全発酵を達成したようです。

日本酒を飲んでる〜heart04という満足感を楽しめる質の酒ではありませんが、以前、同じ月桂冠から出ている【すべて米の酒】http://ukoki.cocolog-nifty.com/blog/2008/02/post_cd73.htmlを味見した時同様、味の設計というかコンセプトは明解で説得力があり、さすがだなぁと思いました。

ただし、料理酒としては、肉類の生臭味をマスキングしたりするには役不足ですのでおとなしく食中酒として使った方が良さそうです。

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スナッキ〜

佐渡の酒ブログの管理人である三節先生は腕の良い鍼灸師です。反証的鍼灸手技臨床.. というまじめなブログも開いていらっしゃいます。そこで何とも奇怪なソングを発見。タイトルは「スナッキーで踊ろう」です。http://sansetu.exblog.jp/

なんだかよく分かりませんけど、プリマハムのソーセージのCMソングだったらしいんですけど。楽器としての声の表現力はめっちゃある音楽だと思います。インパクトはスーザン・ボイルをはるかに上回り、惑溺性は「スーの歌」より強いかもしれません。唱いだしのnoteうおうおうおうおうお〜、のバイブレーションは何らかの按摩機能を持っているのかもしれませんし、スナッキ〜とコーラスに合わせて裏声を出すと頸椎のこわばりが緩むのかもしれません。

稀少板ですが上手いことレコードを手に入れると、スナッキーガールズが詳細に振り付けを説明したライナーがついてくるそうです。これもからだに良さそうです。

とんでもないものを寝る前に聞いてしまいました。夢に出て来そうです。

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くされ酛、水酛、菩提酛

佐渡島の酒ブログの管理者三節先生が講演会のためにしばらく上京なさっており、夕べはその打ち上げが八重洲でありました。

その会場で奈良から出席されている方にお会いして、奈良の面白い酒ということで「大倉」を紹介されました。残念なことにまだ飲んだことがありませんでしたので、さっそくググって見ましたところ、すぐに見つかり、蔵元さんのブログではなんと【水酛】仕込みの途中経過が報告されていました。http://blog.livedoor.jp/ookura_honke/archives/2009-04.html#20090413

【生酛】や【山廃仕込み】と言う言葉はよく目にされると思いますが、【水酛】というのはそれらの更に一段原始的というか、より伝統的な酒母のたてかたで別名【くされ酛】とか【菩提酛】とよばれます。

ザックリ説明させていただくと、現代では【生酛】にしろ【山廃仕込み】にしろ直接アルコール発酵をつかさどる酵母は蔵で自家培養なさっているものか、協会から配布されるアンプル入りのものなどをお使いになる蔵もあるのですが、【水酛】は炊いたご飯と水と生米で天然酵母を採取するところから仕込みが始まります。

酵母というのは花や果物や乳製品や穀物の表面などいたるところにいろんな種類がくっついているのですが、エサとなる糖分がないと増殖できません。穀物の表面にくっついていても、穀物のデンプンが糖に分解されていないとアルコールを作れないのです。【水酛】は生米に含まれている糖化酵素でご飯(デンプンがα化されて分解し易くなってる)を糖化し、それをエサにして生米の表面にくっついている酵母を培養採取するのです。ですから今風に【花酵母仕込み】とか、【金沢酵母仕込み】などと同じイメージでいわせてもらうと、【水酛】というのは【米酵母仕込み】ということができると思います。

とはいえ、麹が先に糖分をどんどん作ってくれる仕込みと違って、エサになる糖分がご飯しかないわけですからうかうかしていると酵母がエサ不足で弱ってしまいますので、このあと、あらたに麹、蒸米、水を足していってエサを補給してお酒を造るわけです。


効率は悪いし、手間はかかるし、心理的にも負担はかかるしでこの【米酵母仕込み】は大正頃にはすっかり姿を消してしまった。と農文協から出てる「わが家でできるこだわり清酒」/永田十蔵著には書かれています。

が、【菩提酛】発祥の地である奈良の蔵ではこの仕込みが復活し始めているんですねぇ、私の知る限りでは「鷹長」さんが先駆けでらっしゃるようです。奈良は都を抱えていたわりには地に足のついた文化を感じるふしぎな土地です。

大倉は若い方が蔵元さんのようで、【水酛】の神秘を素直におもしろがっておられる様子がブログを見ると伝わって来ます。画像もあるし文章も分かり易いので、興味のある方はのぞいて御覧になると面白いと思います。

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ケムコ。(実用新案申請中...)

大宮の「味ばか」の店長が、揚げ物をしながら急に思い出したように言いだしました。

「こうやって店に居ると分かんないけど、家に帰るとけっこうからだにこういう匂いが染み付いてんだよねぇ、特に頭なんかすごいよ..だから髪の毛ってものすごい消臭力があるとおもうんだよね。でさ、美容室から切った髪をもらって、脱臭剤を作ったらビジネスになるんじゃないかなぁ。なにしろ材料はただなんだから...」

(私) 山のような皿洗いをしながら...
「え〜、なんか切った髪って既にいろんな匂いがついてそう...」

「だからさ、集めて一気に洗濯機で洗ってさ、固めて、備長炭みたいな真っ黒な棒にしちゃえばいいんじゃないか?」

「なんか、アウシュビッツぽいなぁ...」

「そんなことないよ、なんたって捨てちゃえばゴミになるものなんだから、じつにエコロジーだ。それに洗って乾かせば半永久的につかえるぞ...髪って腐んないもん」

「髪の毛を冷蔵庫に入れるんですかぁ?商品名もキムコならぬケムコとかいうんでしょう?」

「けむこかぁ!いいね!けむこのこは子供の子なんだろ?」

「いや、それじゃ重いんでぜんぶカタカナで最後にモー娘。みたいに 。がつくんです」

「う〜ん、ケムコ。かぁいいなぁ、ほんと、そういうビジネス起こそうかなぁ...そう言えば昔、けめこの歌とかいう歌があったなぁ.. なかなか面白い歌だった....(以下店長の妄想はつづく...)」


......店長!どんなに儲かっても、私は絶対「ケムコ。」の営業なんかしませんからね!

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志太泉の会

昨晩は今年初めて酒の会に出席してまいりました。
あかね屋が【梅丸】でお世話になっている静岡の志太泉さんの会です。昨夜のメインは山田錦、八反、愛山という3つの純米吟醸を飲みくらべて、米の特性と酵母の特性を体験するというものでした。

最初に山田が出て、つぎに八反が出たのですが、ひとくち飲んだ感じで山田より甘い含み香があり味も太い感じでしたので思わず「愛山でしょ〜」なんていってしまいましたが、最後の一杯のほうが圧倒的に芳香もとろみも味わいも濃くって愛山、愛山していました。あらためて先ほどの八反に戻ると温度が上がったにもかかわらずまだ新酒らしい渋味とシャープさが残っており、愛山でないこと明白で【比較は最低三点!!】の原則をなえがしろにしてはいかんなぁ...と思いました。

また、同席した方に八反と八反錦は別物ですとお話ししたまではよかったのですが、具体的にどういう親戚関係かはうろ覚えでちゃんとご説明できませんでした。改めて調べてみると(在来)八反は八反錦の曾祖父、志太泉で使っている八反35は八反の孫、八反錦の親ですね。http://www.jazhr.jp/iine/sakamai/hinsyu/hinsyu1.html

つぎに酵母の比較ですが、山田と八反がnew-5で愛山が違う酵母だったか?山田と愛山が同じ酵母だったか..また、一点だけ違う酵母がno-2だったか全然違う新種だったか...??味の感触でいうと、愛山が一番特徴がはっきりしていたので、あれが違う酵母だったのかなぁ...テーブルに来ていただいて、ていねいなご説明を受けたので覚えているつもりでしたが一晩明けてみるとあやふやで、もうまったく自信がありません。誰かちゃんと覚えている方、フォローしてくださいというかんじです。

少し古い資料ですが、静岡酵母について興味のあるお方はこちらも御覧下さい。(丸投げ...)

http://shidaizumi.com/yeast/yeast.htm
http://www.dd.iij4u.or.jp/~kshimz/sake/shizuoka-yeast.html

ひさしぶりに参加してみるといろいろ自分の知識のあやふやな点がけっこう見つかって、改めてちゃんと勉強せにゃぁと反省いたしました。

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イニシエーション

先日大宮の店の厨房を掃除していたら、指先がチクッとしました。
どうも爪の隙間に刺が刺さったようです。店長に毛抜きを借りて抜こうとしたのですが、どうも先端部分が見つかりません。

「暗いからよく分かんないや〜」とあきらめて毛抜きを返そうとしたら、「暗いんじゃなくて老眼じゃねぇの〜」とニヤニヤされました。「そこに俺のがあるから、かけてみてはっきりみえりゃぁ老眼だよ」と申しますので、百金ショップのセンスもへったくれもないようなデカ眼鏡をかけてみましたところ..「みえる〜crying

「男なんざぁ、老眼鏡かけるようになって初めていっちょまえ」と同世代の子を鼻にも引っかけず、年上の殿方が書類を読む時おもむろに眼鏡を取り出す姿を「らぶり〜heart04」と愛でていた私ですが、自分がかけるはめになるとは...虫がいいようですが、思ってもおりませんでした。(だって、私もともと目が悪いんですもの)

こうなったら、「リストランテ.パラディーゾ」
http://www.youtube.com/watch?v=gtR6gb8nDqE&hl=jaの女性版、老眼鏡淑女によるおもてなしがウリの店を探し出し、転職しようかと思います。どこかにないでしょうか、そんな店...

でも、もし店の名前が「リストランテ.パラディーゾ=楽園のレストラン」じゃなくて「メイド(冥土)居酒屋」だったりしたら...いやだなぁ。

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チャームポイント。

前々から思っていたのですが、ウチの猫はトム.クルーズに似ています。

晩酌をしている我々を猫棚の上から見ている顔つきなどはほとんどミッション.イン.ポッシブルの主人公です。「似てるよねぇ」と、夫に同意を求めましたら、「こ、このありきたりなドラ猫のどこが、トム.クルーズなんだ!?飼い主バカもはなはだしい...」と大笑いされました。

別に、ウチの猫のことをかっこいいと思っていったんじゃありません。顔の巾のわりに目が小さいこと、よくいえばがっしり、正直にいえばずんぐりで、足が短いところがよく似ている。と、思っただけです。欠点と言えば欠点ですが、人から愛されるチャームポイントというのはパーフェクトな部分ではなく、こういうちょっと規格ハズレの部分にあるのではないでしょうか?

そうでなければ、規格外品の寄せ集めみたいなおぬしなんぞと誰が結婚するものか...と思いましたが、あんまりバカにされて悔しいので、黙っていました。

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5年一昔...

ウチのハム太郎(アンテナ付きの携帯)がとうとうだめになってしまいました。

メールと電話とカメラとスケジュール帳しか使いませんので、らくらくフォンでもかまわないのですが、
最近のらくらくフォンは高いのですね、お年寄りのおもちゃと侮れない価格です。お店にいったら、「今まで使っていた同じメーカーのものが使い易いでしょう」ということで下品なマゼンタピンクの携帯を勧められました。携帯にはあんまりこだわりがないので、「安いし、まぁいいかぁ」と思って連れて帰りましたが、いざカスタマイズしようと思ったら、なんかずぇんずぇん違うんですね...。

五年前も確か0円にひかれて買った携帯ですからあの時点でかなり古かったはずで、同じメーカーだからほぼ同じ操作... なんてもんじゃぁありません。機能が増えている分よけいめんどくさくなっているし、ボタン操作の反応は遅くなっているし、「果たして使いこなせる日が来るのだろうか?」とはなはだ疑問です。

いじくっているうちに危うく遅刻しそうになりました。使用基本料金がほぼ半額になったのだけがせめてもの慰めです。

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松本の夜、その後

今回は根知を訪問したあと、鉄子あこがれの単線一両編成の大糸線に乗って松本に抜けることにしました。

晴れ男の社長に駅まで送っていただいて、お分かれしたとたん憑き物が落ちたようにふたたび吹雪になりました。(この日は北陸地方は大荒れで、行きも新幹線や特急が徐行運転をしたため到着が1時間20分ほど遅れたのですが、強烈な晴れ男の社長に田んぼを案内していただいている間だけどういうわけか雲が切れて晴れ間がのぞいていました...)一人無人駅で、風に揺れる待合室で電車を待つ心細さと言ったら....weep

ともかく、少し遅れて到着した電車に乗り込み、僅か90キロの距離を3時間かけて1800円で移動する非常にエコノミー&エコロジーな方法で松本に到着しました。

今回の宿はあこがれの【まるも旅館】です。ここはトイレ風呂共同、B&B形式の旅館でおいしい朝食が評判です。木造三階建ての最上階に案内されましたlovely。登り口がらせんになったすてきな階段ですが、急だし蹴こみは浅いし..調子の乗って酔っぱらって帰って来たら転げ落ちそうだなぁ..と思いながら荷物を置き、予約しておいた近所の【トラットリア:ガブリエル】さんにでかけました。

高畠ワイナリーのシャルドネを合わせて
ホタルイカと独活のマリネ、
バルサミコソースのかかったサラダに長野産鴨のスモークを添えたもの、
蕗の薹入りニョッキのチーズ(ラクレット)焼き、
らぶー豚のソテーケッパー入り焦がしバターソース、
デザートにはアッフォガート、を取りました。


感想としては透明感のある白ワインでしたので、ニョッキや、豚のソテーに添えられたなめらかなマッシュポテトとバランスがよく感じられました。

お腹いっぱいになってしまったので、ジャズバーの【エオンタ】でもう一杯..という予定を切り上げ、階段から転げ落ちることなく無事、部屋に戻りました。翌日は一日、ギャラリーをまわったり、【百人パン】の焼きカレーパン、【グルメ】のサンドイッチや【マサムラ】のベビーシュー(美味!)を買い食いしてまわり、おもいっきり羽を伸ばしました。一人旅ってホントに楽しい!!


家に帰って、復習のためさっそくホタルイカのマリネをつくってみました。

店のは少しフレンチドレッシングの味がキツく感じられましたので、酢を控えめに隠し味に和芥子を溶き込んでみましたが、感想としてはホタルイカと独活の割合がポイントのような気がします。ホタルイカのマリネではなく独活をおいしく食べるためにホタルイカがある...くらいの比率の方がおいしいですね。それに日本人としてはやっぱりワカメなんかの海藻がちょっとあしらってあるほうがしっくり来ます。

あと、蕗の薹入りニョッキの下ごしらえとして蕗の薹を刻んでさっと茹で、水気を絞ってから塩と太白ごま油だけであえてみましたが、これは〜!単品でもいけますね。色の鮮やかさも活きるし、日にちも持つし、苦みと油分が組合わさることでナッツのようなコクを感じます。

そば粉のパスタも買って帰ったのでどう料理しようか思案中..しばらくは、今回のネタで料理が楽しくなります。

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きみは何型?

以前、B型の中間子をけちょんぱんにクサして盛り上がったがため、たちの悪い酔っぱらいを隣に案内されてしまったカップルのお客さまが、命知らずなことに、また大宮の店にお見えになりました。

今日も気持ちよくお飲みになって酔いがまわった頃また血液型のお話しになり、「マスターは何型?」「俺?新潟」(店長は佐渡出身)などと盛り上がりながら「お姐さんはOでしょ、見ればわかる!」とおっしゃるので、「え〜、私は小型」とお約束の台詞で交わしたつもりでしたが、「う〜ん、やっぱOかぁ、俺もO型だからなんか分かるよ、うんうん」と言うことで私、O型になってしまいました。

店長は私がB型中間子であることを知っておりますので、お客様がBのどこがいや、というのを具体例を挙げてこき下ろすたびに、「いやぁ、それは育ちのせいじゃないかなぁ」とか、「俺だってそういうとこあるよ...」とまぁ、ずいぶん気を使って話をそらそうとしてくれていました。

店長の涙ぐましい努力を目の当たりにし、心を打たれた私は今宵立派にOに成り済ましました。でも、なんであんなに必死にB型をかばってくれたのでしょう?(彼はA型末っ子..)

仕事帰りどこかの飲み屋で「Bの女は気ぃ使わなくちゃいけないから疲れるよ...」と一人で管巻いているとしたらショックです。

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年期がたらん!

店のセッティングを終え制服を身に着け始めたところで、ホール番長が大笑いし始めました。「あ〜のばか!」と言いながら洗濯バサミを持って近づいて来ます。

洗濯して乾いた制服を取り込んでたたんでくれるようご主人に頼んだら、洗濯バサミをつけたま〜んま、たたんでしまわれたのですね。ご主人は50代ですから手伝ってくれるだけでも希少価値じゃんと申しましたら、「な〜にいってんの、手伝わせるとよけい私の仕事が増えんのよ!腹の中は煮えくり返ってるけど、つっこむと二度とやってくれないから『ありがとう』って持ち上げてるだけよ!!」とのこと。

えらいですね〜。私なんか夫に配膳を頼んで箸が出てなかったり、お椀の位置がちがうだけで、「同じこと何度言わせんの!」と怒ってしまいます。結婚して17年くらい経ちますが、先輩の操縦法を聞くとまだまだ年期がたらんな...と反省しました。

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ちくちく...

三月になったとたん、関東は今までの怠慢を懺悔するかのように寒い日々が続いております。
今日も3機のエアコンを30℃に設定したにもかかわらずお客さんがドアを開けるたびに「いらしゃいませ〜!寒ムッ〜!!」と言ってしまうほど寒いみぞれまじりの晩になりました。こんな晩に来てくださる有り難いお客樣方ですから、いつもより三割増で愛想良く振る舞ったつもりですが、ニコニコしながらどうも首筋に不快感が走ります。なんかついてるのか?ビールサーバーの裏で同僚に見てもらいましたが「な〜んもついてない」と言われます。「でも絶対なんかあるよ..」とよくよく指でたどってみると、サイズラベルが犯人でした。

私はあのラベルが皮膚に当たるのがいやで服を買ったらすぐさまラベル類を切り取るのですが、素材によっては切り取った断面だけでも皮膚に負担を与えます。直接皮膚に当たるシャツにど〜してこんな無神経なラベルをくっつける気になれるのか....まったく意味わかりません。ウチに帰ってから夫に怒りをぶちまけると、「でしょ?だから僕はシャツを裏返しに着るんだぁ〜」と飄々と返されてしまいました。

「ア、な〜るほど!」と一瞬納得しましたが...女たるもの、いつ何時好きな人の前で脱ぐ羽目になるかもわかりませんので、その案はすぐさま却下いたしました。柔肌の女性が裏返しのTシャツを着ないで済むよう、全国のアパレル業界には緊急に対策を練っていただきたいものです。


さて、季節のご挨拶が長くなりましたが、あかね屋の今月お勧めのお酒は【大那の那須五百万石純吟】です。槽口直汲の生原酒ですが、今年は当店の料理とも相性の良い仕上がりだと思います。旨味や酸味の出し方が今までよりぐっと清潔感のあるものになっており、さらに新酒らしい微炭酸とかすかな渋味が味わいをよりフレッシュ&シャープなものにしています。葡萄を思わせる戻り香も小気味よく、「あ〜ら、見直しちゃったわ」という感じ...大那ファンの皆様&大那デビューまだの方お急ぎくださいませ!

もう一点は島根の【王禄の東出雲産山田錦純米酒】。地元産の米を使った生原酒、ですがこちらは−5°でほぼ一年貯蔵した酒で、麹香を残した若々しさと角の取れた味わいのバランスが素晴らしい酒です。

生原酒のフレッシュ感と、現代貯蔵技術の粋を飲みくらべていただける組み合わせです。是非飲みくらべてごらんになってください。

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くえ

この一週間続けざまに2回クエが入荷しました。アラじゃなくて本物のクエです。
不景気とはいえやっぱり滅多に入る物じゃないのでお造りは瞬殺でなくなります。板前さんが開店前におろしているのを眺めつつ、「その中落ち捨てるんだったら下さいね...」とお願いしていたのに、店のセッティングをおえて厨房に戻ったら中落ちがまんまとゴミ箱に!!

「ちょうだいって言ってたのにぃぃいいいい!!」と地団駄踏んで、ゴミ箱から拾い上げた中落ちを握りしめてわめいたら、「そんなとこ肉なんかついてませんよ頭あげます」と、立派なお頭をもらいました。即座にきげんをなおして中落ちをほっぱらかして大喜びでしたが、従業員仲間は別にうらやましがりもせずにあきれています。みんなよっぽど金持ちなんだぁね....それともやっぱりあんまりはしたなかったのかしら...。

ともかく、無事連れ帰ったクエの頭で例の如くスープをとり、翌日は身と野菜を裏ごししてポタージュを作り上にディルをちらしましたがこれが、ちょぉお旨い!

しつこさのまったくないきれいな脂とゼラチン質...肌色はどす黒いは、口はでかいは..で決して美しい魚ではありませんが、内面はうつくしいし味わい深い魚ですね。「さふいふひとにわたしはなりたい...」とか「私はクエになりたい...」と、柄にもなく文学的な気分になりました。

お相撲さん達はこんな高級魚でちゃんこを作ってるんですね。うらやましいなぁ。

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あら汁

親切な板場の人が,「タマちゃんチのネコのごはんに...」と魚のアラや中オチをビニールにつめてとっておいてくれます。あかね屋の魚はぜんぶ天然活け締ですので,あらといえども旨いのですよ、でも恩知らずなことに,ウチの猫は生まれたときからキャットフードに馴れているため生の魚はあまり食べません。如何せん,飼い主が板場のご好意をいただくことになります。

が、関西生まれのわりに,じつは魚のアラが入った粕汁があまり好きではありません。すっごく寒い日にちょっと飲むのはおいしいと思うんですが,粕汁はまとまった量作らないとおいしくないので、ふたり暮らしだと2日も3日も延々同じものを食べ続けることになります。また温かく安全であるべきおつゆの中に複雑なかたちの関節や骨が入ってるのは、酔っぱらいにとって地雷原を歩かされるようなものでいらぬ緊張を要求されてつらいのです。

そんな私のお気に入りの調理法はお酢を少したらした塩水に軽く湯通ししたアラとタマネギや人参を放り込み二十分程静かに煮出してアラ汁をとる方法です。お酢が入っていますがこれは万一残っているかもしれない生臭さをマスキングするためで,二十分も煮てると酸味は飛んで気になりません。この上澄みスープは塩味だけでもホントにおいしくて,酔っぱらいの胃を適度に温めてくれます。

またつぎの朝,気力が充実している時に汁を漉し、骨を取り除いた身と野菜だけをスープにもどしてサフラン味のスープにしたり、トマトスープにしたり,すりつぶした具とアメリケーヌソースと混ぜてビスクにしたり、スープであっさりしたピラフを作ったり..と展開は自由自在です。

おいしいあら汁を飲みながら横で缶詰の餌を食べているネコを見ると,「日頃威張ってるようだが,この旨さを知らないとは哀れな奴...」と密かな優越感をあじわえます。

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酒と甘味

職場の同僚が,「ビールのあてにはおまんじゅうが一番!」と嬉々としながら食べているのを見て,『見てるだけで胸が苦しくなるぞぃ』と思っていましたが,最近私も,麦チョコと麦焼酎の組み合わせに嵌まってしまっています.

麦焼酎は,いも焼酎よりもタイプがくっきりと分かり易く,幅広い料理と合わせることの出来る楽しい酒ですが,私は焼酎文化圏の生まれ育ちではありませんので,食事中酒というよりは食後酒かナイトキャップ用という使い方が多くなります.また言い訳がましいようですが,兼八や泰明の特蒸などのようにはったい粉や麦茶を思わせる香ばしい香りとむっちりした麦飴のような口当たりの麦焼酎をストレートでちびちびやりながら麦チョコをつまむと,下手なウイスキーよりなんだか豊かな気分になれます.というわけで,正月に増えた体重は一向に減りません.

まさに魔性の組み合わせです.麦チョコを発明した人がうらめしいです。

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残り物には...

お客さまにいただいたチップが3000円ほど貯まったので、生まれて初めて宝くじというものを買いました.私はじゃんけんもあみだくじも苦手な女ですが、でもなんと言っても初めての宝くじですからビギナーズラックがあるかもしれません。買おう買おうと思いながら忙しくって販売最終日の閉店ぎりぎりにようやく買いました.「残り物には福があるって言うからね、100万当たったらローンの繰り上げ返済に使います.10万当たったら、新しいオーバーを買ってあげます.」などとスケールの小さい夢を夫に話しておりました.

さてお正月、年賀状のチエックもそこそこに夫に調べてもらったら、まんまと300円当たりました.現金化しにいく交通費も出やしません.「残りもの過ぎたんじゃん?」と、オーバー新調の夢ついえた夫は無念そうです.

が、くじ運のないこと、は私の中では既に想定済みの事実、この程度の危機管理は当然してあります「じつはちゃんとオーバー用の貯金がしてあるんだよ〜ン」と言うことで、新年のバーゲンに繰り出しましたが、目を付けていた商品はなんとサイズ切れ!

じつはこれもソーテー済みだったのですが、それならそれで縁がなかったと言い含めて諦めさせようとはなから思っていましたので、別に手は打っていませんでした.「お金浮いちゃったな〜heart01」と、内心ほっとしながら雑用を済まし、帰ろうとしたら古着屋の屋台が出ています.

古着屋なんて高円寺に住んでいた時以来利用したことがありませんでしたが、「サイズの合うのがあればめっけ物よね」と言いながら物色すると、なんと、第二候補に挙げていたオーバーが8000円!サイズも色もぴったりで、傷みもありません。生地の質は予定していたものよりやや落ちますが、チープには見えません。そらぁ、もう、即決です.

なんだかんだ言って10分の一で、ほぼ望みどおりのものが手に入ってしまいました。宝くじはお客さまのお志を町の緑化に寄付させて戴いたのだ、と思ってあきらめます。

本年は、より上質のサービスを心がけ、もっとたくさんチップをためて、今度は本気で買うぞ!!と、思いました.

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おめでとうございます

あけましておめでとうございます。

明け方に見たビールサーバーの不調に教われる夢、おせちの仕込み、家計簿の集計、紅白でぐったりの一日でした.皆様ぐっすりお休みになってね!

ミクシのプロフィール写真は、noteが〜んばれニッポォン、つ〜よいぞニッポォンに合わせて踊る(踊らされる)ちゃぁ坊です。

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おせち計画

不景気のおかげか、夫が27から冬休みです.私は30日、下手をすると31まで仕事なので、大掃除は彼におまかせです.男の仕事は徹底的だから良いですね.日常的に私がするのとはやはり仕上がりが違います.が、日頃は寝に帰るだけの家も掃除をしていると、あそこに新しい棚を作ったら猫が喜ぶだろう、とか、木登りが出来る柱を立てよう、とかよけいなことまで思いついてしまうらしく、片付けたはしから新しい素材が搬入されて来て、きれいなような、散らかったような、微妙な感じです.

ともかく、掃除から解放されましたので、私の仕事はおせちを作るだけです.昨年まで古典的なおせちを作っていましたが、どこにも出かけないお正月は料理でもしないと退屈しちゃいますので、今年は各素材ごとの下ごしらえまでしっかりして、あとは食事ごとにちょっとずつ表情を変えられるようにしようと思います.受験生よろしく素材の加工段階と展開パターンを紙に書き出しているとなんだかわくわくします.もーいくつ寝るとぉnoteという気分です.

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イベント開催中!

ショッキングピンクの派手な捨て看が店の真ん前に立ちました.

ミニスカサンタ、ミニスカポリス、バド娘が皆さんのお越しをお待ちしてま〜す♡、というような内容で、いったいどこの店だい?と思って看板の一番下を見たら、なんと上尾警察署と書かれています.

えっええぇぇぇ!!最近の警察署は開けてんなぁ..と思ってよ〜く見たら、駐輪禁止の看板の上に捨て看が重ねてくくりつけられているのでした.次の日には、速攻ではずされていましたけどね.昨年の今頃のはなしです.

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ようやくヌ〜ボ〜解禁

今朝,かかりつけの酒屋さんから20BY根知男山の五百万石純吟無濾過生原酒が届きました。この酒が届くと,いよいよ今年も大詰めという気がします。

早く飲みたくって,仮病って訳でもないんですけど,仕事場でちょっと派手めに咳き込んだりして早上がりさせてもらいました。

今年の純吟は立ち香、含み香とも控えめでごくかすかな炭酸の刺激をのこしています。麹香もほとんど感じませんが,そのかわり米の控えめな甘さがみっしりと詰まったような味わいです。若い,のですが,ふしぎと浮ついたような暴れた感じがありません。天候不順だった昨年はもう一段ほっそりと沁みとおるような感触でしたから、それとくらべると今年は米の基礎体力が整っている感じがします。火入れの酒が充実する年になるかもしれません。


年の瀬をこの酒と共に過ごすようになって3年は経ちます。根知では今年、冬場の圃場管理をちょっと変える田んぼがあるそうで、土地の変化を今度は田植え前の時期に見せていただけるといいなぁと思います。

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じゃらんのにゃらん

忙しくって酒ネタが書け〜ん!とか思ってる割りにはつまんないことをちょこちょこ書いてしまってすみません。が、このニュースは捨て置くわけにはいきません。

ミクシ上でじゃらんのCMを発見。http://www.jalan.net/jalan/doc/campaign/summer2007/nyalan/index.html?vos=njalprsb08110616猫のにゃらんが各地の温泉やホテルに行く場面をCMに仕立てたものですが、猫好きは必見です。時間がないので、以上。

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横浜のおいしいもの

浜志まんのボストンケーキを食べたらなんだか里心がおきてしまいました。

子供の頃に食べたおいしいものの記憶というのはきっかけがあると一気によみがえって、それを無性に食べたくなります。私にとっての横浜の味は馬車道十番館のタピオカが沈んだコンソメスープ。勝烈庵のカツレツ定食。あと何といっても太田縄のれんの味噌味の牛鍋です。http://www.ohtanawanoren.jp/oshina/data0.htm。

私の両親は関西系ですので横浜に来るまで、すき焼きというのは牛ロースの薄切りを平鍋でジウジウ焼いたところに砂糖、酒、醤油を適宜ふり入れながら味を整え、そのあとネギや糸コン、春菊に火を通す調理法でしたが、太田縄のれんさんは角切りの肉を味噌ダレで煮込んで食べます。関西で味噌味の鍋と言うと独特の風味のあるイノシシの脂を味噌で包み込んで食べる牡丹鍋のイメージが強く、味噌味の牛鍋というのはイメージしずらかったのですが、これはうまいよぉぉお〜〜〜。

お酒を飲めるようになった今改めて食べなおして味を盗みたい!と、熱烈に思います。

最近は実家に帰っていないので横浜の最近の味マップには疎いのですが、皆さんも横浜に出向かれる折にはぜひお試しになってみてください。

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ボストンクリームパイ

膝の関節がいた〜い、という父のために牛筋をたくさん買い込んで下ごしらえまでしたものをあげたら、お礼に浜志まんのボストンケーキを持って来てくれました。

正確な商品名はボストンクリームパイと言うらしいのですが、私が子供のころはボストンケーキと呼んでいました。これはウコキ認定の横浜名菓です。

横浜の伝統的お菓子と言えば元町、喜久家のアーモンドタルト、かをりのレーズンサンド、中華街、翠香園の玉帯羹などの方が有名かもしれませんが、このボストンケーキは味わいと質感のバランスの良さと安定感でわたしは一番好きです。

見た目は巨大な西洋どら焼きのようですが、表面を薄く覆っている砂糖とチョコレートで出来たマーブル模様の透明感のある甘さ、程よい厚さのシフォンケーキ生地で挿まれた生クリームとカスタードクリームがそれぞれの個性を明確に主張しつつしかも全体を一緒に口にするとひとつひとつの味わいとは別次元の世界がひろがります。

酒で例えると「風の森」みたいなもんでしょうか...。

昔は馬車道に店舗が在りましたが、今は伊勢佐木モールの中に移っています。http://www.isezakicho.or.jp/~hamajimn/map.html

鎌倉の紅屋のくるみっ子も完成度の高いお菓子で(日持ちもするし)、お使い物にしてはずれたことはありませんが、当日中に召し上がっていただけるなら神奈川のお土産としては【ボストンケーキ】これが一押しです。って言うか、うちに遊びにいらっしゃる方はこれを手土産に持って来てください。お願いします。

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菊酒

関東は11月に入ってようやく気温も下がり、晩秋の気配がたちこめるようになってきました。

木枯らし一合、もとい、木枯らし一号も吹いて咽がちょっと痛くなったり...

こうなると殺菌効果のある丁字をたっぷり浮かべたホットワインでも飲みたいなぁ、とちらっと思いましたが、スーパーにいったら食用菊が安かったので「そうだ!日本には菊酒がア〜ルじゃありませんか!!」と思いつきさっそく出勤前に菊酒を仕込んで出かけました。

最初に仕込んだのは【いずみ橋の藍ラベル:恵】の無濾過です。いずみ橋さんらしい辛口の仕上がりながら無濾過の分だけ味に厚みがあるから良いかしらん?と思ったのですが,菊の香りと味わいのハーモニーという意味では【風の森 雄町純大吟:いかき取り】の方が良い気がしました。つまり酸と若々しい麹香をまとった呑みごたえのある酒の方が爽やかな花の香りをプラスした時により化けるようです。皆さんもお手元に状態の良い生酒をお持ちでしたらちょっと目先を変えてお試しになってはいかがでしょう。

作り方は簡単です。「もってのほか」という紫色のアクの少ない菊をカラファに一輪浮かべその上に半合ほどの酒を注ぎラップで覆って8時間ほど置きます。一旦アルコールにしたんだ菊はエキスが出易くなっているのか、つぎ酒にはすばやく菊の香りが移ります。

爽やかで,見た目も美しく,楽しい酒です。

また、寒くなってくると,ひれ酒や、川魚の骨酒など温かくて野趣あふれる酒もいいものですね...。

ひれ酒飲みたしひれは無し...という悲しい晩に,代わりに焼き煮干しを酒にいれたらどうだろう!?と思いつき試してみましたが,やはりトラフグのひれよりは品格がかなり劣る気がいたしました。もっとシャバシャバした安酒のほうがバランスが良かったのかもしれません。ただ,ふやけた煮干し自体は大変おいしく戻っていたのは確かです。

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羽毛田さんの謎

スーパーで買った商品を袋に詰めていたら、壁に貼ってある求人広告が目に入りました。よくあるレジ打ちパートの募集です。なんてことない広告なのですがその連絡先に目が釘付けになりました。電話番号の後に担当:羽毛田まで、と大きく黒マジックで書かれています。

【はげた】さん?

禿げフェチのわたくしはとっさにそう読んでしまいました。ホントはなんて読むのでしょう?ウケダさま?仕事しながら「男の方かしら?どんな禿げ方をなさっているのかしらheart04」と、ちょっとトキめいてしまいましたが、よくよく考えると、あの広告を見て電話をかけられる人はとっても勇気のある人か正確な読み方をご存知な方でしょうね....。【もしもし、求人広告を見まして、お電話させていただいております○○と申します、担当のハゲタさまお願いいたします...】とはなかなか言えんもんなぁ。

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The 燗酒のこと。

先日埼玉県の酒造組合の展示会に行って来ました。その収穫が地元上尾の文楽酒造さんの【The 燗酒】です。あかね屋では開店当時から【鬼若】という銘柄でお世話になっておりました。

【鬼若】は50度くらい燗につけるとやや甘酸っぱいボディが膨らんでしまい、いっそ60度を超えるカンカンに熱い酒にすれば勢いでヌケが出るというタイプの酒で、お好みにもよるのでしょうが当店の料理にはどうかなぁ??とずっと思っておりました。が、この山廃仕込みブレンドの特本【The 燗酒】は45度くらいでもヌケの良い丸みと軽味が楽しめますので身体を冷さずにゆるゆる気楽に燗酒を楽しみたい方には最適ではないかと思います。

燗酒は冷やより早く酔いを感じ、それが身体を守ってくれる働きもあるのですが、お店に着いて30分でへべれけでは料理を楽しむ暇もありませんので、こういう透明感のあるライトな仕上がりの燗酒は貴重かと思います。燗酒シーズンになりましたらお披露目しますのでぜひぜひお試しになってみてください。

文楽さんは『和民』などにも卸してらっしゃるのに、こういう酒は逆に地元では知られてなかったりするのがもったいないことです。まぁ、地酒なんてジャンルにこだわってらっしゃらないから平気なのかもしれません。

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♪そんなに俺が悪いのか〜

先日厨房で皿を洗っていたらお客さんの会話が聞こえて来ました。
【俺B型だけはど〜にもだめ、女はまだしも、男は特にだめ】
【もう、匂いっていうか、気配で分かっちゃうんだよね,,,B型の男の中間子、これはもう、救いようがないね...】
とかなんとか...もういいたい放題。よほどひどいB型にであって来たのか...?それほど一方的に我慢して来たつもりなのか?

さすがに、あ〜けちょんぱんに言われるとちょっと、殺意が湧きました。
もちろん【わたし】は直接的にはなにもしませんでしたけどね。ただ、そのカップルの隣にちょ〜っとたちの悪い酔っぱらいをご案内しただけです。

こういうことをするからBは嫌われちゃうんでしょうかね!?

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古酒の魅力

昨日は久しぶりに夫と休暇が重なりましたので、ふたりで力を合わせて古い猫棚を分解、リフォーム、再設置いたしました。

夏の間体温の上昇をふせぐためなるべく動かないようにしていましたので二人とも筋力が落ちていて、夕方にはここちよい疲労を通り越して「明日ヤバいんじゃない!?」状態になりました。が、夜は寿司屋に予約を入れてありましたので出かけないわけにはいきません。

このまま出かけるのはいやだなぁと思いましたので、【鷹長の菩提酛6年古酒】と【老松のみそせん】で午後のおちゃ(け)をしました。

今までは、チョコレートコーティングしたオレンジピール、アーモンドを香ばしいキャラメルで寄せたフロランタン、などをつまみながら食後酒として飲むことが多かったのですが、ゆっくり口の中で転がしていると疲れがほぐれていくようです。アミノ酸度3.8もある酒なので「肉体疲労時の栄養補給」になっているのかもしれません。

デートの前のアペリティフheart04と言えば言えなくもありませんが、夫婦を16年もやっていると、どちらかと言うとロマンより食い気優先で、その後ふたりともやたら威勢よくなって意気揚々と寿司屋にいった挙げ句、カウンターに張り付いて、ものすごいペースでガッツリ食べて来たのはいうまでもありません。

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悪夢

また、酒とは関係ないはなしです。

子供のころは、予防接種や、テストの夢でうなされたものですが、最近はけっこう店の夢で朝起きるとぐったりします。

悪夢パターン1、同時にいく組ものお客さんが席を立たれてレジ前に人がたまっているのに、伝票の文字や記入が不明確でなかなかレジがはかどらない、or商品ボタンがいつものパターンと変わっていてはかどらない....

悪夢パターン2、レジをうたなきゃいけないのに次から次とお客さんが来てご案内しなくてはいけないのに、いくらコールしても仲間がこない....

悪夢パターン3、ちょー忙しい時に限って生樽が空になる。予備も近くにない、取りにいこうにも店内の整理が悪くなかなか取りにいけない.....。

書いているうちにまた気が重くなって来ました。今朝はこの三つ以外にあと2つぐらい新バージョンが加わった大河ドラマバージョンを見ましたので、尚更ぐったりです。

幸いなことに今日は台風の影響で天気が悪いので、現実はちょっと暇できるのではないかと思いますが...

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未来光年

酒とはまったく関係ない話が続いて申し訳ありません。

ア、でも酔っぱらったはなしだからあながち無関係でもないか...今夜の造語ヒット作(by、夫)

【僕、未来光年ショナンを見るとなんだかほら、あの、ミシシピッピーの子供のはなしを思い出すんだよねぇ..】【え、トムソーヤのこと?あと、未来光年は正確には未来少年コナンですから...光年って..どんだけはなれてるんですか!!】

夫と喋るとけっこう創造力を試されます。疲れてるときは「とにかく黙ってて!」と、思いますが、二人とも酔っぱらってくるとけっこう笑えます。

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秋のあじ

世の中は連休だったようですが、こちらは来週まで15日間休みなし...まだ折り返し地点ですがじんわり疲労がたまりつつあります。幸い日中は家で過ごせますので、隙を見つけては深夜の晩酌に向けてガッツリ仕込みをします。

菊花の甘酢漬け&里芋の煮っころがしゆず風味(奈良萬のひやおろしにぴったり!)、茸のオイル漬け、レンコンの南蛮漬け、豚の角煮(秋鹿の純吟直汲みにぴったり!)、叩きキュウリ、オニオンスライス、人参のナムル、茄子の含ませ等々。これらは酒を飲みつつ皿に盛り分けるだけで食べられますし、パスタやサラダに混ぜたりする部材にもなりますので、かなりくたびれて帰って来ても精神的に楽です。

おいしい酒は料理のモチベーションをたかめてくれますし、料理を無心で作っているうちにけっこうリフレッシュできちゃったりします。

ごはんを食べながらいつも、日本酒を飲まない人はどうやってストレスを解消しているのだろう??と不思議に思います。

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ダーリン拉致の危機

「僕、きのう拉致されるかと思った...」晩酌をしながら夫が報告します。頭をいきなり鷲づかみにされて運ばれそうになったそうです。「どんなやつだったの?」「バサバサって羽音がしたな、と思ったら帽子ごと頭をつかまれて、一瞬持ち上げようとしてあきらめて飛んでっちゃった。タケコプターつけた時ってあんな感じだろうね」とのこと。犯人はカラスでした。巣を守るために攻撃して来たという訳でもなく、アタックはその一回だけだったそうです。「電信柱と間違えたのかなぁ」などと本人は申しておりますが、カラスは光るものが好きですから、せっかくのハゲを帽子で隠しているのが許せなかったのではないか?と私は思っています。

あ、あと、ハゲの話題が出たついでもう一つ。

知り合いに私と同じような禿げフェチがいます。彼女がつきあう男性はつきあい始めは皆さん鬱陶しいほどフサフサなさっているのにどういうわけか3か月も経つと涼しげな頭になっていきます。昔、【あげまん】【さげまん】などというあまり上品でない言葉がはやったことがありますが、彼女の場合は【はげまん】だなぁ、と思います。まぁ、禿げれば禿げるほど仲良くなれるんですから当人同士にとってはなんの問題もないんですけどね。

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菩提酛の古酒

今日は定休日、朝起きたらすてきな曇り空heart04絶好のお出かけ日和じゃんってことで、酒の買い出しに出かけました。

わたしは酒屋さんに行くとついつい「なんかおもしろいのあります?」と尋ねてしまいます。こう聞くと大抵の酒屋さんがニヤッと嬉しそうな顔をします。しかも、「今日は店用じゃなくて自家用です」と言うと更にたがのはずれた顔になります。

この尋ね方で私は何度か常識を覆させられると言うか、常識を拡張させるよくいえば面白い、悪くいえば変な酒にであってまいりました。今日の出会いは鷹長の菩提酛の6年壷熟成酒です。

このブログを御覧になるようなマニアックな方々には周知のこととはおもいますが、菩提酛というのは
生米の表面にくっついている酵母を、炊いたごはんを栄養素に培養する酒母の建て方です。さすがの私もまだ再現実験に着手する勇気が出ないくらい非常に歴史の古い(原始的な)酵母の培養法で、別名水酛とか、くされ酛とも呼ばれます。(鷹長さんのラベルによりますと1400年代に奈良の菩提山正暦寺で創醸されたのが名前の由来とのこと)

この醸造法で醸された新酒を以前飲んだことがあるのですが、その時は見た目は思いっきり清酒なのに濃ゆ〜い白酒のような触感&味わいだったのでびっくりしました。面白いけどどう考えてもセレモニー用の味で日常の食中で使える味ではないのでその時はそのまんまで、今日酒屋さんに勧められた時も『え”〜』というかんじで、しかも古酒だしぃ青カビチーズに蜂蜜かけたようなつまみが合うのかしらんと思っていましたら、(いや、古酒は古酒で好きなんですよ)これがぜんぜんちがうんですね。

データー的には日本酒度−8、アルコール度17度、アミノ酸3.8、酸度3.1、しかも常温で6年寝かせた酒ですから酸っぱくて干しエビくさ〜い、カラメルくさ〜い酒であってふしぎはないのですが、まず香木類を連想させる奥ゆかしい立ち香と触感の軽やかさに驚かされます。角の取れた滑らかな酸味が旨味や甘みをきれいに包み込んでいて、余韻も非常にスマート。湿度の少ないキラキラした明るい印象を残します。

何がどう化けたのか分かりませんが、新酒の菩提酛酒とはもうまるっきりべつものです。古酒の中でもとてもブリリアントな部類に入ると思います。今日はショットグラスで単品で飲んでキラキラ感を楽しみましたが、つまみは何が良いんでしょうねぇ...カリッと香ばしいプラリネ、小さーく切った松風、ありがちだけどクリームチーズの粕漬け、ウェストの例の黒いフルーツケーキ....?

四合瓶で買いましたが、ぐびぐび飲むものではないのでゆっくりつきあって楽しもうと思います。

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ドブロク本

今日は朝からだらだらとい〜い雨空rainheart04雨女の私には最高の休日日和です。

というわけで、久しぶりに渋谷、新宿方面の本屋荒らしに出かけてまいりましたが、めぼしい本もなく、パタゴニア本店に行っても欲しい服もなく、なんだか全然関係のないんですけどZakkaでバターナイフ一本を買って上尾に戻って来ました。このまま帰るもなんだか寂しくて、駅前の麦書店(駅前の本屋にありがちな投げやりなところがなくセレクトが良心的&店の人が美人)をのぞいたら、『農家が教えるどぶろくのつくり方』という農文協の本がおいてありました。

一般サラリーマン家庭が自宅でドブロクを仕込む場合、最初に参考になる教科書は(消費量も考えるとあんまり大きい仕込みは出来ませんので...)1、『30分で仕込んで3日で飲めるーシャンパン風ドブロク』(農文協刊)です。これでだいたい発酵の手順が分かったところで2、『わが家でできるこだわり清酒』(農文協刊)を読むと、書いてあることがだいぶ分かって来ます。分かってくると麹もちゃんと作ってみたいなぁ..ということになり3、『わが家でつくるこだわり麹』(農文協刊)のお出ましになり、麹以外の方法で糖化酵素を得られないものか...?となると4、『日本酒の起源ーカビ、麹、酒の系譜』(八坂書房刊)を読む...という具合にどんどんドツボにはまってまいります。

そのてん、今日見つけたこの本はこの4冊の内容がほぼまんべんなくつまったダイジェスト版としてはとても手頃だとおもいます。(まぁ、仕込みの量が升単位、下手をすると斗単位になっているので計算が必要ですが...)

ドブロクの魅力はなんと言ってもそのリフレッシュ効果にあるような気がします。自家製のを飲みつけると猛烈に肌がきれいになります。プロバイオティクスのヨーグルトも良いですが、全麹仕込みの甘酒やドブロクの効果も侮れません。プロの作る清酒の魅力とはまったく別種のおもしろさです。また久しぶりにつくりたくなって来ました。

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夏休み自由研究(1)

凍結解凍を繰り返すとみぞれ酒はどう変化するのか?


みぞれにしてもおいしい酒があることが分かりましたので、先日佐渡にいった時、三節先生にそのことを報告しましたら、なんだか浮かない顔です。なんでも、先生が抗がんの美声年じゃない、紅顔の美青年であった頃、高円寺で恐るべきみぞれ酒にであい、(どないなみじょれ酒だったか?と言うと、注文すると冷凍庫からマッコリの容器のようなどんぶりが出て来て、柄杓でドボドボっとグラスに注いでくれるんだそうですが、口当たりの良さでクイクイ飲んだ次の日ひどい二日酔いにみまわれ)それがトラウマになって「みじょれ酒はどーも...」ということになったそうです。

そこで振られたはなしが最初に書いた、「凍結解凍を繰り返すとみぞれ酒はどう変化するのか?」です。どんぶりのように空気に接する面が広く、しかもたびたび冷凍庫からの出入りを繰り返し、柄杓でかき回される....と考えると、凍結解凍以外にも劣化を誘う要素が多すぎるような気も致しますし、自宅の冷凍庫のスペース的余裕もないため、試料として手元にあった秋鹿の山を100㏄入りの蓋付きピッチャーに入れてみぞれ酒を作り、三日に分けて飲んでみました。

一日目はまあ普通でしたが、二日目?三日目はなんだかあきらかに水っぽくアルコール感が突出して感じられます。シェイクが足りなくて不純物だけ先に溶けて流出してしまったのでしょうか?感触としては、チューチューアイスをすってるうちに、最後は味のない氷だけが残った..あんなかんじです。

JO-CONという凍結によって、エキス分とアルコール度を濃縮した純米スペックの酒がありますが、http://www.jo-con.jp/recommend/recommend-05.html、あれの製品開発記録を読みますと、酒のなかの水分とアルコールは非常に良く溶け合っていて、普通の凍結では分離できず、濃縮させるのに苦労したという記述がありましたから、今回、アルコール感だけが最後まで残っているのもなんとなく納得できます。もともと秋鹿は常温くらいがまとまりが良い製品が多いですし、その中でも山はほっそりしたタイプなのでちょっと分かりにくいところもあったので、また、フルボディ系の酒が冷蔵庫にはいった時につづきを試してみます。

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佐渡のおいしいもの

「いろんな心配事やいらだちは、酒や料理で紛らわせられるものではない、」などと偉そうなことを言いつつ、ちゃんと食べるものは食べ、買うものは買ってくるのが、結局のところ私の本性でございます。

今回は、佐渡島の酒ブログの筆者であられる三節先生のところにまず表敬訪問をし、大分の珍味類を肴に昨年先生が製品開発に協力した【真陵ライト】をおもたせで飲ませていただきました。夏向きの加水調整した低アルコール純米酒なんですが、これは〜いいですね。夕風をうけながら外で友人と気ままになんか作りつつ、ゆる〜く飲むのに最適です。安いし...(一升2000円でござる)。あかね屋では扱っていませんが、地元上尾の文楽さんから出てる「夢」もたしかかなり麹歩合の少ない、低アルコールの酒です。居酒屋チェーンの和民で300㎖入りの小瓶提供してますがこれなんかも肴や、飲み手を選ばない親しみ易い酒です。

夜は、義父とたまたま帰省していた義兄と連れ立って佐和田にあるりき寿司http://sansetu.exblog.jp/9095341/に行って来ました。私はこの16年間、佐渡の飲食店で旨いものに出会えたためしがなく、佐渡の美味は家庭料理にある...と思っておりましたが、こちらは鄙にはまれな細やかなお仕事のおみせでした。

カワハギの身ですし飯をくるみ、上に肝を載せたカワハギの軍艦巻きと言うか、とも巻きは思わずお代わりをしてしまいましたし、焙りノドグロもよかった。酸っぱい物好きの私としては、コハダは酢飯にもうちょっと酢が効いていてもいいなぁとも思いましたが、逆に言ったら酢でごまかさなくても良いくらい処理が良いのだと思います。なんと言っても、どの寿司も具と飯の馴染みかたがとっても良く、触感が素直で、すいすい入ってしまう。「今度は徒歩圏内に宿を取って一人で行きたい!」と思いました。一緒に飲んだ【真陵の純米生】は状態がよく、味のスケール&ボリューム感とも、にぎり寿司とバランスが良いと思いました。二杯目の【金鶴の風和】(かぜやわらか)はちょっと熟成香をともなった滑らかな触感の辛口で、たぶん、太巻きに合うのだろうなぁ...と思いつつお腹は一杯だし、義父はおねむモードだしで次回の楽しみにすることにしました。

次の日、帰国がせまってきましたので、会社やキャットシッターを頼んでいるうちの母への土産を買わなくてはいけません。私のおすすめスポットは各町にあるAコープ(農協が経営するスーパー)です。町内の農家の方が野菜を持ち寄る産直スペースは格安で新鮮な野菜が手に入りますし、鮮魚コーナーでは佐渡産のあごの焼き干し(素敵な出汁がでる)やホントの佐渡産イカの加工品、絶品!糸もずく、が手に入ります。

本間家の能舞台の向かいにある道の駅も便利です。海草類が充実していますが、ギンバソウという海藻(たぶんホンダワラ)は数分お湯でもどしてこまかくたたくとプチプチトロトロになってご飯にかけると、うみゃ〜ものです。あと、南佐渡で採れるゼンマイは柔らかく煮えて、ナムルにするとと〜ってもおいしいです。もどすのが面倒なので買ったら全部一気に調理して、小分けにして冷凍しておくと便利です。まぁこのへんがお土産は軽くて、日持ちして、消えものであって欲しい、という私の基準をクリアする食材です。こういうジミーな食材もそのまま渡すんじゃなくて差し上げる時にちゃんと調味をしたものを差し上げれば最近のヤング(死語)もビビりません。

最後に今回、道の駅でピンクのリボンのついた【佐渡産しいたけクッキー】を発見しました。素材の香りの効いた不思議な味....たしかに、軽くて、日持ちして、消えものなんですが....,こういうものを思いつく人がいるというのが佐渡の奥深いところでもあります。

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帰省

一泊二日で夫の実家のある海外に行ってまいりました。

今回はたまたま夫の都合で一泊ですが、義父一人暮らしのところに行くのですから、精神的にも体力的にも非常に過酷な帰省です。私は関西生まれのいらちな女王様なので、島時間でのらりくらりやられるのが本当につらいのです。きっとアフリカや南米やインドまで行ってしまうと、腹をくくってあきらめるのでしょうが、同じ東洋人の顔でやられるのでつらいのだとおもいます。

世の中のお嫁さん達のほとんどが乗り越えて来ていることなので、人に出来ることが自分にできないはずはない、と思って先輩方ののらりくらり感を真似しつつ壊れないようにこなしていこうと思いますが、う〜ん、と行くたびに思います。こういう苦痛というのは私にとって、酒や、料理で紛らわせることが出来るような問題ではないのです。

ですから、あかね屋に先輩世代の女性陣がいらしておいしいもの食べて、それなりに羽を伸ばしていらっしゃるのを見ると、そういう場に使っていただけるのは、ありがたいというか..良かったなぁ、とよく思います。(ちょっと愚痴っぽいか...)

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クマノミ

おかげさまであかね屋は今夜もぶっちぎりの忙しさでございました。

くったくたで、お風呂に入るのもおっくうでございます。

湯船の中にクマノミでも飼って、湯船につかってるだけでクマノミが身体を洗ってくれたらどんなに楽だろう、とよく空想します。あと、どこのご家庭でも何億匹かダニはいるはずなんですから、そのダニを品種改良してベットで飼っておくと、そのベットで寝るだけでメイクも落としてくれるし、古い角質のピーリングもしてくれるとか...働く女性に絶対受けると思うんですけど、夫はフ〜ン、と鼻であしらいます。

しょうがないので、お風呂に入ることにします。それでは皆さんおやすみなさい。

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立秋

先日、父からせっかくもらったマロングラッセをイモ焼酎に漬けて、栗型にカットした干し芋にしてしまったわたくし...久しぶりに引っ張りだして食べてみましたところ、なんと不思議なことにイモのとげとげしさが治まり、ちゃんと栗の風味が復活していました。そこで、以前雑誌で見かけた不思議な組み合わせのデザートに挑戦。

本当は、栗の甘露にを使うようですが、私はちょっとアルコールの効いた今回のも悪くないと思います。(おそらく、ブランデーに漬けた栗の方が更に良いんだろうともいますが...汗)

材料は(4人分)アンデスメロンのような緑肉のメロン半分個、栗の甘露100グラム、生クリーム1カップ、砂糖大さじ2杯弱、で、皮と種を取り除いて一口大にカットしたメロンにみじん切りにした栗をまぶし、砂糖を入れて6〜7分立てにした生クリームを載せる...それだけのデザートです。うちは二人暮らしなので、スーパーのカットメロンで作りました。


はじめてこの記事を見た時になんちゅう組み合わせじゃ..と正直なところ思ったのですが、実際作ってみると、なんだか盛夏の隙間にちょっと秋が顔をのぞかせているような、そんな風情で、この時期のデザートとしては悪くないなぁ、というかんじです。

ブドウや、ナシばかりざくざく食べてるところに、たまにクリームの乗っかった果物を食べると、なんだか千疋屋に行ったようでちょっとうれしいです。

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暑さになれて...

今年はクーラーをほとんど使っていません。あんまり湿度が高い日に2回ほどかけただけです。もうすっかり暑さに身体が慣れてしまい、外から帰って「ア〜、涼しい」と部屋の気温を見ると30.1℃だったりします。

29℃だと「今日は寒いなぁ〜」という感じ、来週はお盆で佐渡に行くのですが、セーターを出しておくべきか?とちょっとマジで考えてしまいます。

梅雨時は身体も暑さに慣れてないし、湿度は高いし、で一番つらかったですが、それを超えてしまうとなんてことないですね。買い物も出社前の夕方か、夜しか出かけませんので、店内と外の気温差で身体が参っちゃうこともありません。

以前は1時間以上電車に乗って通勤し、家〜駅、電車内、駅〜仕事場、仕事場、と激しい気温差にさらされていましたので、寒いとこはよけい寒く、暑さはよけい暑く感じていたような気がします。

人間って、やっぱほんとに恒温動物なんですね。

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みぞれ酒ふたたび。

今うちにある【風の森】は、飯米の奈良県産キヌヒカリを使った純米大吟醸しぼり華です。(ア、念のためいっときますけど、奈良県油長酒造さんのお酒です)

雄町や山田錦の純吟しぼり華もすばらしいお酒で、夏はかための酒を好む私としては全然OKなんですが、かかりつけの酒屋さんが現時点の一番のおすすめ、としてキヌヒカリの純大吟を挙げていたので、試しに買ってみたのです。が、クーラーのない環境で肉体労働をする身にはやはり少々呑みごたえがありすぎ、ど〜しよ〜かな〜と思っていましたが、これが、みぞれ酒にすると、いじょぉに良いのです。

食前酒として真っ白に霜のおりたピッチャーからバカラのショットグラス(私の辞書に経済観念という文字のない時代に買った..)につぐと一瞬自分の年収を忘れるほど贅沢な気分です。また、このみぞれ酒を軸に別の酒をブレンドすると『私に子供がいたら間違いなく夏休みの自由研究の課題にさせる!』と思うほど、また面白いのです。多分、みぞれの触感がなければ、違うメーカーの酒のブレンド、というのはもっとデリケートで、真剣にやらなくてはいけない課題だろうと思うのですが、これだけ軸がはっきりしつつ、かつ、老香のない酒を使ったみぞれがいてくれると懐を借りた気分で遊ばせてもらえます。

まぁ、店の冷凍庫に余裕がなくてみぞれ酒の提供はあかね屋では120%無理なので、この体験は私だけの個人的楽しみですが、いつか、きちっとした姿でお客さまのご提供するチャンスがめぐってくるとも限りませんので、この夏はコツコツ経験を積もうと思います。

日本酒の飲みかたについてスタイルや哲学を語る方がいらしゃいますが、蔵の方のお仕事を尊重しつつも、私は職人ではなく、酒とお客さんの手当をするのが仕事ですから、その、一瓶、一杯、にご満足いただく方が大事なのです。

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おとーふとお豆の話。

この時期になると、あかね屋では自家製豆腐を時々作ります。今年は豆をゆでるところから始めた本格自家製豆腐です。店長はランチ&魚の仕込みだけでも大変なんだからよけいな仕事増やさないで身体を大事にして欲しい、とホール係としては思います。でも、試食するとおいしいんですね。これが...できたてフレッシュな豆腐というのは私は塩だけで食べても旨いと思います。

原料米の産地、品種、品質が日本酒に及ぼす影響は、私のように無濾過、生、原酒系の製品をよく飲む人間にとって結構すんなり感じ取れる点ですが、お豆腐製造における原料豆の及ぼす影響もけっこういろいろあるんですね。お豆腐屋さんのHPで面白いページがありました。
http://www.kamuro.com/sub_pages/daizumeguri/meguri1.htm

大豆ってすごい品種があるんですね。

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今日は月曜日

月曜日と言えば定休日です。日中は督促の来た住民税を払ったり、カーテンを洗濯したり、アイロンをかけたり、庭木の剪定&芋虫を駆除したりして健全な市民らしい生活を送り、4時から飲み始めました。

数年前、というか、今でもいわれているかもしれない日本酒の飲み方セオリーによると、かるい味わいのものからフルボディの酒、辛口の酒から甘みのある酒へ移行するよう指示されていますが、これは西洋のコース料理に酒をあわせる感覚から見ると理にかなっていますが、日本人のように思いつき&その日の気分で単品を組み合わせる人々には必ずしもピンと来ません。

今日のように暑い日、軽快な爽酒で最初から最後まで通すのもアリですし、ビールで一杯やった後、糖分の充分にキレた発泡性の生を続けるのもアリです。私のようにクーラーをつけず肉体労働をする主婦は、最初に【風の森】のようなフルボディの酒をみぞれ酒でショットグラスで一、二杯あおって麦茶のがぶ飲みで冷えたお腹を温めてから、料理にかかり、酸は多くてもアミノ酸の少ない軽ーい山廃(例えば【秋鹿の山】)を飲みつつ茹でたて枝豆&石川芋の衣かつぎでちょっとお腹が満足したところで、湯引きして皮をむいた冷やしトマト、カリッと焼いた豚コマをトッピングにしたオニオンスライスにバルサミコと醤油をかけたもの、キュウリを矢羽根に切って梅醤や肉味噌をのっけたものなどの盛り合わせに【天青 夏】のような低アルコール酒に切り替えて夕立を見物するのも爽やかです。

夕立が上がったらおソーメンでも茹でて【白露垂珠】で〆よっかなぁ、トッピングは紫蘇や茗荷の千切りと大根おろし&自家製かき餅をクルトンがわりにしよ〜かな〜。


四合瓶1500円前後のしっかりした造りの個性豊な日本酒を三本くらい冷蔵庫の入れておくと、そんなにむちゃくちゃ飲まない方なら2週間くらい現代日本人ならではの楽しい夕べが過ごせます。ローマは一日にしてならず、ご自分の楽しいコース料理&酒を開発なさっては如何でしょう

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酒飲みオツパイとみぞれ酒

マレーシアにオツパイという目ん玉のおっきいネズミがいます。日本人の性でついついオッパイと発音したくなるのを無理やり脳内で修正してオツパイと発音しなくてはいけないのがつらいです。

で、そのオツパイの一種【ハネオツパイ】は本日の毎日新聞科学欄によると、ヤシの莟にたまる蜜が自然発酵したお酒(最大3.8%)を日常的に飲むのだそうです。体毛に蓄積されるアルコール代謝物の量は人間でいうと生命の危険があるほどの大量接種を裏付けるのですが、特に酔っぱらった様子もなく生活しているので、アルコールを効率よく分解する代謝系を持っているのではないか?とかんがえられているそうです。

いいなぁ、こんな代謝系を持ってたら夏の飲酒シーンもらくにのりきれそう...

基本的に酸のキリッとした生原酒が好き&【亀甲花菱】大好きの口ですが、この暑さで、【夏用吟づくり本醸造】でもちょっとボリュームがありすぎるなぁと最近感じだしたので、オツパイみたいな代謝系を体内に持たない私、試しに100㎜lのシリコンパッキン付きピッチャーを使ってみぞれ酒にして見ました。

ちょっとホワイトビール的な触感と味になってよかったです。みぞれ酒はほんの一口二口で飲み切るものなので、くつろぎたいけど酔っぱらって体温あげるるのはいやだなぁ、というときにもいいもんですね。

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日本酒ロック♪

と、タイトルを記入して思ったのですが、こーゆー曲あっても不思議はないですね。唱うのは闘病中ではあってもぜひとも忌野さんで...

ともかく、日本酒です。

この季節、日本酒は辛口といったところでワインほど酸味があるわけでもなく、キレが良いといったところで焼酎ほど跡形もなくなってくれるわけでもなし...で、店でもやや消費量が落ちます。私はお腹がふくれちゃうのとゲップがいやなのとであんまりビールは飲みませんが、それでも炭酸の咽越しとあの苦みは好きなんです。暑い時期は苦み&辛味を身体が欲しがるからでしょうか?

その対策か、夏向きの商品として辛口&低アルコールの日本酒が各種企画されていますね。来月のおすすめを探すべく、以前の酒メモを繰りつつ候補を探しています。【天青 夏】【秋鹿 山】このあたりは封切りは味わいが硬かったりインパクトが弱いような気がしますが、その後の味の育ちかた、気候との兼ね合いがとてもよかったのでやっぱり今年もチェックしようと思います。【白露水腫、じゃない白露垂珠の特純】も酒屋さんが候補に挙げてくれたので試してみます。

こういうチェックが一番楽しいです。

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トトロと姉

今夜はトトロを録画して、久しぶりに見ました。

20年まえ、姉と二人でロードショーで見たのが初めてでした。火垂るの墓と二本立てでしたので、さんざん泣かされたあとに♪トートロ、トットートロが流れて来たときはギャップで苦しみました。

家に帰ってから姉が親に、「メイってのはなんだかユキちゃんそっくりなんだよ~」と報告しているのを聞いて、「私はあんなに騒々しいコじゃなかったし、じゃあオネェちゃんはサツキかぁ?いっつもおいしいとことるなぁ」と内心ムッとしたのを覚えています。

今改めて見ると、気が強くてけなげで、アタマがよい姉はやっぱりサツキです。が、私はメイみたいなうるさいコじゃなかったぞ〜と、今夜もやっぱり思ってしまいました。

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ダス、ヒャッチル&太平洋音楽

飼い猫がクーラーをいやがるもんし、貧乏だしで、わが家はほとんどクーラーを使いません。灯りが煌々としていると暑苦しいのであまりパルックボールもつけません。というわけでわが家の室内平均気温と電力消費量は昭和60年代の一般的サラリーマン家庭並みです。

そんなわが家で夏の暑さを楽しく味わう三種の神器は山形のダシ、日本各地に伝わるヒヤッチル&ポリネシアンミュージックです。

ダシ、と言うのはガスパチョに匹敵するすばらしい料理だとおもいます。キュウリ、茄子、茗荷、生姜、紫蘇+昆布orツルムラサキなど粘りのでる素材、をみじん切りにしてクルクルと混ぜ合わせ醤油を少々でできあがり
冷蔵庫に入れとけば数日持つのですからありがたいです。ロックで飲む日本酒とも合います。体調次第で酸があるタイプでもないタイプでもどっちでも良いと思いますが、個人的には糖分がキレている原酒系が好きです。

また、ヒヤッチルというと宮崎のものが有名ですが、埼玉や群馬のような内陸県でも発達しているようです。要は焼き煮干しの粉+ゴマ、落花生(ウチは手抜きでスキッピィのピーナツバター)などの油分を補うもの+をすり混ぜたところに煮干し&ゴマの総重量より気持ち少なめの味噌を合わせて平にのばしてオーブントースターで軽く焦げ目をつけておけばこれがベースになります。

このベースは5センチ角くらいに割って冷凍しとけばかなり持ちます。カチンコチンにはなりませんから、使う時に豆乳や牛乳や昆布水などにといてこれまたキュウリもみや紫蘇を浮かべればひんやりつめた〜いお味噌汁のでき上がり。暑い思いをしてタマネギを炒めてヴィシソワーズを作るよりずっと精神衛生上おいしいです。

このベースはほんとにべんりで。冷やしうどんの漬け汁にもなるし、梅肉をたたき入れてキュウリや茗荷とあわせるとちょっとした酒肴にもなります。

こういう火を使わない料理をすきま風が最大限に発生するように建具の向きを調整したほの暗い部屋の中で、台湾、ポリネシア、ハワイや沖縄といった太平洋海域の音楽を聴きながら食べると、35度超えたがどうした〜ん?と余裕な気分が味わえます。(不思議とブラジル音楽だとなんか積極的に踊らなきゃいけないような気になるので要注意です)

経済的に氷河期な夏休み、この気候はただで味わえるせっかくの暑さなんですから充分に活かして楽しみたいと思います。

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夏祭り

関東はまだまだ梅雨のまっさかりですが、そろそろ七月のシフトを決めなくてはいけません.そして七月と言えば夏祭りです.

昨年まで、髪を伸ばしてアップにするのだ、浴衣だ、彼氏ゲットだとはしゃいでいた女子高生が、今年も休みを申請して来ましたが、どうも元気がありません.「どうしたの?」と聞くと、私達の住む市は町内ごとに御神輿の組があり、祭りの軸になる組は毎年順番で変わります.今年は彼女の町内がその当番組で、しかも今年は彼女のうちがまんまと町内の班長で、お祭りといえどもプラプら遊んでられず、御神輿のおじちゃん達などにお茶を出すなどの世話係をしなくてはいけないそうです。

私などはたまたまこの土地にマンションをを買っただけで土地とはなんのつながりもない人間ですので、煩雑ではあっても、神輿にかかわるお祭りの役を果たせるのはジモティの特権だろうとおもうのですが、女子高生によると、「やだぁ、神輿って汚いんだものぉ」とのことです.「何が汚いってのよ!!」と突っ込むと「おじちゃん達がムサクルシイお尻をふんどし姿でさらしているのがヤ、」なんだそうです。

そんなもの、うら若いイケメンのお尻がその辺でプリプリしている方が目のやり場に困るだろう、と私などは思うのですが、おばさんっぽすぎるかなぁ、と黙っていました.

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♪金のない奴ぁ俺んとこへこい!

俺もな〜いけどし〜んぱいすんなnoteおなじみ「こち亀」の両津勘吉のうたですが、どうも拾って来た猫を見ているとこの歌があたまにうかんできます。

なぜか?子猫なのに妙におっさんくさい.デリカシーがない、超楽天的、飯のためなら何でもする、強引、悪事を追求されるとすっとぼける...等々、そう思って見ていると、額のトラジマが両津のつながった眉毛に似ているような気さえしてきて....

夫は相変わらず目尻を下げて、「ちゃぁちゃんheart04」などとよびかけていますが、私はこっそり「かんきち!」と呼んでいます.今のところどちらの呼びかけにも返事をしています.子猫の名前というのはなかなか決まりません.

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よく食べ、よく寝、よく遊び...

先週、夫が拾って来た子猫は耳と手足の大きな子猫で、「なぁんか大きくなりそうな子猫だねぇ、」と二人で話しているのですが、じつに良く食べます.そして無意味な動きをたくさんする.そしていきなり電源がキレたように眠り込み、目が覚めると餌の請求をします.

成長速度も目覚ましく、仕事に行く前に餌をやって、帰って来てみると出かける前より大きくなっているような気がします.この調子で成長すると8キロオーバーの巨猫ちゃんになるのではないかと思います.

【長靴を履いた猫】の挿絵のような柄のコなので、どうせなら身体だけでなく、知能も発達した飼い主孝行の猫になって欲しいです.

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端境期

関東は梅雨まっさかり。日本酒の生酒と火入れ商品がちょ〜ど互角に店頭に並ぶ時期です.

硬たぁ〜!!と思っていた純米吟醸が”ポッ”と微笑みを浮かべたり、キリッとしていた純米がレレレ?と思わせる味になっていたり、生酒を扱うのにちょっと緊張する時期です。

今回は自宅用でややっ!?という酒にであってしまいました.例によって夫は「久しぶりにこういう酒も良いです.」と、ちょぉ〜ポジティブな意見.こんな前向きな人が禿げるのはどう考えても心理的ストレスが原因ではなくて遺伝と年齢のせいです.私のせいじゃありません.

ともかく、お好み焼きとピザの違いが分かる程度に味覚の発達した人ならあきらかに分かってしまう難点を持った生酒にであってしまい、しかも入浴剤代わりにするには忍びない、という場合打つ手は幾つかあります.

一番軽症の場合は、酒器を変えることです.ぐっと細口のフルート型のグラスによ〜くひやしていれてみると、醪くささや、だれた感じが軽減されてシャープさがもどってきます。また合わせる料理も、甘酢漬けの野菜、スイートチリソースをあしらった魚介類のフライ、和風で言うならモロキュウ、など酒の甘さ、酸味を上回るパンチを持った料理ををあわせると、やっぱりだれた感じがマスキングされて飲み易くなります.あったかい酒が好みの人は2割くらいまでのお湯割りにしたりするのもいい感じです.

生酒と女房は若い方が良い、なんてわがまま言ってないで、知恵を絞って上手く寄り添う方法を工夫なさって見てください.思わぬ再発見があるかもしれません.

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夫婦間の意識のズレ

わが家のゴミ出しは夫の役割です.

夕べ、ゴミ箱をのぞいた夫が「今週はゴミが多いなぁ」というので、「そりゃ、先週あなたが拾って来た猫のせいでしょ」と言ったら、「え?あなたが拾ってこいっていうから拾いに行っただけです」「私はそんなこと一言も言ってませんよ、子猫がいたね、と事実を言っただけで...」「それって拾ってこい、っていてるのと同じですって」「...?!?」
よくどっちが先にプロポーズしたかでまったく双方の主張が違うカップルを見かけますが、今回のズレもそれに近いものを感じます.両性の合意に基づく決定...なんて言うのは偉大な勘違いだなぁ...と思います.

拾われた子猫は?というと、【ちゃぁ坊】という名前まで既について、今は本棚の上でお昼寝中です.

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根知の会のメニュゥ

今日は定休日です.先週末、神田【光寿】根知の会で出たお料理で記憶に残っているものをメモっておきます.

酸が少なめで立ち香の上品な酒一般に応用が可能かと思います.

巻貝をさらっと醤油ベースの出汁で含め煮にしたもの(季節から言ったら姫サザエでしょうか)
若々しくシャープな状態から、すっきりとあか抜けしたまとまりに至る端境期、ちょっと重さがのこるような酒のアンバランスさを補いながらヌケ感を引き出すのにはうってつけのあてでした.


それからイカの塩辛がありました.塩辛というのは伝統的酒のあてのわりにはソフィスティケイトされた酒にあわせるのは案外難しく、ゆずの皮などをあしらってごまかす事が多いのですが、このとき出されたものは旨味の度合いがほどよく、とても良いタイミングの熟成度でした.

刺身湯葉にウニと青みをあしらって出汁醤油がかかったのもよかったです.湯葉の優しい甘さには酸の強いパンチのある酒だったらぶちこわしだったでしょう.

大根を芯まで味を含ませながらしゃっきり感を残して煮上げるのは案外難しいものですが、この日はとろみのある甘辛い醤油味をしっかり絡ませた大根の輪切りがありました.練り芥子なんて小細工なしです.味わいと質感の両方でこの日の酒の状態としっくりきました。

水茄子の刺身に味噌を添えたもの、生のトウモロコシもありました.根知の酒は生野菜に合うんです.揚げ物や、海の幸をおいしく食べさせてくれる酒は多いのですが、水溶性の旨味&植物性の山の幸をおいしく引き立てる酒といのは案外少ない気がします.

あと何という魚なのか分からないのですが、アナゴの一夜干し?のようなものもありました.これもしょうゆとかレモンとか、大根おろしみたいな小細工はなし、そのものの塩気とごく繊細な脂の香ばしさだけで食べるんですが、澄み渡った完成度を誇る14byの斗瓶ものの強度と見事なバランス.

....というわけで、こう書いていくとなんだか素材的には地味めに見えるかもしれませんが、酒との駆け引きの素晴らしさと言ったら...出席できた人にしか分かりまへん.

世の中には香り吟醸、味吟醸、とかいう区分けがあるようですね.そうでなくてもせっかく大吟醸開けるならやはり華やかさが命、と思う気持ちもよ〜くわかるんですが、根知の斗瓶取りの氷温貯蔵酒をのむと、質感吟醸という気がします。他所でも時々こういう質感の大吟醸にであう事があります.香りも味も突出したものがなく親しみ易い表情を持ちながら、圧倒的に毛並みが違うというか、そう言う華がを持つ大吟醸です。

お茶の世界でも、白木の器や青竹の引き切りというのは格が高いものですが、選び抜かれた自然の素材を研ぎすまされた業で器に仕立て、しかも一回しか使わない.そう言う贅沢の仕方があるのです。とても親密で、質素で、清々しいけど、格がある料理、というのは案外飲食店でであうのは難しいものです.だから逆説的に聞こえるかもしれませんが、【質感大吟醸】というのは外で飲むものじゃありません.自宅で、大事な人たちを心づくしの料理でもてなすそんな場面にこそふさわしい気がします.

おつかいものに買うばっかりじゃなくて、たまには、自分と大事な人のためにい〜い大吟醸を買って楽しんでみてください.先にちょっと味見をしてイメージを膨らませて料理をしてみてください.松坂牛のステーキやノドグロのおつくりだけが御馳走じゃありません.封切っちゃったらかっこわるいなんて事はありません、チロリなり、徳利なりに移せば良い事です.ドキドキ緊張するする酒も一興ですが、やっぱり大事な人たちと一緒に豊かな気持ちになれる酒が私は好きです.

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神田でテロ(ワール)事件

夕べは神田で日本酒業界のテロリスト、渡邊社長が参加する根知男山の会がありました.


根知男山 大吟醸斗瓶囲い19BY(金賞受賞酒)

根知男山 大吟醸中汲み17By

根知男山 純米大吟醸3斗瓶囲い14BY
 
根知男山 純米吟醸無濾過生原酒「根知谷産一等米五百万石」
                
根知男山 限定純米吟醸中汲み(東条産山田錦&根知谷五百万石)

根知男山 純米吟醸斗瓶囲い50

根知男山 純米吟醸斗瓶囲い50斗瓶取りおりがらみ

根知男山 白吟本生

神田光寿の大野社長のストックから

根知男山 純米吟醸無濾過生原酒「根知谷産特等米五百万石」 17by

根知男山 純米吟醸無濾過生原酒 しずく取り 15by

根知男山 純米大吟醸4斗瓶囲い14BY


斗瓶囲いものが多かったせいか...質感がシルキーというのか..う〜ンすごかったですね。純米吟醸無濾過生原酒 しずく取り 15by、 純米大吟醸4斗瓶囲い14BYなどはとくにすばらしかった。14BYものは2点出ていましたが後に出されたものは澄んだ味わいと軽ろやかさの点で最初に出されたものとまったく異なっていました.斗瓶番号でこれほど違うとは..話には聞いていましたが驚きです.


料理も根知の魅力を最大限に生かすセレクトで、酒蔵の個性に対する店の愛情が感じられる素晴らしいものでした.

また、根知の酒を香味の点だけで語るのは片手落ちというものです。根知男山では昨年度から加速度的に耕作地を増やしていますが、それは多数の圃場の中から最高のクオリティを生み出す田んぼを選択するため...だけでなく、循環型の耕作を採算可能なラインにもって行くための布石でもあるようです。現在のように高価な肥料、薬品を外部から調達せず、近隣で生産される栄養価の範囲内で生産が循環できる方向に持っていくとどうしたって収量は落ちます。田んぼ一枚当たりの収量の減少をカバーしバランスをとるための最適な事業規模を探る課題はまだ当面続きそうです.


それにしても、この蔵の魅力は常に現在進行形である点です.酒造&農業の職人集団なんですから仕事の面で常にある水準以上のクォリティをキープし続けるための努力を払うのは当然なのですが、この蔵にはそれに加えて次世代へのスケールの大きなイタズラがあります。ばれるのが楽しみなイタズラを周到に準備しながら仕掛けている最中なのです.根知の酒を飲む楽しさは、このイタズラのファンドを買う楽しさでもあります.

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恋路の果て...

夕べ仕事帰りぶらぶら歩いていたら、深夜の寝静まった街角に子猫の鳴き声が響き渡っていました.

子猫の声ってどうしてあんなに響くのでしょう?意志に反して足が勝手に声の方に向かっていき、意志に反して猫なで声で呼びかけてしまいました.茶虎の2か月弱くらいの子猫でしたが、近づくと物陰に隠れてしまいました.

「まぁ、無理して引き取る事もない」と理性が戻ってまいりましたのでそのままうちに帰って食事をとっていたら夫が帰って来ました.「帰り道、子猫が居たでしょう?」と聞くと「気づかなかった」と言ってそのまま夕飯をとり始め、風呂にも入ったあと、おもむろにジャージを履いて出て行きました.

数十分後、どういうわけか笹の枯れ葉にまみれた夫と子猫が帰って来ました.

なぜわざわざ風呂上がりに野良猫を拾いに行くのか?と突っ込みたいのはやまやまですが、とりあずゲージを組み立てて保護しました.

野良猫にしては肉付きも悪くないし、人に抱かれるのもいやじゃないようなので健康診断もかねて近所の動物病院に迷い猫の表示が出ていないか見に行きましたが、むしろ里親募集のポスターが何枚も貼られていて、こいつもきっと疑いの余地のない捨て猫なんだな、と腹をくくりました.

春先の恋愛騒ぎの結果がこの大量の子猫たちです。

「笹薮のなかで見つけたから名前はササちゃんだぁ」などと夫は言っていましたが、病院で調べたら雄猫でしたので、私は勝手にちゃあ(茶)ちゃんと呼んでます.かわいいですよ.どなたか欲しい方いらっしゃいませんか?

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花酵母のこと

天吹の会でお聞きして意外だった事を一応書き留めておきます.

最近、産業技術センターのようなところで、県独自の醸造用酵母を分離し、配布してくれるところも増えているようなのですが、花酵母はどう管理されているのかお尋ねしたところ、天吹さんでは自社管理だそうです.

酵母は世代交代の頻繁な生物で、当然変異も多く、各県でも酵母の性能を守るため多大の努力が払われているはずです.花酵母の商品が世に出始めて7年も経った今日、花酵母の特性に変化は起きていないのでしょうか?とお尋ねしたところ、花酵母というのは分離されたのは最近の事ですが、もともと自然界に古くから存在していたものなので、遺伝子操作によって生み出された昨今の酵母よりも遺伝子的には非常に安定的なのだそうです.

ただいくら遺伝子レベルで安定的ではあっても、例えば撫子酵母などは発酵力&アルコール耐性が非常に低く、日本酒度マイナス20位で発酵が止まってしまう事が多い非常に難しい酵母だそうで、馴れないころはきちんと発酵をすすめていくのに非常に苦労なさったそうです。

道理で、花酵母仕込みの酒の登場初期にお飲みになった方々の中に、花酵母=超甘口というトラウマをお抱えになる方がいらっしゃるのも無理はありません.

が、現在は様々な種類の酵母の発見がなされ、各酵母と相性のいい原料米の経験知も深まっていますので一口に花酵母と言えども、個性は様々です.一升瓶に挑戦なさる勇気がどうしても持てないようでしたらまずは、あかね屋のような居酒屋でグラスでお試しになってみてください.現在進行系の日本酒の面白さの一端に触れる事がおできになると思います.

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天吹の会

夕べはホントに久しぶりに酒の会に出席して来ました.

佐賀の天吹さんは花酵母仕込みの先駆社(?)です.私が日本酒を飲み始めた頃にはもう既にこのスタンスでいらっしゃったので、ず〜ッと長い経験をお持ちなのかと思っていましたら、花酵母の商品がこの世に出始めてまだ7年なんですね.杜氏の木村(弟)さんのお話ぶりも初々しく、いい意味で手探りと言うか謙虚にそれぞれの酵母、米の特性に寄り添っていらっしゃる様子が伝わり、嬉しく思いました.


あかね屋では去年は酒米【佐賀の華】を使った山廃純吟をご紹介させていただきましたが、今季から生酛にも挑戦なさっています.最近、若い杜氏さん達がこういう伝統的な造りに改めて挑戦し始めるムーブメントがありますね.楽しい事です.

製造量とスペースの兼ね合いで生酛系に挑戦できないと断念なさる蔵もあるようですが、こちらではそんなに神経質にならなくても、器具をきっちり分ければ大丈夫じゃないかと思う、とのことです。(とはいえ一応、生酛と山廃のために一部屋空けて酒母立てしたそうですが...。)

どうせ一タンクしか仕込まないのだから...という一番楽しい段階のようで、櫂はFRPじゃなくて、木を自分たちで削って手作りし、酛すり歌のカセットを買って来て時間が来るとそれを聴きながら、従業員さんみんなで順番にスリスリしたそうです.でもその一タンクが40%精米の雄町を使った純米大吟醸なんですから、蔵として生酛に期待するものは大きそうです.

結果からいわせていただくと、今年のこの生酛純米大吟醸の完成度はとても高いと思います.ここであえて、今年の、と大文字にいたしましたのは、杜氏さんご自身がおっしゃっていましたように、生酛系は自然に飛び込んでくる乳酸菌が頼みなので、蔵付き乳酸菌といえども毎回どの乳酸菌が優位に立つのかまだまだわからないし、どの乳酸菌が増えたものを天吹の生酛をささえる酛として認知していくか...はまだまだこれからも続けてみないとわからないのです。

こういう段階って、作り手にとっても、飲み手にとっても楽しい時期ですねぇ.うきうきドキドキすると言うか....ぜひこれからも続けていって、天吹スタイルの生酛系花酵母仕込みの酒を完成させていただきたいと思いました.

それぞれの花酵母の醸造特性に合わせた原料米の選定もだいぶ定着し、天吹というと撫子酵母の愛山純吟のような艶やか&甘やかなイメージが強いですが、夕べはそれとはまた別の一面を見せてくれる新製品が出ていました。夏向きの超辛口製品2種です.

あかね屋では店長がOKしてくれたら7月後半くらいにこの辛口の新製品をご紹介したいと思っています.これは面白いです.冷やでは削りたてのクロモジの枝や洋梨、ライチを思わせるシャープな立ち香の充分に糖分のキレた味わいですが、45度くらいの燗につけるとやっぱり天吹らしい滑らかでハリのある旨味が現われます。さきほどの生酛純大吟とあわせて個人用にも一本買っておきたい酒です.

新橋光寿の店長さんにとっては初めての独自企画会だったようですが、とっても楽しい会でした.

蕪の肌理のこまかい甘さ、ウドの天ぷら、味噌漬け、若鮎のほろ苦さ、などは天吹の植物性の華やかさととてもバランスがよいと思いました.また、あそこの鶏と大根を薄味で炊き合わせた料理は酒飲みにとって絶品ですね.わが家でもコピーに励んでいますがいまだ及びません.


さて、来週はいよいよ、まちにまった【根知男山の会】です.今月は酒代がかさみますがやっぱり楽しみです.歯をカチカチ、骨をポキポキいわせて待ってます.(咽を鳴らして待ってますっていう方が適切な表現なのかな?)

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喪失感いろいろ。

ペットロスって言うんでしょうか?三月にかわいがっていた黒猫を死なせてからなんとなく気合いが入りません。人によっていろんな現われかたをするみたいですけど、自分はめそめそするわけでもないんですが、なんか踏ん張りが効かないというか、湿った砂を盛り上げたところに立っているようなグスグスした気分です。

仲間をなくした他の猫達も反応の仕方はそれぞれ違って面白いです。

死んだ黒猫はぷーと言う猫でした。

四匹の猫のパワーバランスは、ペッペッペ>おぼろ>アンヌ>ぷー>ぺっぺっぺ、と言う不思議な四つ巴を形成しておりました。

ロシアンブルーのペッペッペは飼育年数も長く、知能、体力ともすぐれており、なんとなくボス猫の役を果たしており、プーは内向的で鈍臭いわりには、追いつめられるといきなりキレるあぶないやつでした。ですからペッペッペが調子にのってプーをからかってるうちにいきなりマジギレされてあせる、と言う鬼ごっこをしばしば目撃しました。

と、言う訳で、ぷーがいなくなってもっともはっきりした変化が現われているのはぺっぺっぺです。タガはずれちゃった感じです。「もうカッコつける必要ないも〜ン」とでもいうんでしょうか?
ものすごく人間に甘えるようになりました。子猫みたいにかわいい仕草もします。

9歳にもなる6キロオーバーのメタボロシアンブルーの悩殺ポーズはかわいいんだか、ブキミなんだか...要するに、微妙です。

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大事な人のすきなもの

複数の店でホールの仕事をしていますので,お酒の好みはひとそれぞれだし、酒器や飲用温度の好みもいろいろだなぁというのは分かって入るんですが....正直言うと,提供する側としては,「この酒はこういうタイミングで,こういう温度で,こういう速度で飲んでもらいたい」という美学のようなものがイッチョマエにあります。というか、ありました。

が,自分も40を過ぎて,大事な人たちもそれなりの年齢になって来ますと,香味によるおいしさはもちろん大事なんですがそれより何より、相手が身体でおいしいと感じているか?飲んで快適になってくれてるか?という比重が大きくなって来ました。

身体でおいしいと感じているか?というのは口先鼻先三寸の世界よりずっとずっと生理的で動物的で深いので,これは尊重しなけりゃいけないことだとおもいます。香味があざといほど強烈な酒をキンキンに冷やして飲むのがちょうどいいとき,カンカンに熱い燗酒でないと身体が受け付けないとき,老ねた酒のぬる燗がおいしく感じるとき....

医者じゃありませんから身体にいい飲み方,いい飲み物,なんてわかりませんけど、少なくとも【お客さんにとっていい飲み方】に対する許容範囲がひろがってきました。課題も分かりますからありがたいことだと思います。

作っていてストレスが少ないです。まぁあんまり忙しい時にごちゃごちゃいわれるとちょっとムッとしますけど...。

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ロールキャベツもしくはキャベツ巻き

春キャベツが出盛りです。

私はキャベツ巻きが好きです。冬キャベツならひき肉の具を巻き込んで一日目はコンソメ味,二日目はトマト味やカレー味,三日目はホワイトソースとチーズをかけてグラタン仕立てに...。あるいは豚バラを信太巻き風に巻き込んでおでんの具にするのも良いし,出汁をたっぷり含んだ具なしの巻いただけキャベツだって結構おいしいです。

が,春キャベツは柔らかくって,甘くって,味噌つけただけでももりもり食べられる食材ですので,キャベツ巻きもあっさり和風に仕立ててもおいしいものです。これはハンバーグを巻き込んだような洋風の物とは違い、どちらかと言うとキャベツで春巻きの具を包んで煮込んだような料理です。

豚コマ肉、モヤシあるいは千切り竹の子、人参,シメジや椎茸など好みの茸を炒め,塩こしょう,ナンプラーなどできつめに味を整え、汁が上がって来たところに小麦粉などデンプンを振りいれ軽くとろみをつけておきます。この具を、茹でるなりチンするなりして柔らかくしたキャベツで巻き込んで、八方だしで煮込んでできあがりです。八方だしのかわりに市販の濃縮タイプの出汁でもそれなりのお惣菜になります。

この料理は私が最初に勤めたウナギ屋のまかない料理です。ひき肉を具にしたロールキャベツは,米なり,パン粉なりつなぎをたっぷり混ぜないと中身とキャベツの柔らかさが馴染みにくいものですが,これは野菜で野菜を巻いているようなものなので,中身とキャベツの質感は違和感なく混じります。春キャベツのホントに柔らかいのが手に入るとムラムラっと作りたくなる料理です。

甘さやアルコール度の低いさっぱりした日本酒と相性がいいです。

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リターナブル瓶のおはなし

店用の酒を選ぶ時は一升瓶を買っていましたので、あまり意識もしませんでしたが、産地呼称の下調べのために四合瓶の購入が増えました。台所にたまった瓶の首を見るとR印がついているものとついていないものがあります。R印はリターナブル瓶の証です。一升瓶と同じように30回以上の再使用に耐える設計の瓶なのです。本来は。


酒造組合の旗ふりで設立された日本リターナブルびん普及協会http://r-bin.jp/index.htmlからの引用

洗って繰り返し使われます。35回程度の再使用に耐えられます。リターナブルびんは、事業者と消費者の間だけで循環するため、処理費用に税金は使われません。
使用後のリターナブルびんは、ごみ減量・リサイクル協力店や販売店に引き取ってもらうか、町内の子ども会などが行っている廃品回収に出すようにしましょう。(引用終わり)

ところが、この印が着いていようがついていまいが、基本的に町の酒屋さんは一升瓶のように引き取っては下さいません。なぜでしょう?【南信州飯田の酒屋 加藤商店のブログ】
http://blogs.dion.ne.jp/shumigaichiban69/archives/5855353.html
酒屋さんが空き瓶処理で抱える負担のお話。実際私も酒屋さんで断られるので、結局ガラスゴミで出しています。


事業者と消費者の間だけで循環などとあっさり言ってのけますが、私のような小口の消費者から見るとそのサイクルのためのインフラ整備をまるっきり後回しにしてこの事業は始まったように見えます。箱もの政治じゃないですけど、瓶規格だけが先走っているのです。

基盤整備、にはどういうことが含まれるのでしょうか?

(01年の資料ですが)【市民のための環境ガイド】
http://www.ne.jp/asahi/ecodb/yasui/Binsho.htm
いくら丈夫なリユース瓶でも適切な取り扱いをしないと傷物になってしまうため、リユース瓶専用のp箱の普及の重要性、他。

また、5/1の黒牛さんのブログhttp://fudansai.air-nifty.com/fudansai/では消費者側に対して瓶に異物を入れて返却しないで欲しい、と良識をもとめておられます。
また、瓶の引き取り料をとる店もあれば、黒牛さんのように瓶を買い取る蔵もあり、負担についての受け取りかたがそれぞれの立場、設備、によってまちまちなのも混乱のもとのようです。


どっから手をつけるのがいいのかなぁ?

日本酒の消費量の絶対的少なさから考えると、町内会で四合瓶のリターナブル瓶用p箱を用意するのはあんまり現実的じゃない気がします。もし酒屋さんが、R瓶に限って引き取ってくださるなら、ちゃんときれいに洗って、傷を付けないように気をつけて持っていこうとは思います。

また、私が所属する生協ではオリジナル商品として、リターナブル瓶に入った日本酒を販売しており、これなどは確実に瓶を回収してくれるので安心は安心なのです。

が、所詮日本酒は嗜好品なので、「口に合わないものはいくら回収してくれても買いたかない」というのは買い手に最低限、ゆるされるわがままだとも思うんですよねぇ。そういう面で、R瓶使用蔵がまだまだ少ないというのも大きなネックだと思います。

と、いうわけで、今回は結局無責任なオチになってしまいました..が、日本酒をいじりはじめるといろんなことが気になり出します。

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星の航海術を求めて....

昨年五月横浜にナイノア.トンプソンが寄港しました。その時のこの【星の航海術をもとめて】青土社刊のレビューが新聞に載っていたので気にはしていたんですが注文するほどのこともなか...と思っていましたら、今日偶然本屋で発見しましたのでやっぱり買ってしまいました。

なんだか嬉しい。大事に読みます。

青木洋さんによる信天翁二世号の世界一周記も縁があったら手に入れたいです。このお二人は私にとって星のような人です。

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地味には地味のよろこびが...?

相変わらずスーパーで買えるレベルの埼玉県産レギュラー酒のチェックをつづけています。

埼玉はチェーン居酒屋に出荷するような大手と200石レベルの極小蔵が共存し、県の指導もそれほど強力でないため、産地呼称できるほどの共通項が少なそうな印象を持っていましたが、前回の広島と比較するとやはり県民性と言うか、個性がおぼろげながら見えてまいりました。他のメンバーはどう感じるのか?感想を聞くのが楽しみです。

今のところ、私の印象では埼玉の酒は味わいのボリューム感はコンパクトながら酸と旨味の釣り合った、ドライな印象の製品が多いような気がします。広島の滑らかで甘い口当たりの後のドライな展開とはやはり全然違います。武蔵野麦文化圏の嗜好というか、日焼けした野武士の印象がそれぞれの銘柄ごとに強弱の差はあっても見え隠れします。

いままでは月ごとのおすすめの酒を探すにあたって、どうしても印象深さや質感の完成度を酒に求めていましたので、レギュラー酒はなんだか無個性にしか感じませんでしたが、人間の適応力というのはすごいものですね、だんだん十人並みの表情の中にも個性を見いだせるようになって来ました。

レギュラー酒は個性が強くない分、「どんな料理にでもあう」と言えないこともないのですが、それでもやはりより個性が引き立つ料理、酒器、温度の組み合わせがあります。

これはこれで勉強になるなぁ、と思いながら今夜も飲んでいます。

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古い【チャタレイ夫人の恋人】

最近、古典の版権が切れたのを機に新訳版がたくさん出されています。古い本は仮名も、言葉遣いも古いので(日本語の堪能な文学者による)新訳は古典の新しい表情を私たちに見させてくれます。村上春樹さんは翻訳の賞味期限は50年とおっしゃってます。でも、原作に近い時代に翻訳された文章には、良くもわるくもその時代の匂いや、皮膚感覚が反映されていて馴れることができるなら、これはこれで魅力があるように思います。

ここのところ地味に埼玉県産のレギュラー酒の収集、チェックに明け暮れてなんとなく気分も着実、堅実モードなので久しぶりに【チャタレイ夫人の恋人】が読みたくなりました。新潮社から出ている新訳本もあるのですが、私は伊藤整の翻訳で小山書店から昭和25年に出されている版が好きです。

自然の描写が非常に美しい。ちゃんと本人も自然の中で暮らしたことのある人特有のリアルな官能が日本語と英語の間にある意識のズレみたいなものを突き抜けて、陽光や水のきらめき、空気の湿り、腐葉土の香り...などなどイギリス風土をまざまざと文章で再現してしてみせる様は見事、としか言いようがありません。図書館などで古い完訳版を見つけたらぜひ頑張って読んでみてください。

これをよむと、海もいいけどやっぱ山がいいなぁとおもいます。一人で山を歩くとホントに気持ちが静まります。最近は田舎も変質者が多くて、夫が心配するのでなかなか一人で出かけられません。

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【幸せな牛からおいしい牛乳】レビュー

今日は休日でしたので、中洞正さんの【幸せな牛からおいしい牛乳】コモンズ出版をようやく読み切ることができました。

日本酒の清算現場、もとい、生産現場も経済至上主義にこてんぱんにやっつけられていますが、同じくらい、あるいはモットひどいのが国内酪農、畜産現場だと思います。生き物相手の仕事は簡単に増産、減産はできません。

この本の中で繰り返し書かれているのは、<牛は人間が消化することのできない草を飼料として、牛乳という栄養価の高い飲料を生産することのできるかけがえのない生き物である>と言う当たり前でありながら、現在の日本の酪農ですっかり忘れられている事実です。牛と私たち人類は限られた穀物原料を奪い合う関係ではなく住み分けることのできる関係であり、お互いにとって快適な生活環境を整えていくにあたって補い合える関係である、ということです。

牛を飼い、乳を搾り、肉をとることに付随する関係価値の豊かさに気づき、現在の酪農業界主導の閉鎖的な物流システム&高乳量、高脂質至上主義に対する地道で長い抵抗を繰り返して来た先達方の歴史は読んでいて本当に胸が熱くなります。


読みながら、日本酒の各地の生産現場で見られるインディペンデントな動きを思い浮かべて、彼らが今後どのような成長を見せるのか、やっぱりドキドキしてしまいました。


こちらは、中洞さんと同じく山地酪農の先達である高知の斉藤さんについてのページです。読んでいて中洞さんの牧場での繁殖方法には個人的にちょっと?を感じましたが、こちらのほうは納得できます。
http://alter.gr.jp/Preview.aspx?id=633&cls=

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ローカルな酒から...

SSI の専属テイスターの委嘱を受けて、日本酒の原産地呼称検証会に参加できるようになったのはいいんですが、この検証会のサンプル選定は、私たち専属テイスター自身が持ち回りで選定します。今のところ県単位で20〜30の製品を選び、他のメンバーにテイスティングしてもらい、地域特性があるのか無いのか、あるとすればどんな特性か?どんな要素がその特性を生み出しているのか?などの検証を行います。

私の場合は多分、一回目は埼玉の受け持ちになるのだと思います。でも、言い訳がましいようですが、私はたまたま埼玉に住んでるだけで、埼玉の気候風土、歴史にはま〜ったく疎いのでございます。蔵だけでも36(たぶん)もあるのか〜、と思うといくら好奇心の強い私でも正直ちょっとうんざりします。しかもサンプル酒は以前も書きましたが、純米系で、加水、濾過、2回火入れの工程をクリアした同醸造年のものでなくてはいけません。

適切な濾過、上手な火入れが行われた酒の魅力を認めることはやぶさかではありませんが、なんだかやっちまえ系の仕事ぶりが見え隠れする酒に出会う確立が高いのもこれら定番酒です。しかも、いわゆるこだわりのある、研究熱心な地酒屋さん方は案外こういう定番商品を敬遠なさるようで、私のような一介の消費者がこういうJimmyなローカル酒を収集するのは手間がかかります。

SSIは、一般消費者が好みの地酒にたどり着く一助として、消費者の視点に立った原産地呼称認定制度確立をめざしているようですが、こうやって下調べをしていると、地酒の地域特性が分類できたところで、流通ルートがこうも閉鎖的、というか、限定的では、一般のお客さんにとって利用価値のある情報になるのか疑問に思えていました。

原産地呼称制度がいきいきとした新しい日本酒の価値表現手段としての役割を果たせるようになるためにはクリアしなければいけないシステム上の問題がたくさんありそうです。私にはまだそれらの問題、課題点の全体像すらまだ見えません。力も、手段も持ちません。

でも、私は【日本酒を売る】ということを通して、一介の居酒屋従業員のような第三次産業従事者であっても産地(国土)につながりを持ち、価値のある日本製品を売る、ひいては日本人として誇りを持てるような、そういう仕組みと言うか、つながりを作りたいのです。

できるんでしょうか?今はドブ板長屋の路地から夜空の星を見上げているような心境です。

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腐ったら鯛。

「腐っても鯛」とはよく申しますが,地鎮祭のお供えじゃあるまいし,フィジカルな身を持つ存在といたしましては、実際に食べるとなったら腐った鯛より新鮮な小アジのほうが遥かにましです。

三節先生のブログhttp://pub.ne.jp/shimazake/で小アジの料理法がでていておいしそうだなぁ,と思っていたら,夕べ店長が「こんなのいる?」と新聞広告で包んだ上にビニール袋につめられた怪しげな包みを持って来ました。「なんですか?」と袋を引き裂いてもらって出て来たのは、なんと、私の握りこぶしくらいもある巨大な北海大アナゴの生首3個と中落ち....。新鮮なのはすぐ分かりますが、かなりグロ。

でも、「女の道は一本道、据え膳喰わぬは女の恥,ここで断っては女が廃る,etc...」と勇気を振り絞ってうちに持って帰りました。(深夜、一人で生首を流水で濯ぎ塩をふりかけ,鍋に湯を沸かしているところに夫が帰って来て、「おお!すごい光景だ...!」とドン引きしていました。)湯通ししてから,改めてきれいな水に昆布とアナゴを沈めてゆらゆらと二十分程煮出したらすばらしい出汁が取れました。

出汁ガラのアタマを眺めているとけっこう肉がついています。ここで三節先生のブログを思い出してスプーンで身をせせって,千切りにした出汁ガラ昆布と合わせ,山椒,みりん,醤油で時雨煮を作ったところ、これまた異常に美味。

というわけで、これから油揚を買いにいきます。今夜は水菜と油揚をアナゴだしで水炊きにして食べます。自家製ポン酢もあるし..。優しい味わいの【天吹:美山錦純吟】もあるし...。

ただでこんな材料が手に入ると、スーパーで魚を買うのがアホらしくなります。

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JimmyなGW

おかげさまで今年もわらじを脱がせてもらってる三店ともボチボチ忙しいGWを過ごさせていただきました。経営者ならウホウホなんでしょうが,私は時間で自己を切り売りしている身なので,あまり嬉しい実感はございません。個人的には6日だけ休みが取れましたので夫と海にでもいこうかなぁheart01と思っていましたが,新聞一面のものすごく込み合った海辺の写真に圧倒されて,結局、植木いじりと読書、というとってもJimmyな休日になりました。

また、GWは来客数が多すぎて細かな接客ができず,案外日本酒を売ったなぁという心理的満足感を得にくい時期でもあります。GWはあまりマニアックな酒を紹介せず,とっつき易くて,お値段控えめ,あるいはメジャーなお酒をセルフで飲んでいただくのが賢いしのぎかただなぁ...と,頭ではわかってるんですが,状態のいい酒があるとねぇ...我慢できないんでございます。

と、言う訳でGWも終わったことだし,【亀甲花菱純吟】明日から本気で売ります。上尾くんだりでこのお酒が飲める店って稀少です。花菱デビューまだの方お待ちしています。コアなファンの方もぜひどうぞ。

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万能川柳

うちは毎日新聞をとってます。その朝刊に中畑流万能川柳というコーナーがあり、時々目を通して笑けているのですが、5/2のの投稿作品で私のベストは八尾の立地 骨炎さん作の
【恋をしてパンク聴かなくなった夜】ですね。

なんか微笑ましいと言うか、日本的です。年のせいか、恋してなくても春は何となくパンクを聴きたいとは感じなくなくなって来ました。もうちょっと蒸し暑くなってくると聴きたい夜が来るかもしれません。とにかく、ちょっと不快な時にパンクはおいしく感じるのだと思います。

ウチの猫達はみな手術済みなので関係ブーですが、野良猫さん達はこの季節は【ライフ.イズ.パンク】を地でいってますね。彼らもパンクを聴いてる暇などなさそうです。

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仙人への道はとおい...

今日は久しぶりに休みを取って、仙人テイスター講習に行って来ました。

と、言いたいところですが、会のしょっぱなに、「この講習の正式名称が決まりました覚えてください、【専属テイスター、地酒(soc)検証会】です...」と言われました。 【専属】じゃいくらわが家のアホマックでも仙人(専任)テイスターに匹敵するほど楽しい変換ミスを起こしませんのでつまりません。

いきなりモチベーションが下がりましたが、テーブルの資料を眺めると今回の資料はなんと!ukoki一族の原産地【広島】です。これも何かの縁でしょう、と思い気を取り直しました。

それにしましても出身県に対する本人の意識と、県外の方が持つその県に対する認識というのはまったく違うとおもいます。私などは埼玉に越してくるまでは埼玉、栃木、群馬はほとんど区別がつかないという感じでしたが、実際に住んでみますと同じ埼玉県の中での違いのほうが大きく感じられて一括りでは言えないなぁという気がします。

今日のサンプルは北部(庄原〜北広島)東部(福山〜竹原)西条(東広島)南部(呉周辺)西部(市内〜廿日市)という5つのパートからなっていました。正式なレポートはSSIのほうから出される予定ですのでざっと、結果をご報告しますと、北&東部と、西条&西、南部のふたつに大きく括れそうだ、という感触がありました。これから隣接する県の検証がすすめば、あるいは県をまたがった地元色の強い中国山地系or村上水軍系、や、西条酒に代表される大量消費地の嗜好を意識したネゴシアン系など別の括りが出てくるのかもしれません。(ちなみにサンプルとなる酒は純米系であること、無濾過、生、原酒系はNG.醸造年が同一であること、という条件の下に選ばれています。)

私は野生児ですので、SSIのような圧力団体(?)や組織に対する警戒心がとても強く、この検証会などももっとガチガチのヤなところかと思っておりましたら、存外もやもやとしており面白かったです。まぁ、こうやって情報を集積してる間のピュアさとシステムを作り上げていく政治的強引さの間には常に相容れないものがありますので、力まず、吸収できるものは吸収させていただくというスタンスでくっついていこうと思います。

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食パンとサラダ油

「老人力」で一般の方もその名を意識するようになった赤瀬川原平さんですが、あの方の若いころの文章に、【友人の下宿先で「飯でも喰うか?」と出されたものが生の食パンとサラダ油で、シュールだなぁと思いつつも、マーガリンというのは要するに脂質であって、サラダ油でも本来の目的は果たせるのだから見た目に左右されてはいけない...食パンからしみ出てくる油の感触がどんなに違和感があってもだまされてはいけない...と一大決心をして口に入れた...】という内容の作品がありました。あの方は非常に皮膚感覚と言うか、触覚に敏感な方で、その敏感さが文体とビッチリ噛み合った、内容は無いけど妙に完成度の高い文章だったのを覚えています。

ちなみにはうちはサラダ油でこそありませんが、オリーブ油と塩で自家製無塩パンをたべます。

日本風の贅沢なパンに慣れた方々は塩も油脂分も入らないパンにびっくりされますが、私が居たイタリアの中部は塩の無いパンも多く、じもてぃ(現地人)たちは、フルーティなオリーブ油に塩を振り込んだものにそれを浸してしばしば食べていました。


自分好みのオリーブ油に慣れると、油脂に水素を添加して硬化したマーガリン、ファットスプレッドなどがまがい物に感じられますし、いいオリーブ油はそれ自体が調味料ですからやっぱりサラダ油とは訳が違います。

オリーブ風味のマーガリンなんてものを買うくらいなら、いいオリーブ油を一本買っておけばトランス脂肪酸過剰摂取の心配もありませんし、冷蔵庫のスペースも空きます。

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夫はえらい

いやみでも、のろけでもありません。本心です。

かかりつけの酒屋さんから、「これはきれいきれい、だから、深く考えないでかる〜く飲んで」と言って手渡された亀泉の土佐錦特純生酒....「五月のおすすめ候補にでもなるかな〜」とこれまたかる〜い気持ち、と言うかほとんど期待もなく買いました。開けてみますと若々しい麹香と南国フルーツが混じりあったような最近ありがちな香り、ややアルコール感が突出して感じられるほどボディはシャープで、キレもスピーディです。

「.....店には出せん。」というのが私の正直な第一印象でした。料理と合わせればちょっと表情を変えるかなぁ、とつまみを幾つか作りましたが、表情の硬さは変わらず、こちらの顔まで堅くなって来たところに夫が帰って来ました。「どうよ?」とのませたところ、「いいんじゃん?夏とかにあっさり飲むのには?なんか前に似たようなのを飲んだことがあるような...」と考え始めたのをみてわたしも思い出しました。香りは違いますが、昨年夏に飲んだ美丈夫さんの製品と体質が似ている気がします。

と、いうことは!!レモンや、ジンジャーや、カルダモンなどなどの香りを添えてカクテルにして飲めばおいしいはず...と、さっそく試してみたらばまだ改良の余地ありですがいけますheart01

夫はピザとお好み焼きの違いも、ポトフとおでんの区別もよく分からないほど違いの分からない男ですが、時々こういう大穴を開けてくれます。かっこ良くいえばブレークスルーって言うんでしょうか?

いったいいくつ、私が内心「やばいっしょ?これ?!」とイエローカードを出した酒が彼の「いいんじゃん?」で救われたか知れません。「いいんじゃん?」という人が目の前に居るだけで、私はすべてを白紙に戻して検証をやり直すことが出来ます。隠された美質も見いだせます。意見が合わない相手が身近に居るってありがたいです。

繰り返しますが、いやみじゃなくて。本心です。

後記:次の日封を開けたら前日のあざとい香りが飛んで、味わいの奥行きが浅いためややアルコールが焼酎ぽく突出しているもののずっと統一感のあるバランスになっていました。その後一週間かけて飲みましたが、飲み終わる頃には非常に軽快で夏向きの酒に化けており、使いようだなぁ...と思いました。

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春風邪

こんなに暖かくなったのに、どうしたはずみか先週から風邪を引き込み寝込んでいます。仕事場までいくのですがどうにもならなくて、はや上がりさせてもらっています。ここまでひどくなることは例年ありませんが、まぁ、毎年恒例の儀式のようなものでもあります。

この春の風邪のおかげで3キロほどガクッと体重を落とし夏服が入るようになります。毎年冬は太りますのでジーパンのボタンが掛からないところをうっかり夫に目撃されようものなら、「痩せなさい!」と厳命されますが、「春風邪引けば痩せるも〜ン」とタカをくくって居ます。おかげさまで今年もジーパンが入るようになりましたので、そろそろ治ってもいいなぁ、と思っています。もう寝ます。

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料理歳時記

今は娘さんの芳子さんが、料理研究家の大御所を果たしておられますが、私の母の新婚当時はご母堂の辰巳浜子さんがその役を果たしておられました。

戦争未亡人の祖母の手元には三女一男の子供が残されており、子供達を養うのに祖母は忙しく、聡明な伯母がその下で弟妹達の世話をしていたようです。そんな訳で、伯母達はみな生活力豊かなスーパーウーマンなのですが、末っ子の母は終戦時4歳、【洋ちゃんはかわいいんだからそれだけでよろし】とかわいがられ続けて育ち、新婚当時の家事能力は恐るべきもの....だったようです。

そんな母がバイブルにしていたのが浜子さんの【娘に伝える私の味】と【手塩にかけた私の料理】でした。

母がこの二冊を開いて料理している日は、まともな物が食べられる..と子供心に安心したものです。一人暮らしを始めて落ち着いた頃、この二冊を譲ってくれ、と母に申し出、一旦は譲ってもらったのですが、「ヤッパリあの本がないと、味が崩れる〜」とのことで取り返されてしまいました。母にもしものことがあったら、お金はいらないから、まずはこの二冊を姉や妹の目に触れないところに隠さなくては...と善からぬことを考えてしまうくらいこの二冊も魅力的な本ですが、タイトルの中公文庫から出ている【料理歳時記】もそこに出てくる素材の豊かさに陶然とさせられるすばらしい本です。

舶来の豊かさではなくて、私たちの手元にある素材が、産地、品種、時期、によってみせる様々な魅力のグラデーション、それぞれの魅力を生かし欠点を手当するすべ、が平易な言葉で書き綴られており、
モーレツに日本酒が飲みたくなり、モーレツに肴を作りたくなります。

図書館の地下の閉架から引っ張りだして来てもらった本なので、どうせ誰も読まないんだったら返却したくないなぁ...と、またまた善からぬ考えが頭をよぎってしまいます。

調理に求められる創造性、という言葉が手抜きのための浅知恵と同じくらいの意味でしか認識されていないとすれば、それは残念なことです。創造性というのは天から舞い降りてくるものではなく、素材とつきあい続けて、見いだし、育むものだと思います。辰巳浜子さんの文が魅力的なのは、技法に忠実なのではなく、素材に忠実だからだと思います。

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辻善純吟雄町

栃木真岡にある辻善兵衛商店(桜川醸造元)が毎年3月頃出荷なさる雄町純吟:槽口直汲み無濾過生原酒は例年、微炭酸とマスカットや和梨を思わせる清涼感あふれる香り&スピード感あふれる酸と旨味の展開で私を夢中にさせてくれていましたが,今年はちょっと違いました。

封切りが異常に堅いのです。獣くささぎりぎりの南洋果実を思わせる濃い香り,堅く重量感あふれる甘さとゴツゴツしたキレ,「ど,どうしたの?!」という感じでした。これが3/22の印象。

とにかく若いな〜と印象でしたので,四合瓶に一部移し替え,保護観察下に置きました。そして3週間...
昨日チェックしたときはずいぶんよくなって来たけどまだ微かにがたつきが残る...と感じましたが,今夜はまるで別人です。ごくわずかに微炭酸が残るものの,しっとりと澄んだ梨を思わせる香りと口当たり。昨年までの若さと勢いは感じるもののやや荒さを感じた展開とはまったく違う,落ち着きと要所を押さえた味の展開で,一皮むけた,と言うかぐっと大人になった印象です。

嬉しいですね〜,信じて待った甲斐がありました。私用,店用,と二本買ったものの,店に出せるかな〜と内心ドキドキしていましたが,これならありです。未開封の一升瓶ですから,ヤッパリ飲み頃は
6月ころでしょうか?新生【辻善】,乞うご期待です。

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「あ、火事」夫人のつぶやき

【赤字夫人】の威名を夫から捧げられている私...。本人の意識としてはもうほとんど【火宅の人】と言うか、【あ、火事夫人】の境地です。

そんな私の心境を知ってか知らずか....,親切な酒屋さん方が(謎)いろいろ情報を下さるので,ついつい買ってしまいます。ほとんど鴨がネギしょって,鍋を前かごに,後ろの荷台にガスコンロと醤油と砂糖を載せて自転車こいでるようなものです。

夫には,「私の趣味が酒でよかったわねぇ,酒なら一緒に飲めるけど,靴や毛皮じゃ私しか楽しめないものねぇ」と無理矢理納得させています。

さて,今日も問題の商品が届きました。ドキドキします。「偉大な銘柄があるわけじゃない,偉大な一杯があるだけだ,」と日頃自分に言い聞かせ,虚心で一杯に向かい合うことを旨とはしていますが,すごい蔵だな,と思うところの出品酒はやはり緊張します。二週間ぐらい酒も男も断って精進潔斎しないと開封できないと言うか...(まぁむりですけど)それぐらい緊張します。

はずした時は,何がいけなかったのか?開封時期を外したか?管理がわるかったか?良さが分からない自分が未熟なのか?と自分を責めますが,あたった時の喜びと言ったら...期待を遥かに上回る裏切りに対する驚きと,会いたい会いたいと思っていた人にふたたびあえた時のような懐かしさの両方を感じます。

と、いうわけで今,私の手元には19BYの根知男山の大吟吊るし斗瓶があります。私は基本的にこの蔵は五百万石の中吟クラスのほうをオリジナリティという点で高く評価しているのですが,19BYは東条山田錦による大吟の最終醸造年という一つの区切りなのです。だから来るべきもののために,去りゆくものをきちんと祀っておきたいと思うわけです。

......ブログは独り言みたいなもんなので,こうやっていろいろ言い訳も出てくるんですが,問題はこの買い物をどう夫に言い訳するか?です。明細書は取り合えず隠しておくにしても,硝子戸の冷蔵庫に入っている一升瓶は隠しようがありませんので,頭の痛いことです。

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恋愛映画、3本

コンビニで立ち読みした某女性雑誌が、ベストオブ恋愛映画特集を組んでいました。

いろんな人に一番印象深い恋愛映画をあげてもらっていました。いろんな映画が上がっていましたが、私が印象深く思ったものは一個も上がっていませんでした。私が好き、というかしっくり来た映画は、

1995、M.ウインターボトム監督による【バタフライ.キス】http://www.amazon.co.jp/バタフライ・キス-アマンダ・プラマー/dp/B00005HVPH

1991、F.T.フリドリクソン監督による【春にして、君を想う】http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD16665/

1999、P.ルコント監督による【橋の上の娘】http://info.movies.yahoo.co.jp/detail/tymv/id159320/の三本です。

はじめのふたつは、添い遂げる、というか、最期を見届ける、と言う形で現われる魂の魂に対する『忠実さ』を表現しており、恋愛映画のそれぞれ南極と北極に位置するような映画だと思います。

ルコント監督は詰めの甘い饒舌さがうっとおしくて、どちらかと言うと嫌いな監督の一人ですが、この映画に関してだけ言えば、ナイフ投げのシーンの緊迫感などは、信じることの官能性、をよく表現していると思います。

恋人同士の忠実さ、というのは大事なことです。

彼以外の男とは遊ばないとか寝ない、とか言うせこい誓約とは別の次元もあるということです。ひっくり返して言うなら、極北まで一緒にいこうと努力してくれる人がホントの恋人ってことでしょうか...?私は努力しつづけたいと思います。

と、ここまで書いて思いますに、銀河鉄道の夜のジョバンニとカンパネルラの関係や、星の王子様の飛行機乗りと王子様の関係も、友情というよりは恋(愛)情のような気が私は致します。

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パッションを味わう

昨日は埼玉のスーパーアリーナで関信越きき酒会が夕方4時半から開催されていましたので,仕事前にちょっとのぞいてまいりました。2月からわらじを脱がせていただいている大宮の【味ばか】さんは私の今までの守備範囲とはまったく傾向が違いますので,あそこの嗜好を含みけるにはこの会に出席すると手っ取り早く、また今までとは違った訓練ができ勉強になります。

入り口間際に花菱さんのブースがあったので先日のお礼を申し上げ,(ここの酒が旨いのは飲んだ人の間では周知の事実なので,あえて言いません)店で取り扱わせていただいている酒と、その周辺クラスの酒を中心に順番にチェックしていったら一番どん詰まりのほうに根知男山のブースがありました。

純吟,純大吟,影大吟のラインナップでした。東条の山田錦を使った影大吟などの仕込みは今季が最後で,来年度から山田錦による仕込みはなくなり根知谷産越淡麗によるハイスペック酒に切り替えていかれるそうです。新潟県,糸魚川市,根知谷の風土を活かす,という企業のスタンスとして当然のことでしょう,と私は全面的に支持致します。

家に帰って、そのことを話し、「最高品位の山田錦を使い,人気の高い協会酵母を使ったある程度条件を限定した範囲内でなら酒蔵の【技術】の優劣はつけやすいの。鑑評会の意義はまさしくそこにあるの,でも...」と言いかけたら、夫が「僕が日本酒を飲むのは味の優劣を味わうためじゃないね,パッションを味わってるんだと思う」と口を挿んできました。

お、お、夫の口から【パッション】が出て来たよ!!!、とドン引きしながら、実はとっても嬉しかった。

パッションとは夫は【情熱】という意味で使ったようですが本来の語源は【受難】です。こうしたい,という強い願いを持って,約束の地を遥かに見越して,賭けを犯し,家族や従業員や従業員のそのまた家族の生活や命に対する責任を抱える緊張に耐えつつやるべきことを一歩一歩クリアしていくことです。そこには競争よりはむしろ共栄を探り続ける姿勢が求められます。

日本酒を楽しむ方法はいろいろありますが、夫の言う【パッション】がどういう形で現われているか?を味わうのも一つの方法です。皆さんのお好きな酒の中にはどんなパッションが入っているんでしょうね...?

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家出

入学、入園の季節ですね...お茶の水とか,学園街を歩くと初々しい格好,晴れがましい顔つきの方々を見かけます。

私は19で家を飛び出しました。家にいるのがつらくてつらくて,親と居ると息も出来ない感じで飛び出したのです。多分自殺でもしかねない顔だったんでしょうね,親は黙って見送ると言うか見逃してくれました。「死なれるよりは...て、思ったのよ...」とずいぶん後になって母から告白されました。

幸か不幸か、憎まれっ子世にはばかると言うか...,今でも生きていますし,親と一緒に過ごした時間より一人で生きて来た時間のほうが長くなりました。今でも正直言うと親がどんな気持ちで見逃してくれたのかは分かりません。でも私にとっては今までで一番ありがたい,とおもえる親心です。

信じて手放す,というのは大人になって初めて出来る芸当だと思います。

晴れがましい顔を見ると,その影で泣きながら大人になるお父さんお母さんが幾人も居るんだろうな,とおもいます。もちろん子供も泣きながら世間に立ち向かうんですけどね,それは成長の痛みだから親の喪失感とはちょっと違いそうです。

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04年のグランクリュ

夕べに引き続いてワインの夕べです。

今夜は同じセギノボルテのシャブリ、グランリュ(特級畑)【ヴォデジール】の2004年ものです。2005年がものすごい葡萄の当たり年だったのに引き換え、04年はちょっと厳しい年だったそうですね。

まず色合いは前の2種とくらべると薄めです。当たり年のプルミエクリュが実に華やいだ香りを振りまいてくれたのに引き換え、これは立ち香はほとんど感じません。が,口に含むとエレガントなバニラ,栗の香りがふっくらと膨らみます。酸もしっかりありますが夕べのに比べるとずっと繊細でエッジがある感触。この潤いのある酸の下にチョークを思わせるパウダリーな感じが包まれてあります。

合わせた料理は,蒸し空豆オリーブ油と塩添え。トマトと塩のオリーブオイルあえ。カリフラワーとジャガイモのサラダ。マッシュルームのミルク入りスープ。鶏手羽の香草焼きレモンそえ。おまけに明日用のブイヤベースの出がらし魚(笑)。

スープとワインも合わせ甲斐のない組み合わせとよくワインの本に載る組み合わせですが、今日のワインのように潤いと涼やかさがなんとなく日本の秋を思わせるワインに、茸の風味の温かいスープはとてもよく映ります。今日はとろみをつけずにさらっと仕上げましたが,今日のワインのボリューム感から言うと正解だったと思います。カリフラワーのサラダのほくほくむっちりした風味はワインの甘さを引き出すし,レモン風味の鶏手羽は対比的にバニラや,栗の香りを増幅してくれます。

夫は「空豆との組合わせが一番いい」と,言います。料理とも言えないような料理ですが,確かに,なぜそう感じるのか分析は出来ませんでしたけど,どういうわけか,この組み合わせで飲むとワインに伸びやかさが出て,ホクッとした繊細なミネラル感が生きて来ます。

私は,日頃は日本酒を飲みますので,こういう潤いのある感触の立ち香抑えめのワインは全然違和感がありません。ただ,ボトルの裏書きを見ますと本来この畑は力強く,複雑で,余韻が長く,繊細な味わいを生み出し,長期熟成に耐えるワインを生み出すとかかれていますので、それを考えると力強さや余韻よりはむしろ,霧雨にけぶった秋の野...といった【風情】を楽しむことが出来たボトルだと思います。


結局...、大事なお客さんがいらした時用にとっておこうと思っていたワインを三本とも夫婦二人でなんの記念日でもないフツーの日に飲んでしまいました。が,普通の日にこういうものが飲めるとなんだかとってもリッチな気分です。「でもここまでくると,このグランクリュの05年ものも飲みたいね!」
などと夫はのんきなことを言いますが,「じゃぁ、頑張って稼いでください」と、言っておきました。

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奈良漬けと奈良酒

奈良漬けと言いながら新潟の吟醸粕を使用していることを自慢にしている奈良漬け....
良いのでしょうか....?と頭はゴタクを並べますが、身体は全然受け入れオッケーです。

だって旨いんだもん。死んだら地獄の落ちるよね〜ハッハッハ

ともあれ、何の根拠があって奈良漬けを呼称してるのか分からない奈良漬けを5ミリ角に刻み、重量比で、酒粕2:クリームチーズ1を練り合わせたディップの中に投入しますとなかなか素敵な酒のつまみになります。これと奈良の【風の森:純吟無濾過生しぼり華16BY】はなんだか異様に合います。あとコンニャクを昆布だしで含め煮しておいたものをフライパンで焦げ目がつくほど炒り付けごま油と生姜醤油を添えたものも異様に合います.

生であっても無濾過原酒&古酒だとやはり当年ものの生酒とはボディ感が違います。季節も超越してる感じがします。どの季節の料理でもそれなりにきちっと受け止められると言うか...。逆に言ったら、当年ものの無濾過生酒は、その刻々と変化する表情に合わせて季節の出会いものとの響きあいを楽しむことができます。

奈良って不思議な県ですね、大和盆地文化圏と、吉野より南はちょっと酒の好みも違う気がします。私は絶対的な体験量が少ないので、はっきりしたことは言えませんが、岐阜や長野もちょっと県の単位では括れない印象があります。

私のマイミクさんで村酒屋(兼業酒屋)と町酒屋(専業酒屋)の企業精神差、酒蔵の建築様式差を指摘し続けている方がいらっしゃいますが、私はこのそれぞれの蔵元の前身がなんであったか、というのは水系や、風土の食嗜好や、気候とならんでその地の酒の香味を支配する重要な要素だと思います。

村酒屋が多い土地柄、と町酒屋が多い土地柄では、香味による原産地認定のしやすさが違う気がするのです。これから実地訓練を通してより理解を深めて行きたいです。

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身欠きニシン

身欠きニシンというのはじつに辛気くさい食品で、もどすのに三日も四日もかかるわりには報いが少ない食品だと40年間思っていましたが、今日その思い込みをくつがえされました。

函館の仲卸直送の国産身欠きニシンのソフトタイプを手に入れたのです。わずかに焙って食べましたが、ものすごく脂がのっているのに、例の酸化した臭みがまったくありません。ちょっと赤みそを塗ると上質なみりん干しのようになり、猛烈に日本酒に合いそうです。小骨があるのですが、きれいに分離してくるので、それほど苦になりません。北海道の人はそのままか、今日のように軽く焙ってつまみにするそうです。

商品名は【身欠きニシン】(そのまんまやんけ!)会社名などの記載もなくただ、屋号のような刻印がヘギの箱に押されています。輸出して世界を制覇しようとか全然考えていないたたずまいです。


.....百年、二百年の計で物事を運び、システムを構築できる方々も魅力的ですが、こうやって、自分の良心に従った仕事をして、今日のおまんまが喰えればそれで充分やわ、と割り切った捨て鉢さもなんだかとっても好きです。だって地球は人に優しくはないもん。

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貧乏人の....

おフランスには【貧乏人のアスパラガス】という料理があるそうですね。何のことはないポロネギの白くて太いところを柔らかく茹であげてバターソースや、オランデーズソースを添えたもので、気品はなくともそれなりにおいしいものです。

またトルコには【貧乏人のキャビア】という料理があり、これはじっくりと丸焼きして甘みをひきだした
茄子の皮をむき、ハーブやにんにくと一緒によく叩き塩とオリーブ油で仕上げた料理で、私は大好きなんですが、茄子の種がキャビアに見えなくもないが...これならトンブリのほうがず〜ッとキャビアらしい...という程度の類似性です。

さて、ukoki が世界に誇る【貧乏人のカフェオレ】の正体は..麦茶牛乳...、デス。ノンカフェインの優しい飲み物。健康食品店等でコーヒーの高価な代替品を見かけますが何のことはない、私はこっちのほうがずっとおいしいと思います。「麦茶なんざなに飲んでも同じ」などと言うなかれ、茨城県産一等大麦使用の麦茶とか、遠赤外線仕上げの白い麦茶、ハダカ麦と大麦ブレンドのハイロースト麦茶とか...マイナースーパーの寂れた棚の片隅をほじくるといろいろ見つかるんでございます。それぞれみな、味も風味も違いますので、これも奥の深い世界でございます。

日本酒が滅亡して、酒匠でおまんま食い上げになったら【麦茶テイスター】という、うさんくさい資格をでっち上げて食いつなごうと企んでいます。

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もやしもんの日々

関東はここ数日で一気に「いわばしる、垂水の上の早蕨の萌えいづる春になりにけるかも」という感じ。

というわけで家の中も外もいろんなものが萌えています。わが家はマンションなのですがあまり暖房をつけない家なので冬場はあまりパンづくりや、もやしづくりに適した室内環境ではないのですが、これくらいあったかくなってくると楽です。

今年のもやし第一号は緑豆もやしです。たかがもやしですが、できたてもやしの美味さを体験するとあほらしくって店のもやしを買う気がしなくなります。もやしまで行かなくても軽く発芽させた豆は火の通りも早く、煮豆も短時間で済みます。緑豆、マッペ(小さなくろい豆)、小豆、大豆、エンドウ豆、南京豆...それぞれみな味が違うのでたのしい。

さっとゆでただけでもけっこうおいしいのでまず、素のまま食べてみてお好みの味付けをなさればよいかと思います。


もやしの作り方

お好みの豆を5〜8時間吸水させる。百金ショップなどでボールとざるのセットを買い、水切りをした豆をいれ、保温と保湿のためにビニール袋をふわっとかぶせて流しの下など暗いところに置く。一日に1〜2回流水で優しく濯いでやりながら5日ほどかけて、好みの大きさになるまで育てる。

糠床の世話や、ドブロク作るよりずっと簡単です。おためしあれ。

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仙人への道つづき

あんまり返事が遅いもんですから、「だめだったら〜」とあきらめていたら、今日専任テイスター委嘱の通知が来ました。

これで、SSIが目論む「日本酒原産地呼称認定」の確立を下っ端なりに見届ける緒がつきました。

一サービス業者の視点からすれば、酒は所詮嗜好品ですから一人一人のお客さまがおいしい&楽しい時を過ごされる一助にすぎないのですが、一消費者の視点からすれば、特定名称酒というのは数ある国産アルコール飲料の中でも抜きん出て膨大な無駄、余裕に支えられて成り立つ本当に贅沢な飲料で、こんな無駄を抱えていられる日本という国の余力というか、余裕を私は日本人として誇りに思うのです。嫌みじゃなく、本心です。

ですから、日本酒を支える様々な要素、要因が整頓され、様々なクラスの酒がそれぞれの仕方で正当に評価され、消費され、愛されてほしい。

「日本酒原産地呼称認定」が本当に有効な規格になるのかはまだまだ未知数です。でも岡目八目で何もせずに好き勝手言うのはいやです。やることやって、何が行われようとしているのか見届けます。

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酸味とワイン

夕べ宅見さん宅で戴いた赤ワインについて書こうと思っていたのですが、おぼろな銘柄記憶で書くのもかえって失礼か?と思い、自宅に戻っての復習報告をさせていただきます。

お昼間、宅見さん宅で戴いたのと同じ年、同クラスの別醸造家のシャブリを開栓し、味を確認しましたので、仕事をしながら「どんな料理が合うのか?」と、ず〜とシュミレ〜ションしていました。

宅見さんのお宅で戴いた料理で意外だったのは、少なくとも私にとってはワインとサラダの相性は悪くない....という点でした。大抵、どんなワインの本を読んでも、酸味とワインの相性の難しいからあえて挑戦する価値なし、といった表記がなされていますが、夕べ戴いたサラダは酸味がまろやかなこと、クレソンや青ネギの青々しいパンチがあったこと、混ぜ込まれていたタコが程よい旨味を放っていたこと、ワインがシャブリにしてはたっぷりした香りと抑えめな酸を特徴としていたことなどなどの条件が合ったせいか、まったく違和感なく、ワインを飲みつつサラダを何回もお代わりしてしまいました。

今日、セギノボルテのフルショームに合わせた料理は、タコや香草のたっぷり入ったサラダ、エリンギ&ホワイトシメジのトルコ風炒め煮(タマネギ入り)、豚の肩バラのソテー、レモンクリーム仕立て青ネギあしらい、です。

サラダは夕べの復習。豚肉料理はシャブリの産地がカエルやデンデン虫料理の名産地であることから調整した料理です。

結果から言うと、今日のワインは昨日のより酸もミネラル感もあるタイプでしたが、これもサラダとの相性は決してわるくありませんでした。サラダのワインビネガーが結果的にワイン自体の強い酸味を対比的に和らげ、当たり年ブドウ由来のよく熟した甘さを膨らませてくれるようです。

豚肉料理は肉を焼いた鍋のよけいな脂を拭き取り、少量のワインを加えて旨味を溶かしたところに生クリームを入れて煮詰めた物をソースにしました。初めてでしたので用心のためレモンは別添えにして、いれる前といれたあとどちらが相性がいいのか調べましたが、これもやはり少量のレモン汁の加わったほうが、ワイン自体の酸味とのグラデーションが出来るのでなじみがいい気がしました。

夫は茸の付け合わせが一番ワインと合う、と言っていました。茸がシャープなワインの中にない旨味要素を補って日本酒っぽい味バランスを作ってくれるからかもしれません。

と、まぁ、こういう実験結果になりましたが、でもこれはちょっと日本酒的なワインの扱い方なので、ワインの飲みかたとしてはやっぱり邪道なのかな?

日本酒はワインに比べるとやはりずっとずっと香味の特徴が控えめです。その分ちょっとした料理の薬味、塩分、甘さの変化でおとなしい表情の中から自在に別の切り口を見せてくれるので、だからこそ一本の酒で食事の最初から最後まで飽きずに通せるのだと思います。ですから日本酒を扱う醍醐味の一つは、どれだけの表情をそこから引き出すか?というのもあるのです。

ワインと言うと、私達門外漢からみますと、一品の料理ごとに最高のパフォーマンスを見せる酒を開けていくような気がいたしますが、西洋の人だって毎日そんな贅沢をしているとも思えませんので、ほんとはこういうJimmyなお遊びを日常では各ご家庭ではなさっているんじゃないでしょうか?私はお客さんとしてしか伺ったことがないので、日常はわかんないんですけども...。

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酸味とミネラル感について。

昨日は、佐渡の三節先生http://sansetu.exblog.jp/が上京なさっているところを拉致してここ数週間不調の右手首を調整していただき、そのあと京橋ワインのライターもなさっている宅見さんの
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450400/450481/840966/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450398/450466/784661/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450397/450447/841704/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450398/450466/842887/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450398/450460/842197/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450398/450461/843234/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450397/450421/843940/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450397/450448/842510/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450396/450409/842955/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450397/450445/844319/
> http://www.rakuten.co.jp/kbwine/450395/450397/450447/845116/
お宅に伺ってまいりました。楽しくって、4時間近くまったく時計も見ずに長居してしまった。

奥様は大変お料理の上手な方で、前菜にホタテとズッキーニのソテー、カリフラワーのガレット、クレソンやチャイブの入った素敵においしいサラダ、イカのファルシ(野菜と穀物をつめたヤリイカの上にトマトソースがのってる)牛すねのシチュー(ソースの質感が繊細でとてもおいしかった)、最後にチーズケーキとコーヒー...というフルコースをいただきました。どのお料理も何度もつくりつけた方だけに出せる端正な味わいで、日本酒になれた私の舌がびっくりすることもなく、ワインと料理の響き合いってこういうことか〜とすんなり入っていくことが出来ました。

最初にいただいたワインはプルミエクリュのシャブリ、タンクではなく樽使用の05年ものでした。この年はシャルドネの当たり年だったそうで、色は黄金色、と言ってもいいくらいの澄んだ暖かみのある黄色、香りは蜂蜜をおもわせるような滑らかで艶っぽい感じで、意外な感じがしましたが口に含むとやっぱり日本酒とは違う酸味とカシッとした感触があります。奥様は「ミネラル感はあるけど酸はあるぅ?」っておっしゃってましたから、ワインになれた方と日本酒になれた人間の酸やミネラル感に対する感度と、レンジの違いをかんじました。家には今、セギノボルデによるプルミエクリュのシャブリがあるので、記憶が鮮明なうちに飲みくらべて、ワインで言うところのミネラル感、というのを比較してみようと思います。日本酒の利き酒で言うミネラル感というのは潮風を思わせる気配、岩清水の気配、谷筋に生える苔や菌を思わせる気配...といった感じで、利き酒の先駆者達がソムリエ出身なのでどうしてもソムリエ用語に翻訳されてしまうのでしょうが、なにか、ちょっと違う気がします。

ともかく、お話を総合しますに、シャブリにしてはたっぷり目の味わいの瓶だったようなのですが、わたしの感じではキレ上がりの軽やかさがやはり日本酒で感じられる軽快さとリズム感が違うのが面白く、また人手のかかったもの特有の『地に足の着いた健やかさ』は日本酒もワインでも共通して現われるようなのもおもしろく、これが【地】醸造酒の魅力だよなぁ、と思いました。

長くなったので、続く赤ワイン群は項を改めて書きます。


付記:書き終わったはしから、早速セギノボルデによるフルショームという(発音は正確?)プルミエクリュのシャブリ05年物を開栓しました。洋梨、グレープフルーツ、王林リンゴなどがミックスしたシャリシャリした質感のすばらしく爽やかな香り、なるほど、確かに夕べ戴いたのにくらべてよりはっきりと酸を感じます。含み香にはよく火打石の香りと言われる硬い石と石がぶつかった時に出る、辛いようなモチッとした感触があります。
余韻には胡粉(貝殻の粉)のようなよく乾いた、塩分を含んだ香りを感じます。これがこの畑のミネラル感なんでしょうか?同じ年のご近所のワインですが、醸造家と、畑でやはりずいぶん違う物ですね〜、なんか楽しいです。犬と一緒でこういう単一畑のワインは嘘をつきませんね。

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かさばらない人

どんな男性が好みなの?と、上司に聞かれましたので、
「かさばらない人」とこたえたら、
「なんだそりゃぁ、なに、男も収納が大事ってこと?」とつっこまれました。

そう言われれば確かに生まれてこのかた広い家に住んだことがありませんので、でっかい男の人が居間でゴロゴロしてたらうっとぉしいだろうな、とおもいます。

でもホントはモット違う意味です。分かる人にはすぐ分かるし、分かんない人は3000万回生まれ変わったってわかりゃしません。

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春の試飲会つづき

心の隙間に風邪がはいりこんで、昨日、今日寝込んでしまった...(仕事はなんとか出たけれど)。

けど、もうだいじょうぶ、たぶん。

というわけで、花山の試飲会の感想をもうちょっと書きます。

旭菊の酒は今まで綾花など幾つかいただいたことはあったのですが、いわゆる華のある酒ではないので、埼玉の日本酒初心者の人にわざわざ取り寄せて飲んでいただいてもちょっと分かりにくいかなぁ、と思っておりましたが、この山田錦と夢一献を原料米にした「麗」は値段も手頃だし、冷やではキレの良さが、ぬる燗ではきれいな香りとすんだ味わいが出て来ますので、一段上の燗酒の定番に位置づけることもできそうだな、と思いました。

後、山田錦100%の純吟は、冷やで飲むと、微かに栗やバニラを思わせる上品な香りがあり、しかも軽やかで自然なきれ方で、これもいいな、とおもいました。豆を使ったサラダや山菜おこわ、稚鮎の天ぷらとか軽い山の幸と相性が良さそうです。

麓井は店では輝ら星の如くでいつもお世話になっているのですが、今回は生酛純米本辛口「圓」のまぁるく玲瓏な辛さがとても爽やかでした、案外こういう埃っぽい季節にこういう味わいは合うのかもしれません。燗はもちろん良いんですが個人的には常温でも口当たりの滑らかさを楽しむことができました。

明鏡止水はこの冬「垂氷」を店でご紹介させていただき好評でしたが、今回の特吟は発売予定が4月と言うこともあり現時点では若干の渋みを残していましたが、爽やかな香りとこの渋さのバランスがリアルタイムで好印象で、成熟しちゃうと収まりがよすぎないか?と逆に思いました。

春は渋さ、えぐみ、苦み、といった味わいを身体が欲する時期ですので、酒本体としての完成度も大事ですが、今まで未熟な味わいと軽視されて来たこの渋味という要素もまんざらマイナス扱いする必要はないのではないか?と思いますが、醸造のプロはこういうアンバランスの魅力はゆるせないんでしょうね、たぶん。

あと限定の薄にごり、は美山錦&山田錦使用の純吟に大吟醸の澱をブレンドした参考商品で実際に市場に出回るか分かりませんが、上槽後澱をブレンドしなおしたものにありがちなもっさり感が無く新酒の渋味とさらりとした澱の絡みが現時点ではとてもバランスが良かったのですが、調熟すると等なるのか?今の私には分かりません。

喜楽長の「夢銀河、純大吟」は微かにイチゴやライチを思わせる立ち香と軽快なキレ好印象で純大吟で3150円、ならお買い得だな、と思いました。

美丈夫は個人的にはちょっと味わいが軽すぎることが多いのですが、定番の松山三井の純吟は、四国らしい柑橘系の爽やかな風味とキレの爽やかさが特徴的で、美丈夫の面目躍如といった感じです。夏にはよいでしょうね。

秋田のゆきの美人も、現時点では非常にリンゴ酸系のシャープな酸が立っていますが
夏にはこの爽やかさ生きてくると思います。日本酒バーであったらマンゴスチンや、沖縄のパインなどを浮かべてカクテル風の演出をしても良いのではないかと思います。

最後に店でも定番でお世話になっている墨迺江さんですが、今回は五百万石純米の中汲みと、純吟の八反錦が良いと思いました。こちらは春は八反錦、夏は五百万石。秋冬は山田錦で純吟をお出しになりますが、季節の感じと味わいがどれも自然で無理がなくとても良いサイクルだと思います。お金持ちは600−Kなど最高品位のものをお飲みになれるのかもしれませんが、居酒屋としましては、この純吟シリーズは味わい的にも価格面でも非常に魅力があります。今年の夏チャンスがあればお伺いしてみたい蔵のひとつです。

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春の試飲会

夫が帰って来た、花粉症でもないくせに目と鼻が赤い。きっと会社でもくすんくすんしていたのだろう。
私は焼き場で係員さんに渡した時はさすがにさすがに,さすがに.....だったが、いつもに増して用事という用事を片付けて一日をしのいだ。

『花山』の春の試飲会に行って来た。新酒の搬入ぎりぎりセ〜フの蔵も多いようで、若々しく硬さを残した酒が多く、秋の試飲会の時とはずいぶんどの蔵も印象が違っておもしろかった。花山の大澤社長がおっしゃっていた「オンリーワンを目指す&原点回帰、」の影響もあるのかもしれない。


後、どういうわけか西日本の蔵の無濾過生酒のたぐいに油土のようなオイリーな感触を感じるものがいくつかあった。今までに体験したことの無い感触で、原料米品種も多岐に渡るが明らかに原料由来系統の香りなので、米には米なりの(葡萄ほどはっきりしないけど)ビンテージがあるみたいだなぁ、とおもったが、それとも醪期間中の経過の影響なのか...?なぞです。

そんな中で、秋はそれほど印象的ではなかったけど福岡の旭菊の純吟「麗」、麓井の「圓」、明鏡止水の特吟と限定の薄にごり、喜楽長の「夢銀河、純大吟」、美丈夫の松山三井の純吟、などは店でもいれてみたいと思った。詳しいことは気力が回復したらご報告します。

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ぷーちゃんが...

仕事から帰ったら,ぷーちゃんが死んでいた。

一番若くて,一番鈍臭くって,一番メタボで,一番かわいいプーチャン。
私が帰ると,たいてい玄関の当たりでうろうろしてヒャンヒャ〜ンって挨拶してくれたのに,今日は窓辺で寝転がってしっぽも振らない。どうしたの?って触ったら硬かった。

今日も,一日、何度もだっこしてかわいいね,って言っておいたから,悔いは無い。

今夜は同じ部屋で寝る。

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海へ来なさい

くたびれると,海に行きたくなります。

泳げませんから見るだけです。高所恐怖症ですから断崖はだめです。砂浜にすわって、ひねもす、のたり、のたりかなという感じです。

それもできない時は,井上陽水のブルーノート・ライブCDの「海へ来なさい」を聴きます。

海っていいもんです。

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猫のエサから....

世界的な穀物価格の高騰で,ペットの餌代も上がっています。

夫は昨日、休日でしたので自転車に乗って激安スーパーをハシゴしてシーバデュオ(家の猫の大好物)の旧バージョンを大量に買い占めて来ました。深夜、仕事帰りの私に「まだ残ってましたから明日買いにいってください」と、まで言う。

「だ〜から前々から言ってるでしょう?あれはおやつなんですから彼らが残すほどやんないでください、日常食でさえ療養食でお金かかってるんだから...,これからは一日一袋しかやんないって約束するなら買って来ますけどね...安いの買いこんで更に大盤振る舞いするなら買いません!!」
「.....」(図星だな!)
「猫の機嫌を取るなら,朝一袋か夜一袋かどっちか一方で充分ですよ,今だってお皿見たら残ってましたよ」
「今夜のうちになくなるよぉ..」


猫たちは黙って私たちの会話を聴いています。「おばちゃんの酒代にくらべたら僕らの餌代なんてちょろいもんなのになぁ〜,お酒なんて一日一杯,二日に二杯で充分だろうになぁ〜」と思っているのかもしれません。

ま,ともかく残りの餌を買い占めにこれから出かけます。

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ベジタリアンと日本酒

私が働かせてもらっている店達もご多分に漏れませんが,私が他所の酒のおいしい店にいってしばしば不満に思うのは,野菜料理のバリエーションが少ない,ということです。

私は日頃から出汁程度にしか動物タンパクは摂りませんので,外食するときくらい肉を食べるのはやぶさかではないのですが,日本酒の親和力のある味わいは野菜料理と組み合わせるともっともっと素直で,ひろがりのあるものになるのになぁ...と思うことがおおいです。

煮物、揚げ物,蒸し物,和え物,汁物、焼き物,おひたし、サラダ、グラタン、....


都内にはカジュアルで気の利いた野菜料理専門店がゴロゴロしているのに,そういうところに健やかな無濾過生原酒があるか?というと、よくて、地酒とはいえ『安全第一』みたいな酒がある。


仕事帰り、駅の近くで,おいしい野菜料理をガッツり食べて,生から熟成酒までグラスで2〜3杯チョイスしたいだけなのに....家で出来てることが外で出来ないとむかつきます。「世の中サービスがなっとらん!」


ニッチすぎるんでしょうか?田舎(客層が薄い土地)では野菜料理で金をとるのは難しいのか....?。
みんなそんなに動物タンパクが欠乏しているのか?


カウンターでもかまわないから、おなごが独りで誰にも邪魔されずにゆったり自分の時間を楽しめる野菜料理店が欲しいです。

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亀齢辛口純米八捨火入れバージョン

店長が亀齢辛口純米八捨の生
http://ukoki.cocolog-nifty.com/blog/2008/01/post_68f7.html#commentsをいたく気に入りましたので、買い出しに出かけようと思っていたら、はや売り切れで火入れものに切り替わっていました。それでも、「三本ぐらい買っといで」と言われていましたので、とりあえず酒屋さんで封を切らせてもらい味をチェックしました。生のようなシャープな麹香はさすがになくなっていましたが、ミルキーなチーズを思わせる落ち着いた香り、シャープでドライな味わいはやはり魅力があります。

普通ここまで辛いとごつごつした感触になるか、あるいはアルコール添加によるペラペラ薄べったい感触になりがちなものですが、この酒は低精白の魅力を上手く活かしていると思います。今日はひじきのサラダ、ニラ玉、イイダコと若布の酢みそ和え、マヨネーズおかきなどと合わせて実験を試みました。

酒のキャラから言うと、シャープ&ドライを活かして揚げ物、塩味の串ものなどと合わせるのが定石、という気もしますが、この季節の気分で言うとむしろ白みそ仕立てのからし酢みそなどで、甘みやボディを補って、酒の中に潜む甘さや旨味と共振させるほうが自然な感じです。ニラ玉の優しい旨味との響きも良く、リフレッシュ度もちょうど良かったので、多分、夏になれば揚げ物と合わすほうが自然で気分がよくなるんでしょう。不思議と、二杯、三杯、と杯を重ねるごとに食事を引き立ててくる...そんな酒です。

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陸奥八仙純吟ー華吹雪

私は、男性の好き嫌いはか・な・り激しいほうですが、酒には3割優しいです。


嫌いな奴の中に美点を見つけるのは、円形脱毛を起こすほど苦手ですが、苦手な酒の中にも美質を見つけるのはちょっと自虐的な喜びさえあります。が、一番こまるのはまわりが騒ぐわりにはちっともピンとこない酒です。

ピンと来ない理由は、こちらの味覚が育っていないせいもあれば、酒販店のセレクトセンスとこちらの必要がたまたま噛み合ってないせいもあり、飲食店であれば開封後日にちが経ってしまっている場合もあり...で、要するに何が言いたいかっていうと、たまたま数回ピンと来なかったからって、その酒蔵の全商品を否定、あるいは肯定するのはバカらしい、ってことです。巷でいわれる『一回寝たくらいで俺の(あるいは私の)女ヅラ(あるいは男ヅラ)すんな!』と、相通づる面がありますね...。


ですから、『どこが良いのか分かんないなぁ、』と思いながらも完全にシャットアウトすることなく、ゆるゆると機会があれば試し続けていると、ときどき『あ、な〜るほどね、これならわかる』という、うれしい気づきの時が訪れます。

陸奥八仙、という銘柄は私にとっては永いこと良さがピンと来ない酒でありました。居酒屋仲間などの間では評価も高く、よく見かけるのですが、個人的に「特に推したい」と思ったことはありませんでした。が、今日チェックした純米吟醸中汲み無濾過生原酒「青森産華吹雪55」これは良い、と思いました。

立ち香はミルキーで穏やかなものですが、口に含んだとたん干し葡萄のような濃縮感のある含み香がぽっと広がり、透明感のある酸味とともに爽やかにキレていきます。日本酒度はマイナスだそうですから糖分はあるはずなんですが、全体のバランスでいうと清楚な感じがあります。これは...これからの季節日本酒デビューするお嬢さん方に良いんじゃないでしょうか?もちろん、酸いも甘いも含み分けた私のような中高年のお嬢さんでもばっちりです。繊細な味わいを好まれる頭脳労働系の男性陣にも良いかと思います。

もう一本買っとけばよかったかなぁ....。


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BYのはなし

BY(ブロワリィ.イヤァつまり醸造年のこと)の概念をバイトの女の子や、日夜灼熱の焼き台に張り付いている店長に理解してもらうのは至難の業です。

しかも、何度説明しても三歩で忘れてしまう鶏ほどではないにしても、三か月もしたら忘れてしまいます。だって日常生活に関係ないもんねぇ....と、いうわけで業を煮やした私が最近編み出した説明は...

「平成19年秋に収穫された米で仕込んでるから今年は20年だけど、今の仕込みは19BY,19醸造年になるんですっ!!」
flairあ、な〜るほど。ようやくわかった」とのことです。

なんか上手い説明法はないのかねぇ、と調べても、巷で見られる醸造年度の説明は
【酒造関係者特有の年度の区切りかた。新年度は7/1に始まり6/30に終わる。】と、いう身も蓋もないというか、「あ、そーですか」としか言いようのないものです。


でも、この区切りはなんでなんでしょうね?

三月の末にはたいていのところが甑たおしがすんでるから、その後いろいろ戦後処理があるにしても3月〆の4月始まりでもいい気がするし、早稲が収穫され始めるのは9月の頭だから西洋の学校みたいに9月始まりでも良いんじゃないか?と素人は思うので、なかなか醸造年の区切りがピンとこないんだと思います。

いろんな会計上、税務上の都合でこの区切りが都合がいいのか?宗教上の理由か...?なぞです。今度、夏場の暇そ〜な時にどっかでお尋ねしてみようと思います。

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た,確かに山廃仕込み....だが...

幸か不幸か、私は生酛、山廃仕込みを自然、健康、伝統の観点から絶対的なつくりとして信奉する人々に直で出くわしたことは今のところはありませんが、いらっしゃるのだそうですね。そう言う方が...。

私が最近であったいくつかの生酛系の酒は冷や〜常温で飲んでもまったく雑味を感じず旨味、酸味、辛みが透明で引き締まった球体のように感じられる。しかも開封後も味がへたりにくいというおまけつきのすばらしいものでした。生酛で酒母立てをして協会酵母を併用した酒なら吟醸香がする場合さえありますから、初心者さんが一発でファンにある場合さえあります。

まぁ、うだうだ書きましたが何が言いたいかっていうと、私は個人的には最近生酛系の酒をとっても見直してる、ってことです。

ですが、世の中には、

山廃仕込み、と大きく表示されていてもラベルを良く読むと原料:米、米麹、醸造アルコール、糖類、酸味料...なぁんて酒も同時に存在してますからね。

生酛系=自然&伝統=地球に優しく人体にも優しい、なんてうぶに思い込んで、文字に踊らされないようにしたいものです。

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斗瓶がらみの商品群

地酒を扱っている店に行くと,時々【斗瓶囲い】とか【斗瓶取り】などと誇らしげに肩ばりをした瓶を見かけることがあるかと思います。皆さんはこの言葉の違いの意味をご存知でしたか?お恥ずかしながら,私は存じませんでした。(もちろん,斗瓶の順番ごとに個性が違うことはいくら私でも存じておりましたが...)

ただ,私のベロが「囲いとか,取りとか言うけれどなんだか実質違うみたい〜」と申しますので,「そこんとこどうなってんすか?」と某酒蔵に質問状を送り返答待ちをしておりましたら、なんと!お尋ねもしていないのに黒牛さんが23日付のブログにその答えをお書きになっていました。
http://fudansai.air-nifty.com/fudansai/時間差わずか一日です。これってシンクロニシティ?って一瞬おもいましたけど,考えてみたら単に斗瓶取りの時期なんだよね.....。

ともかく...人が地酒の魅力に取り付かれる動機のひとつに、人の手と,目の行き届いた細やかな仕事の良さをを玩味したい,分かるようになりたい,というのがあると思います。また,生産現場に近いヴィヴィットでかけがえのないものを楽しむ自分のこだわりみたいな物を満足させる面もあると思います。

そういう私たち一般人の心をくすぐるのが原料米の等級だったり産地だったり,蓋麹法だったり、600キロ仕込みだったり、袋吊りだったり、出品酒だったり,斗瓶取り、斗瓶囲いだったりするわけです。蔵も商売ですし,酒販店さんも商売ですし,私ども飲食店だって商売ですから,専門用語で付加価値を演出するのは当然ですし,手の内ぺらぺらと公開すりゃいいってもんじゃありませんが,自身がその違いに無頓着だったり,お客さんの突っ込みに答えられないようではやっぱぴ駄目でしょう,と私は思うのです。


言葉の一人歩き,を私はとても警戒します。実質を確かめるのに身銭も,身体も切らない人間がもっともらしげな言葉を操るのを(自戒も込めて)憎みます。

すばらしい品質がある。それを支えるために蔵の人たちが実質大変な作業をなさっている,それが表示になる....のが望ましい,というだけのことです。表示がつくからありがたいんじゃありません。私は自分のお客さんに,表示と実質が逆転した商品を攫ませたいとは思いません。だから,表示される情報の本当の意味を確認したいのです。それだけです。

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高柿木、その後。

高柿木を開封して一週間経ちます。今回は4本一気に開けましたからそうそうすぐに空にはなりません。

17BY山廃、単品で飲むと開封時よりは青々しさが影を潜め、酸のシャープさと含み香に充実した醪の香りを強く感じますが、温度が少々上がり、かつ、ウドの天ぷらのような爽やかな香味と軽い油分を補うと、むっちりした生酒らしいオイリーさ、純米らしく香ばしい穀物香が引き立って、まだまだいける感じ。

同じく17BY生もとは、単品で飲むと桃や乳酸飲料を思わせる気配が開きつつありますが、これも料理と合わせると醪の香りが引っ込んで、山廃よりも酸のシャープな感じが引き立ちます。

18BY山廃はいいですねぇ、シャープさは取れて来ましたが、甘みのキレ方、ナッツを思わせるコクが渾然一体となってなじみ、澄んだ印象を残します。店の串もの類と相性が良さそうです。


18BYの生もとは相変わらず酸も高く若々しい、にもかかわらず全体の印象でいうと落ち着きとスケールの大きい悠々としたところがあります。こういう感触は数値ではとても表現しづらいです。(文章でも、ですが...)おすすめメニュウを睨みながらシュミレーションしていますが、アオリイカのお造り、北海シマエビ、バフンウニ、のようなしっとりした口当たりのおつくり類と相性がいいのではないかと思います。酸の高さを素直に活かすなら、真子カレイやカサゴの唐揚げもいけると思います。

やはり18BY生モトと山廃2種をお客様に飲み比べていただくのが面白いような気がします。

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辻善美山錦活性にごり。

本日は我が背の君のお誕生日。

いつもは月曜が休肝日なんですが、今週は試験に向けて私がビシバシ新しい酒を開封しているため、それにつきあって今週は無休で飲んでくれています。ゆうべの時点で「明日こそもう飲まない。」と断言していましたが、「お誕生日おめでとう♡、ってことで辻善の活性にごりがもう開封してありますから、安心してどうぞ、」と言うと、いそいそと..「来週二日続けて休肝日にすれば良いよね」などと言っている。

エヴァの勧める善悪の知識の実を勧められるがまま食べてしまったアダムもこういう人だったんだろうなぁ...まぁ、エヴァだけ悪者にするのに忍びないと言うか、夫婦は運命共同体って、ことを認識していた意味で、アダムは人類最初のフェミニスト、と言えるのかもしれない...。

ま、とにかく、試験勉強です。

辻善兵衛美山錦純米活性にごり、立ち香の強さは弱〜中弱でバナナや柑橘を思わせるシンプルなもの。味わいは炭酸による刺激は強いものの、それを差し引くと強さ、複雑性共に弱。炭酸による爽やかな印象強く、糖分&アミノ酸値は共に低そう。含み香はシャープな米麹香、ライトできれいな醪香。余韻はかなり短い。

全体の印象は、麹の粒子がほぼ原型のままで残っていますので視覚的、口当たり的にはボリュームがあります。が、今シーズンの米の特徴なのか、美山錦のスタンダードなのか分かりませんが、味わいはとてもシャープです。戻り香に濁り酒特有の重さが無いのは特筆すべき点だと思います。

酒器はグラスではなく焼き物の小型の片口、有田焼きのビール用タンブラーなどが面白いのではないかと思います。視覚的なボリューム感をマスキングして、味わいのふわふわクリーミー、とキレのクリーンさを前面に押し出したい。若い男の人がグループでくつろいで飲むのに良いんじゃないでしょうか。

私は、濁り酒、と言うことで牛すね肉をにんにくや生姜を利かせたタレで煮込んだものと、小松菜のナムル、ネギのサラダ(白髪ネギをナンプラー、レモン汁、唐辛子、ごま油等で味付け)などを合わせましたが、この味わいのクリーンさだったらウドの天ぷら、の清々しさ、白子の天ぷらのレモン添え、みたいな爽やかなクリーミーさの方がお似合いだったかもしれない、と思いました。

が、四合瓶で買ったため今夜で飲みきってしまい追試が出来ません。残念です。

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真鯛の兜煮

ゆうべお金がないから鯛の兜煮が出来ない、と愚痴りましたが、今日出勤したら店に目の下2寸くらいの桃色の肌に蛍光ブルーの斑点がキラキラしてる素敵な九州産の天然鯛が入ってました。運良く兜煮のオーダーが入りませんでしたので、中落ちとともに実費で譲り受け、潮仕立てにして若布と三つ葉をそえました。

この三つ葉の風味は昨夜から飲んでる14BYの根知男山純大吟とすばらしく響きあいます。また、切りためておいたウドの皮のナムル(レンジでチンして、塩、ごま油、すりごまで調味)と根知も相性が良い。

酸が少なく、柔らかで瑞々しい口当たりを身上とする根知の酒は本当に野菜料理と相性が良い。

野菜をこれほどおいしく食べさせる酒も少ないのではないかと思う。一方、作家の檀一雄がしばしばその著作の中で語っているように、山菜類の繊細な扱い、調味、という点で韓国料理は日本より文化が成熟している気がします。韓国料理=ジンロorマッコルリと決めつけないで、酸の少ない日本酒との組み合わせもお試しください。日本酒の新たな魅力、韓国料理の繊細さの両方をお楽しみいただけること請け合いです。


〆は鯛のスープに匙ですくったご飯を一口ずつ浸してクッパにしました。

私はどんぶりで出てくるお茶漬けを好みません。ご飯がどんどんふやけて来て、酒飲んだ後にどうしてこんな慌ただしい思いをせにゃならんのだ、と怒りが湧いてきます。その点クッパは一口お茶漬けの連続ですから、お米は常にしゃっきりとしており幸せです。

中落ちで取った出汁は明日みそ汁にするか、吸い物にしようか....気分で決めようと思います。

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14BY根知純大吟

根知男山の14BY純大吟.無濾過瓶燗原酒.袋吊りしずく12号という長い表記の酒を手に入れました。


色調はわずかに黄みがかって健全.立ち香は穏やかな梨のよう強さは中で、ややシンプル。味わいのアタックはややソフト、複雑性は中程度、粘性も中。アルコール度は16〜17%で、甘辛度は中〜中辛口。含み香は立ち香と同じく梨、はっさくをしぼった時のような爽やかな香り、引き際に微かに白檀のような気配がよぎる。余韻の長さは中〜中短。薫酒の中でも穏やかな薫りで味わいは中程度の位置づけになるかとおもいます。


全体の印象は、香味の華々しさよりも質感のたおやかさが際立ちます。メロンの柔らかな果肉を思わせる口当たり、酒がそのまま身体に浸透していような感じを持たせるのどごし。毛並みが違う、としか言いようがありません。


また、夫の言葉でいうと、「若々しいけど子供じゃない、落ち着いてるけど年寄りじゃない、いったい幾つか分かんない」感じだそうです。一言でいえば年齢不詳の魅力ってことですね。

お勧めするとすればどのような方をターゲットにできるでしょうか?


味わい的には初心者でもびっくりせずに飲めます(値段を聞いたらびっくりするでしょうが)。でも、わたくしは、日常的にこれくらいの質感のものだけを食べたり飲んだりして育った階級の人にふさわしい酒だと思います。週末、家で作った料理を家族が顔を揃えて和やかな気分で食べる、そんな健やかな場面で楽しんでいただきたい。

または、美意識の互角な仲間で催すお茶事で交わす千鳥の杯にもぴったりだろうと思う。

あるいは、兵庫特A地区産山田錦40%精米の純大吟、袋吊りしずく酒、中取り、瓶貯蔵、5年の低温貯蔵、という付加価値の固まりみたいな酒ですから、接待の席、料理2万以上のコースを取るお客さんに4合瓶で...こういう出し方ならありかな。


この季節なら合う料理は、菜の花のからしあえ(炒り酒でからし醤油を割る)、若竹煮(三つ葉をあしらって)ウド酢みそ和え、蕪のナムル、レンコンチップ...と言ったところ。お金がないから試してないが鯛の兜を潮仕立てにしたものなんかも絶対に合う。

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台力生酛とはなんぞや?

高柿木が4種届きました.一本一本に縦書き筆文字の札が下がっています.

芳水 高柿木 純米生原酒 台力生酛造り○号 以下原料米の品種、産地、精米歩合、アルコール度、日本酒度、酸、アミノ酸値、杜氏 高垣克正と書かれています。

.......

台力生酛.....


????

......!

ムロカ生酛...

無濾過生酛だぁ!!

私もずいぶんヤキがまわったものだ、と言うか朱に交われば赤くなるというか...と独りで笑い転げてしまいましたが、普通、こんなとこにいきなりカタカナ入れないだろ!とも思います.かっこいい酒だが、いきなりこういうお茶目なところを見せられるとなんかうれしいですね。夜が待ちきれません.早く仕事が終わらないかなぁ、と出勤する前から思ってしまいます.

それぞれの酒の数値を書いておきます.

17BY
山廃仕込23号:滋賀県産特別栽培玉栄60%精米、alc.18.8、日本酒度+5、酸、2.6、アミノ酸1.8
生酛仕込み24号:滋賀県産特別栽培玉栄60%精米、alc.18.7、日本酒度+5.5、酸、2.7、アミノ酸2.1

18BY
山廃仕込16号:滋賀県産特別栽培玉栄60%精米、alc.18.8、日本酒度+7、酸、2.4、アミノ酸2.0
生酛仕込み17号:滋賀県産特別栽培玉栄60%精米、alc.18.4、日本酒度+8.0、酸、2.7、アミノ酸1.4

です。

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フレッソンのチョコ

パチンコで獲得したチョコをしょっちゅう私たち従業員に差し入れしてくださるお客様がいらっしゃるんですが、その方が先日帰りがけに「じゃぁ、14日は期待してるから!!」とおっしゃったので、私、こういう毛唐のお祭りに興味はないんですけど、今回はちゃんと探しにいきました.

でもねぇ、パチンコで取って来たチョコをご自分では召し上がらないようなお客様ですよ...?本当にチョコなんか欲しいんでしょうか?

私は、自分がチョコが好きなものですから、日本酒の次くらいにチョコの質感にはうるさいんです.特にチョコが好きでもない人に無理して、がたがたした気持ちで食べて欲しくないんですね.そんなのチョコに対する冒涜だとおもう。だから、いつもなら私は、ホントに一緒に楽しい時間を過ごせそうな人にしかチョコはお土産にも持参しません.カカオがガラガラした扱いを受けて、がさつなチョコになって、チャラチャラした包まれ方して、店頭に積み上げられてるのを見ると悲しくなる.

かなしいぃ...と思いながら売り場を歩いていたらM.O.F保持者、フランク.フレッソンのコーナーがありました.どういうわけかあまり込んでいない.念のため一箱買いチェックしましたが、口溶けのよさ、クリームの新鮮な香り...やはりすばらしい.


と言うわけで、けっこうな値段を払って買ってまいりました.

「ただのご挨拶なんだから形で良いじゃん、」っていわれるんですけどね、「いやなんだよ、どうでもいい仕事に身銭をきるのは....。」と、チョコ一つでほとんどケンカ腰です.

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高柿木

先日、芳水の19BY7号純吟無濾過生原酒、を買って、この銘柄に対する認識を一変させました。高柿木(たかがき)はその芳水のスペシャルエディションです。

今日17〜18BYの山廃純米、きもと純米を4種自宅用に買いました.これはすごい。です。多分その中でもあかね屋には18BYきもと純米を出すのではないかと思います.

先日【触感吟醸】のことを書きましたが、今回のもまさにそんな感じです.利き酒をして、味の要素を分解し、解説し、更に魅力を引き立てる方法を考えるのがわたくしどもの仕事と言えば仕事なんですが、そう言う還元主義では表現しきれないハイレベルの仕事です.相手がハイレベルなので、どんな料理とでもあってしまいそうです.でもそれに甘えたくないんだなぁ....。


アムロだったら、「ぼくは....あの人に....勝ちたい--!」というところでしょうが、いまの私は、慎んで、稽古をつけていただく.....。そんな心持ちでしょうか?緊張と、うれしさで、胸がドキドキします.こういう酒の怖さに比べれば、試験官の怖さなんて...チャライもんです。たぶん。

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ぷろぽーず

同僚.上司、部下、とりどり入り交じったグループのお客様方の会話

上司A:「...俺プロポーズなんかしなかったもん」
女部下B「え〜!じゃどうやって結婚したんですか?!」
A「それは..流れで...」
B「なんですかそれっ!?」
A「プロポーズなんて普通しないよなっ!?した?」
上司C「しない、しない..した?」
上司D「しなかった...」
女部下B「え”〜、お、お姐さんはどうでした?」
私「ないですよ、そんなもの」
女部下B「そ、そういうもんなのぉ〜」(頭を抱える)

今、考えますと我ながらどうやって結婚したのかよく覚えていません.「じゃ、来年の夏頃..」「え、そんな先ですか?」「じゃ、書類がそろい次第...」みたいな会話が交わされて書類取り寄せて、チャンチャン、と事が済んだような....。

私のうちに挨拶に来た時も、父と二人で差し向かいで取り寄せた寿司を突っつきながらずーっと取り留めない会話を交わして、帰る間際に「じゃ、そういうことでよろしくおねがいします」「え、じゃ、ま、どうぞよろしく」とか言ってそれでおしまいです.後で、「子供ってのはあげるとか、もらうとかいうもんじゃないからね〜」と父は言っていました.

案外そういうお宅があることがわかってあんしんしました。

「根回しが済んでいればこれくらいで事は済みます」とお嬢さんに言ってあげようかと思いましたが、どうもこれくらいで済ませたくないみたいだったんで、黙っていました.ロマンは大事にしなくっちゃね.

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土地と日本人

日本酒の、魅力を語るということはどんなに技術全盛の現代にあってもさかのぼりきってしまえば、国土風土の魅力を語ることと限りなく近くなってまいります.部外者の私が今の段階でそれを語ることは僭越でもありますし、身に余ることなので本職の方々の言葉を待つべきなのだろうな、と、思うのですが、それだからこそ予習は欠かせない、現状と、歴史的認識と...。

歴史的認識、という点から見ますと、中公文庫から【土地と日本人】という司馬遼太郎の対談集が出ています.実際の対談が行われたのが70年代末、第一刷が出たのが80年.要するに30年前の本です.

日本人の土地所有意識がどう変遷して来たのか、どう国土とかかわって来たのかを対談を通して整理し、30年前の段階での課題を提示している本だと思うのです。が、日本語で書かれているのに、文章としては読めるのに、これほど理解しづらい、受け入れがたい、対談集というのも珍しい、と思います。あまりに分からない、それでいて30年も前の本と思えないのです。

読んでて楽しい本じゃありません。しかもこの本を理解するために更に他の資料を読まなくてはいけなそうです.それでも、気になる本です.手に負えません.

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枯れ専

試験前の最終『仙人テイスター』講習会を受けに東京までいきました.

今夜はお休みをいただけましたので講習のあと新宿に寄り道して大きな本屋にいきました。本屋のレジ近くで「カレセン」と言う本を見かけたので思わず立ち読みをしてしまいました。
http://www.aspect.co.jp/np/details.do?goods_id=965

カレセンとは枯専。デブ専、ハゲ専門の亜種、枯れたおじさんを専門に愛する人のことのようです.そう言う嗜好の女性に受け入れられる大人にシフトするため妙齢の男性がチェックすべき本、映画、俳優が列挙されていました。(ややこしいです)

が、4歳の頃初めて胸きゅんした男性が「岩波文庫のハイジの挿絵に描かれていたアルム伯父」、と言う筋金入りの枯れ専ukokiから見ますと、例に出てくる俳優も何もかも、「手ぬるい!ブルースウィリスのどこが枯れてると言うのだ!!禿げてりゃいいってもんじゃないぞ!!(怒)」と、感じました.

ここ数年、私がお会いました一番見目麗しい【枯】は十日町で知り合った木こりのおじぃさまです.日本の俳優さんでいうなら、七人の侍、生きる、に出てきた志村喬さんとか?(これは、我ながらちょっと渋すぎると思う)


ともかく、【枯】になれる素養を持った男と見込んで、21歳で青田買いした夫をナイスな【枯】に仕立てるためになお一層、堅忍不抜の覚悟で精進しようと思いました.

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お利下げ(!)のこと

このブログの左側、マメな人々のカテゴリーに、「黒牛」さんのブログが連結してあります.そちらで先日、柿渋を使った清酒の清澄を例にとって酒造にかかわる中間資材もまた洗練されたノウハウと製造法を完成させていることが書かれていました.http://fudansai.air-nifty.com/fudansai/

しぼった酒を安全に保存するため澱下げ、濾過、火入れといった工程があるようですが、これらは我々一般人から見ると、麹、酒母、醪、と言ったいかにも華々しい工程と違って戦後処理というか、なんか地味...です。講習でも清酒醸造の工程の一つとして澱下げという単語は習いましたが、試験に出るほど重要な項目ではないので、「あとは教科書読んどいて〜」的扱いでした。ゼラチン、とかタンニンが清澄剤としてあげられていた記憶があります.

でも戦後処理の上手い下手がその後の復興に大きな影響を与えるのは酒も戦争も一緒です。

で、清澄剤のはなしですが、柿渋=タンニンがどう使われるのか?ってことです。柿渋の現物を触ったりかいだりしたことのある人間がどれほど唎酒師の中に居るのか疑問です.精製して臭みを取った製品もあるそうですが私はモーレツ臭い水溶性の液体としてしか認識しておりませんでした.珪藻土や、活性炭ならどんなに細かくしたって所詮固形物ですからこし取れるでしょう.でも柿渋は?と思ってほかをしらべたら、液体中のタンニンとタンパク質のたぐいが合体して冷えると、析出されるんですね。(さめた紅茶が白濁するのと同じ原理です)な〜るほど。でも、我々が利き酒をしてると濾過癖っていうんでしょうか酒が炭臭かったり、土臭かったり、って経験がありますが、あれだけ臭いものなのに柿渋臭いって経験はないですね、不思議です。

で、更に関連事項を調べたら、そうやって除去される澱自体も実は貧血用の薬に利用可能だったりするようです.http://www.j-tokkyo.com/2003/C12G/JP2003-009841.shtml(大手の研究所はすごいな!)

後記:その後、亀甲花菱にお伺いしてこの澱下げ剤の事をお尋ねしたら、柿渋単独で使うことはなくてもう一つ別の薬剤と組み合わせて酒の中に投入するそうです.二種を組み合わせることで澱が沈殿するそうです.が、清水社長のお話では、精米歩合が70より低いような場合は澱下げ剤を使用した方が製品が安定すると言うことがあるけれど、60以上の場合は必要ないように見えるから、うちの酒では使ってませんとのことでした。

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疑惑のチョコ

夫は海外の人なので日本語が苦手です。でも、努力はしています。今夜も晩ご飯を食べながら読み方練習として、折り込みちらしの読み上げをしてくれました。

【疑惑のチョコでハートを刺激!】

びっくりです.「どこだい、そんなキャンペーンをやる店は?!」と思って彼の読み上げてるチラシをのぞいたら

【魅惑のチョコでハートを刺激!ー浦和パルコ】と書いてありました.これなら分かります.でも当たり前すぎてコピーとしてはインパクトには欠けます.刺激度で言ったら断然【疑惑の余地のあるチョコ】の方が上ですよね。夫はそんなチョコを人様からいただけるんでしょうか?私としましてもドキドキです.

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試作第三号

先日から酒粕トリュフ作りに勤しんでおります.夫はいい迷惑でありましょうが、仕事仕事で日頃妻を疎んじているのですから、これくらいせめてもの罪滅ぼし...と思ってもらいたいものです。(だんだんバレンタインの目的から外れてきました...)

さて、第一、二号は酒粕とクリームチーズをねりあわせていました。夫はクリームチーズ入りの方が好きなようですが、私としてはちょっと質感が重い.あんまり上手じゃないきもと系の酒を呑まされているような気がします.で、クリームチーズを排除しつつチョコレートとバランスを取りたい、と思いました.そのため、クルミの量を増やし、ドライフルーツ類をぬるま湯でもどすのではなく、日本酒にしばらくつけ込んだ第三号が出来上がりましたが、しょっぱなの感想はクルミをもうちょっと細かく刻んだほうがいいな、と言うことと、ちょっと粕の風味がきつすぎる、というものでした、が、二日目になるとフルーツと粕がなじみあいとまわりのココアの風味ともいいかんじです。

「わるくない、でも...本当にわるくないのかな?」と検分を繰り返すうちに気がついたら自分で全部食べてしまっていましたので、明日改めて作りなおして、あさってうちのモルモットで生体実験をしてみます。案外微調整がむずかしいものですね。

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絶滅危惧酒

うちの日本語変換ソフトはマックにもともと備え付けのものなんですが,とっても日本語が下手でときどきビックリするような変換ミスをしてくれます。

【発砲にごり酒】(たしかに王冠が吹っ飛ぶと大変危険です)なんてのはその最たるものの一つで,変換後しばらく違和感は感じながらも,どこがおかしいのかなかなか発見できませんでした.もう一つ笑えないのが,【絶滅危惧酒】です.これがモニターに出てきた時は,一瞬自分の潜在意識がそうさせたのか!?と独りでどぎまぎしてしまいました.

絶滅危惧種と言うと,近年ホントに絶滅してしまった朱鷺(ニッポニア.ニッポン)のことをついついおもいだしてしまいます。(夫が佐渡出身なもので)あと29羽しか居ないみたいだ!と騒いでから,ぱたぱた,っと続けざまに幼鳥が死んで,あっというまに5羽になって、中国に協力してもらっていろいろカップリングに挑戦しましたが,だめでした。偶然生き残った個体が最も体力的にすぐれている,というわけでもないのが自然の厳しいところ。生き残った企業の酒が最も美味、というわけにもいかないのが経済の世界の厳しいところです。

日本酒の危機が囁かれるようになって,もう何年になるでしょうね.わたくしは、日本酒が好き,というよりは醸造酒が好きなんです.ですからワインも好きだし,ビールも好きだし,黒パンを発酵させたクワスだって好きなんです.だから,日本酒一個がどうこうしたって別にかまわないんです.あんまり酔うのは好きじゃありませんし.それに蒸留酒には蒸留酒のおいしさがあり,技術の粋があり,歴史があり,文化があり、しかも保存が比較的利きますしね。

でも...精製されてスピリット(霊的存在)になっちゃう前の,土着の,清濁併せ持ったフィジカルな存在がやっぱり好きなんです.そう言う立場から見ると,数ある穀物原料による醸造酒のなかで【日本】酒造でどうしても残して欲しい要素,残す意義のあること,というのは実ははっきりしています.ば〜か.て言われるから今は書きませんけど...。

すっかり絶滅して,素人がなに言ってんだよ,なんてバカにする奴も居なくなったらかきます。

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お嬢さんたちのた.め.い.き

「この前,全然違うお客さん達から二回もお母さん,って呼びかけられちゃいまいしたよ〜」昨年成人式を迎えたばかりの、私から見ればぴちぴちギャル(死語?)の後輩が私に訴えてきました。

また別の時,ビールサーバーから生を継ぎながら番長が,皿を洗ってる私に,「最近,もうすっかりお客さんからお母さんよばわりされるようになっちゃったわよ.これでも,二年くらい前まではお姐さん,って呼んでもらったり,姐さんきれいだね,っていってもらってたのよぉ」とのことです。

....相談される私はと言えば,花も恥じらう女子高生の頃から級友に【おじさん】とあだ名つけられるくらい老けており、生来視覚的魅力も乏しいため懐かしむべき『栄光の時代』というものを持ちません。
正直、彼女達の気持ちが今ひとつピンと来ないのですが「姐さん,てのはただの称号でホントにお姐さんと思ってくれてるわけじゃないんだから...,」なんて正論で説得しようものなら袋だたきに遭うのはいくらB型の私でも分かっていますので、わらってごまかしています。

私から見ればお客さんにビビられるより,そうやって親しんでもらえるキャラの方がはるかにトクな感じがしますが,お嬢さん達の心は繊細,微妙で難しいです.

皆さんもお店にいったら,従業員への呼びかけに気を使ってみてあげてください.お通し代くらいサービスしてもらえるかもしれません.

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ハリネズミはおいしい

「私たち,日本にいた頃ペットにはりねずみをかってました。かわいいもんですね。」「はりねずみはうまいんだよ、まずお湯を沸かして...(以下略)」イタリアにいた頃,大家さんの家でお昼を御馳走になりながらの会話です.

大家さんはトリエステの出身の人でしたが,戦争中本当にハリネズミをどうやって調理したかを、大家さん、奥さん,息子さん、私たち夫婦五人でおいしいミートソーススパゲティをたべてる席中で詳しく説明してくれました.奥さんは,「あれ,まぁご飯の席で...」という顔をしながら,第二次大戦下の食料事情について脇から小声で説明してくれました.

人のペットのはなしから料理法まで話が飛んじゃうんですからちょっとひどいと言えばひどいんですけど,実際のはなし、イタリアの各地の郷土料理はもともとそんなにゴ〜ジャスな料理ばかりではなく,20世紀初頭のイタリア山岳地域の食生活の記録などをみると非常に質素、単調,厳しいと言っていいくらいなものです.

イタリアはスローフードの旗手として名乗りを上げた国ですが,私に言わせれば,あの提言は自分を漠然とした国家の一成員として捉えてる人々からのものではなく、国というものを小さく弱い経済基盤のコミュニティの寄り合い所帯として認識している人々からの提言です.チャラチャラしたものではなくて,責任を負った提言なのです.国が荒れる,飢えがくる,ということを忘れていない人々の言葉です.

大家さんも,どんなにおいしかったにせよ「今,一度ハリネズミを食べたい」とは決して言いませんでした.

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「戦下のレシピ」感想文.

年末にお節のことを書いたら三節先生が,今度【決戦食】という戦時下のレシピ復刻本を貸してあげる,とコメントを下さいました.その予習,というわけじゃないんですけど,岩波アクティブ文庫から出ている「戦下のレシピー太平洋戦争下の食を知る」斉藤美奈子著を取り寄せてだだ今読了いたしました。

これも所詮、新書版ですが個人的体験談,ではなく戦争中の食にかかわる様々な点を戦争初期,中期,後期,末期、体系的にとらえることのできる非常に便利な本だと思います.

私が興味深く感じましたのは,太平洋戦争,というより15年戦争勃発前から既に,日本の食は朝鮮や台湾からの大量の輸入米に頼っていた,という指摘です.低価格の輸入米が国内生産者のやる気をそいでいたことや,輸入元朝鮮の大凶作によって節米を国として訴えなくてはいけなくなった経緯や,燃料高騰(というか不足)と,輸送手段の問題などが食卓に与えた影響など、デジャブを見るようです.

著者は最終章で,<戦争の大部分は,物資の調達,運搬,分配といったいわば「お役所仕事」である。日本政府と旧日本軍はそこを甘く見ていたと言うことだ.(略)食糧難はすぐれて政治的問題です.(略)戦争の影響で食料がなくなるのではなく,食料がなくなることが戦争なのだ。>と,述べています.

読んでいて,思わず笑っちゃうくらい私たちって学習してないんですね....。笑ってから背筋が寒くなりました.

本文の下段には実際のレシピが列挙されていて,これも興味深いです。

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ふりがな

「いぬいしんいちさんが作った純米吟醸なの?」夫が酒のラベルを見ながら尋ねてきました?????と思って瓶を見たら【乾坤一純米吟醸】と書いてありました.

酒の名前はなぞの文字列が多いです.当用漢字なんか楽勝で踏みこえてきますし....。というわけで店のおすすめチラシには必ずふりがなを振るようにしています.せっかく彼女をお連れいただいたのに万が一間違った読みかたして,二万が一彼女の方が正確な読み方を知っていたりしたらお気の毒だからです.

「気に喰わないお客さんでもとりあえず下手に出ろよ」と店長をハラハラさせるわりには、こういうことは気を使って差し上げてしまう私です.好きでB型に生まれたんじゃないわっ!!(怒)

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試作第一号

今日は遅出なので、酒粕トリュフの試作に取りかかりました.私はチョコはおしなべて好きですが,生チョコのたぐいは実はあまり好みません.ですので,酒粕に直接チョコを練り込むソフトタイプはパスです。

固めの麹を使ってあんまり溶かさなかった酒の粕が私は好きです.クリームチーズをこういう酒粕につけ込んでおくとそれだけでもかなり素敵ですので,トリュフのベースはこれでいきます.グリーンレーズン、クランベリー柔らかく戻したものとくるみをきざみました。重量比で言ったら,酒粕2クリームチーズ1木の実類0.7といったところです。これらを練り合わせたものにチョココーティングをし,ココアをまぶしました。

食べてみましたら,チョコレートにもう少し酸味とキレが欲しい,と思いました.ココアは不要かもしれない.カッ,ぱりっとした外側に対してクリーミーな中身があって,こりこりしたナッツの要素がからむ、というようなのがいいと思います.

いろいろ改善の余地はありますが、とりあえず出来てしまいましたので,夫が帰ってきたら「あたしのこと愛してるなら,食べられるはずよ!!」と強気でせまるだけです.

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つまみぐい。

輸入餃子の殺虫剤混入事件で私が不思議に思いますのは,料理人達はつまみぐいをしなかったのか?ということです。お夕飯とかつくりながらちゃんとつまみ食いをしていたなら,大人でちゃんとした味覚を持ってる人間なら嚥下するまえに【ヤバい味】を認識できたんじゃないのかな?と思うんです.で,メーカーに対する返品、苦情を行っていたんじゃないか?と思うんです.とすれば,苦情をちゃんと処理しなかったメーカーの対応のまずさが問題になります.けども..今回の報告のほとんどは,症状の訴えが出された保健所からの報告経路しか目につきません.ホントはどうなんでしょう?

厚生省の対応,食品会社の対応,加工工場の対応,それぞれの落ち度を改めてもらうのはもちろんですが,まずは家庭で,冷凍食品などで手抜きをする時はせめて味見(毒味)してから家族に出せよ.とおもいます。給食センターなどは規模が大きすぎて難しいのかもしれませんが,あれって,レシピどーり作るだけで、誰も味見しないんでしょうか?おいおい、ですね。

今回の事件を通して,責任感のつよい料理人はますます身体を張って毒味をする必要に目覚めたことでしょう.つまみ食い万歳です。

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身体は正直....

今週のあかね屋おすすめの酒は根知男山純吟無濾過生原酒です。この時期だけの本当の数量限定酒です。

燃料等の高騰のため、この春からの日本酒類の値上げは必至ですがこの蔵は堂々年明けから請求してきました.いい度胸だ,と思うのですが,健全な経営をしていただいて来年も,再来年も,操業していただくのに必要なことなら仕方ありません.

ただ,タイミングが悪いなぁ,とさすがの私も思いました.2,8月は飲食店にとって谷間の季節です.お客さんの来店絶対数も減りますし,単価も落ちる季節です.根知男山はコンスタントに良心的品質を保持する蔵ですが,当店にドンピシャ,と私が判断するのはこの時期の限定酒が筆頭です.店長にも味見してもらい,「これこれの原価で,この値段になりますが,よろしいでしょうか?なんでしたら,もう一品他にお値ごろ品もございますが....,」とお伺いを立てたところ,「正当な値段で根知をおすすめにしましょう」と決定がくだりました.

「マジかよ!?店長もいい度胸だなぁ」と思いましたが、ふたを開けてみれば、出ますね。お代わり率,評価とも上々です.お客様身体の方が財布より正直なのかもしれません。

実際今、非常にいい状態です.手元にこの酒をお持ちの方がいらっしゃれば,後生大事に抱え込んでないでお飲みになることをおすすめします。何度も言いますが,私も時々嘘はつきますが,つまんない嘘はつきません。飲めば分かります.

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ちょこネタ、ふたたび

この前,駅の本屋で婦人雑誌の立ち読みをしていたら,酒粕トリュフの記事が載っていました.どこの蔵だったか忘れましたが,これは旨いだろうと思います.

質感にも,香味的にも,違和感がありません。書きながら思ったんですけどネット検索すればいいんですね....そー言えば,と言うことで,検索してみます.


付記:
http://kiyo.nanto-e.com/product/detail-1625.html
ここかなぁ,記事に載っていた写真ではココアがけの外観だった気がする....

自分で作っちゃおうかなぁ,今年こそ手作りチョコに挑戦だ!?!
夫は試作品を食べさせられちゃうから当日はもうけっこう、状態になるでしょう...

そうだ、船長!25日にまっててね。

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酒器研究.

家のプロバイダはニフティなんです。
メールチェックのついでにこんなページを見つけました.あはは,いいなぁ,こういう実験て好きよ。

http://season.nifty.com/winter/nominakama/03.htm

実験の経過を見ますに,成功例は日本酒に見られる吟醸香に近い香りのもの,麹の香りに近い要素を持つもの,がいいようですね.

そうそう,干し柿ネタで言うと,先日干し柿を使ったナイスな口取りをつくってしまった。干し柿とくるみを刻んで,そこに茴香の種を好みで振り入れざっくり混ぜ合わせた後ラップと巻きすを使ってサラミソーセージのように整形し,冷蔵庫で落ち着くまで冷やし固めてから薄切りにして食べるなり.

干し柿の表面の爽やかな甘みと茴香の清冽な香味が相まって,夫曰く,「早春を連想させる味」です。こういう甘みは案外日本酒とも相性がいいものです.

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チョコあげる?

「この店は板さん達にチョコあげるの?」ゆうべ久しぶりに一緒になった番長に尋ねられました.

「あげたことないなぁ,第一、私出勤日だったかしら?前の店ではチョコじゃなくてビールをあげたけど...」「だめよぉビールなんてぇ.気持ちなんだから日にちが前後したってなんだって、チョコでなきゃぁ。」とのことです。

私はB型なんで実質的効果を重んじますが,番長はA型だからね.けっこう,常識的気配りの仕方をご教授いただいています。

私は自分がチョコが好きなもんですから,おいしそうなのを見つけた後バレンタインまで大事に仕舞っとく,なんてのは拷問に近いですし(それに、ガナッシュというのは新鮮な乳製品を多く含んでいますので本当は生鮮食品に近い扱いをすべきなのよ...),当日買ったにせよ,夫の帰りを待つというのがまた拷問で....結局.毎年そんな無理をするくらいなら,と、見つけた時に買って先に食べて,「これ、おいしかったからあなたもたべて、たべて!」となに喰わぬ顔で全然関係ない日に二人で高級チョコを食べています。

夫はあきらめてるのかなぁ...、彼もB型なんでロマンではなく実質を重んじていると信じたいが...、確認した方がいいのかなぁ。(今更,という気もするが...)

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酒屋さんのはなし

最近は直接インターネットで取引してくださる蔵元が増えましたが、私は酒屋さん経由の取引の方を好みます.何故なら,自分が経営者だったら、いつ飛び込んでくるか分からない客のために蔵の最高の出来のものを取っておくことは出来ないし,小口の個人客のために,新商品など企画できないからです.

その点意識の高い酒屋さんは顧客のとりまとめをしたり,リスクを背負ったりしてでも新商品の提言を蔵に対してしますし,そう言う店は得意分野が明確ですので,私達一般客が探し物をする場合絞り込みが楽です。

酒を探す日々、は信用できる酒屋さん探しの日々,とほぼおなじです。

酒屋パトロールを繰り返すうちに一般人なりに気がついたことをお知らせします.

1)冷蔵庫を眺めて,聞いたことのない酒を見かけたら,それの香味の特徴をたずねてみましょう。

それについて具体的な言葉を引き出せる酒屋さんなら6割くらい信用できます.マイナー銘柄を置く理由をはっきり言える,ということはご自身なりの選択眼を持ってラインナップを決めておられる証拠です.

2)新しい酒屋に入ったら,最低3種買って、最低三回は通いましょう.

人間ですからお互い言葉の使い方にくせがあります.自分の求める香味を説明して,店が勧めてくれるものを買っても,いきなり『私たち相性ばっちりね!!』ということはまずありません。どこがどうずれていたのか事後報告をして,価値観の擦り合わせを行いましょう.ちゃんとした仕事人なら,9種,三回もすりあわせれば勘が攫めてお客様に合わせた提言が出来るようになるはずです.

3)少量多品種、あるいは行くたびに冷蔵庫内の銘柄が総入れ替えになっているようなところは蔵に対しても,客に対しても尻軽です.むしろいくつかの蔵、銘柄ごとの商品ラインが充実しているところの方が責任感のつよい店である場合が多いです。

酒というのは農産物加工品です.年ごとにどうしてもぶれが出ます.(ぶれないのはその程度の精度の酒と言うことです.)また,仕込みの都合上,ごく一握りの最高品位のものを支えるために膨大なセカンドラインやネームなし,の酒が存在してしまいます.力のあるところは金の力でおいしいとこ取りが出来るのかもしれませんが,最高位のものとセカンドライン商品、双方の限界と活かし方を情報開示してお客に選択させられる店は本物です.


酒屋さん探しも男女の付き合いと一緒でいっぱい傷つくと,それがみんな財産になります.であえた酒屋さんを大事にしようと思います.そこそこの店で手を打つとそこそこの喜びしか手に入りません.酒なんて所詮嗜好品ですから,「そこそこでいいや,」というのもひとつの良識ですが、わたしなんかはそこそこの奴とつきあい続けると,気力も体力も消耗しますので,耐えられません.

また,酒屋さんにも時分の華というのも存在し,ある時まで非常に研究熱心だった酒屋さんが情熱を失うのかゆだんするのか、体力が落ちるのか、大人になった,のか分かりませんが,選択眼に濁りがでることもあります。分かった上でつきあい続けるのもひとつの選択ですが,相手の濁りに気づかずに惰性でつきあい続けるとすれば,問題が起きてもそれは客側の責任です.

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なんとかしなきゃ

ああ、ほんとうにそろそろなんとかしなきゃいけません.

数えてみたら一升瓶9本と四合瓶が三本もシステムキッチンの床に並んでいます.酒屋さんに自転車で持って行くのもなぁ、重いしなぁ、寒いしなぁ、とか思っていたらこのありさまです。ガラス瓶は地球には優しいのかもしれないけど、品質的にOKなら、私的には牛乳パックサイズの商品が一番助かります.2ℓ紙パックは大きすぎますが....。酒のパッケージってなんとかなんないのでしょうか?

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亀齢 辛口純米八捨

お酒を探して、買ってくるのも私の仕事の一部なんですが、店長にチェックしてもらう時はやっぱりドキドキします.

今日は広島の亀齢、辛口純米八捨、中生新千本、生、alc17〜18°、(19.12製造)をチェックしてもらいました。

まず香りは、スパイシーと言っていい程エッジのたった麹香が印象的です.味わいは80%精白とは思えない程クリア&シャープです。十分に糖分はキレていますが、酸や、アミノ酸の量がバランスがよいのでペラペラな印象はなく.潔いうまさをかんじます。この時期の純米生は若飲み出来るように甘さを残した演出をなさる蔵が多いので、軽快感とひきしまった青々しさのバランスで攻めてくるこのキャラは魅力的です.

何となく、【敦盛】をおもいだしてしまいました。来週のおすすめで店頭に出させていただきます。反響次第では定番化するかもしれません。.一合800円、半合400円、とお値段も初々しいです。お給料も入ったことだし、ぜひお試しください

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共通の言語

日本酒について私が初めて興味を持ち始めた頃、店の休憩室でせっせと読んで参考にしたのは近所の図書館で見つけた田崎真也さんの【日本酒を味わう】2002年、朝日新聞社刊でした。この本を執筆なさるために試飲を開始なさったのが1997とのことですから、10年は経ってますので、日本酒業界の一昔前の動きを知る歴史的資料としての価値もあります.この本は新書版の親しみやすい本ですが、よくある、カタログ的本とは違い、日本酒の味わいに働きかける要素を順番に実例を挙げて説明してくれるよい本で、他の本を古本屋に売ることはあっても、私は多分最後までこの本は手元に置くだろう思います.

当時は、あまり歴史的経緯などの興味はなかったのであまり印象に残っていませんでしたが、この本には、利酒師制度発足の事情が書かれています.詳しく知りたい方はぜひ直接本を手に取っていただきたいのですが、私が、今の時点で、改めてハッとさせられた点は、ワインの場合サービスの現場では、この料理にはどこどこ地方の赤ワインが合います、というように料理との組み合わせを考えるとき必ず地方名を当てはめる(何故なら、ワインの場合産地名=味のタイプ=共通言語だから)が、日本酒は地方名と酒のキャラクターの関連は薄い、ならばいっそ、現実的に銘柄ごとに香味を4タイプに分類した上で料理との相性を考えてみた、という指摘です。

10年経った今、改めてこの指摘を眺めますと、ああ、あの時点ではこの切り口が必要かつ有効だったのだな、という尊敬の念と同時に、10年後の我々がこれにとらわれていていいのか?という思いがあります.(田崎さん自身はおそらく既に遥か先にいっておられるとおもいますが...)

ワインの分野では現在、高級酒でなら相変わらず産地で香味を推し量る部分はありますが、カジュアルな用途の場合ニューワールド系ワインの隆盛もあり、品種で香味を語ることが多くなっているような気がします.また、この香味をもとにした四タイプ分類が、日本酒に改めて親しんでいただくための仮の指標にすぎない、と言うことも忘れてはならないと思います.

現実的なところ、日本酒の原料は保存、移動の容易な穀物です.酒造技術者集団は呼ばれるところならどこにでも行きました.また現在は専門の研究機関もあり、情報交換もありますので、なおさら地方間の技能の差は狭くなってきてるのだろうと思います、と、いうわけで身も蓋もないようですが、日本酒の香味というのは、よほど特異な酒でない限り守備範囲が広く、まずどんな料理にもそこそこあってしまうのです.(何たって原料が主食の米ですから)

ですから、共通言語を味のタイプ分類に求める、という認識はもちろん今でも有効ですが、いくらがんばってもそれだけでは数ある致酔性嗜好品の中であまりにも日本酒は影が薄い.逆に言ったら取りこぼしてしまってる日本酒の魅力、価値があまりにも多い、ということです。

サービスの現場ではお客様が理解できる言語、文法で話す、というのが大前提です.ですからカタコトの人にはカタコトで、複雑な時制を使いこなせる方にはそれなりの語りかけをしていい、と言うことです.ところが、今の私は、そういう方に語りかけるべき内容も、言語も文法も持っていない、のです。
それが問題です.

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価値の構築って、差別化と同じことじゃないと思う.

ここんところ、カチカチ言ってて申し訳ない....文章もそれに負けず劣らず生硬で....

また半年後に読み返すと、「な〜に言ってんだぁ」と我ながら恥ずかしくなること請け合いですが、端折れない段階なので忘備録として書いておきます.

日本酒の販路を海外に求めるにあたって、海外の人にも分かりやすいように日本酒の価値を再構築、整理しなおそう、という動きがあります.建て増し建て増しで継ぎはぎになっているアルコール飲料の区分法(酒税)にも改善の余地がありますし、高付加価値商品を求める、欧米&新興国市場に対し酒の品質、グレードを何をもって保証し、差別化するのか?という問題もあります.

SSIによるワインの世界を参考にした産地呼称認定制度成立を探る動きもその一環だとおもいます。

でもですね、私がちょっと気になるのは、そこには酒という商品の交換価値、ビジネス上の扱いやすさ、の向上を目指す視点しか感じられないことです.もちろんどっちも大切なことなんですが、価値の認定、認証分野の後発国として、どうせなら、「何を価値あるものとするか」の面でひとつ上の視座を示したいところです.

ビジネス上の普及、成功を単一の指針とすると、人の時間軸は容易に短くなります.市場での敗退が相次ぐ中、産地呼称の先達フランスですらその路線を堅持できるのかゆらぎがあるようです。少々古い資料になりますが農業情報研究のホームページhttp://www.juno.dti.ne.jp/~tkitaba/agrifood/europe/highlight/04062801.htmに、その件についての報告、そしてカリフォルニアを例にとった警告がなされています。

以下引用


 産地が無数にあり、それがいちいち表示されるのは、それぞれがかけがえのない地域の風土・伝統・文化・生活を誇っているからだろう。ワイン造りは、ここでもビジネスには違いないが、単なるビジネスではない。このようなワイン造りは、地域の特徴の基礎をなす伝統・文化・自然・生物多様性を壊すわけにはいかない。だが、単なるビジネスと化したワイン造りは、販売拡大の邪魔となる一切を破壊する。6月21日付のワシントン・ポスト紙が、その好例を取り上げている(Calif. Wine Cuntry Clashes With Ecosysytem,The Washington Post,6.21)。カリフォルニア・ソノマ郡では、シャルドネとカベルネの人気に支えれられ、可能な限りのブドウ園拡張が行われてきた。そのために、風光明媚な谷を縦横に走る河、小川沿いの野生動物の「回廊」となるオークの森林が侵食されているという。

引用終わり.

私が危惧しますのは、国、あるいは地方自治体を挙げての産業保護にしろ、関連団体による「高品質の安定供給」あるいは「量より質」路線のキャンペーンにしろ、価値、成功のイメージが単一である限り、そこに生き物としての未来はない、ということです。(段々畑で取れた葡萄なら何でもいいワインになる、などとも私は思っていませんが...)

...図像で見えてることを文章に落とすのは難しい...もうちょっと消化が進んだら改めて書き直せると思います.今日のところはこれで限界です.

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高付加価値商品とは何か?

何日か前のマイミクさんの日記で、スーパーの泥付きごぼうがなにげに高付加価値商品である場合が多いことを知りました.一旦ごぼうを洗浄、塩素漂白し、まっちろいままだと自然志向のお客さんが買ってくれないため、改めて泥をすりつけているんだそうです...........(~。~)

私が唎酒師の試験を受けたときの問題集には、日本酒ならではの商品特性を5つ挙げよ、とかいう定番問題がありました。魚介類の生臭味を押さえて旨味のみ引き出す、とか、飲用温度帯が幅広く様々な楽しみ方ができるとか...まぁもろもろ、模範回答を暗記すりゃあ点が取れるおいしい設問なんですが、その模範解答の一つが、【非常に高度、複雑な醸造技術に支えられた高付加価値商品である】というものです。

私はとりあえず受かるのが先決でしたから、ここはつべこべ言わずチャンチャンと暗記した通り記入しておかげさまで合格したのですが、記入しながら何となく腑に落ちない、決して嘘じゃないんだけどどこか収まりの悪い気がず〜っとしていたものです。

高付加価値商品、ということは何かそれと比較して低付加価値の商品があるということです.一体何と比較しているのでしょう?また、作り方が難しい、という点だけでしか高付加価値を裏付けるものがないのでしょうか?それで十分だ、という気持ちと、もっともっとほかにも日本酒の価値を裏付けるポイントがあるんじゃないか?それを語らないのは片手落ちじゃないか?という気持ちがないまぜになって私は今でも納得していません。


言いたかないけど、「表面的に泥をなすり付けたような小細工で高付加価値を唱ってはいない、」と胸を張って言える蔵はそう多くないのではないか?とおもいます。あぁ、こんなこと言うのは本当に胸が痛い.言っちゃいけないことなんでしょう.多分、絶対....誰でも都合があるし、出来ることと出来ないことあるし.....

でも、日本酒は押しも押されもせぬ世界に誇れる高付加価値商品である、と私は納得したい.ホントは納得したいのです.納得させてくれ!と思いながらさすらってるわけです.だって好きなんだもん.

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瓶のサイズ

皆さんのお宅、お店ではどのサイズをご利用になることが多いのでしょう.

最近はカップ酒のみならず、ずいぶん4合瓶の品揃えが充実してきました.300㎖、500㎖、一合瓶なんてのもありまする。あかね屋では一升瓶を主に利用しています.理由は4合瓶の単価が高いこと&たとえ封を切っていなくとも、四合瓶の方が熟成が早いせいです。(つまり同時期に瓶詰し、同じ環境で保存した商品なら小さい瓶ほど熟成が進んでいます)品質が劣化するから、と言って一升瓶で買ったものをわざわざ四合瓶に移し替えておられる方もいらっしゃいますが、そういう方はきちんと煮沸消毒するのをいとわないのはもちろん氷温保存庫もお持ちの本当にマメな方なのだろうと思います.えらいなぁ。

私は自宅では夫婦二人で晩酌しますので、4合瓶というのは魔のサイズです.ワインでしたらせいぜい強くて14°ですが、日本酒は無濾過生原酒のジャンルでしたら19°位の製品もけっこう見かけます。ついつい「こんだけ残してもなぁ、」と言うことで一瓶空けてしまうため、一日二日なら良いですが毎日はきついのです.

それに、最近は生酒を出荷する蔵が増え、それに平行して蔵、流通、店での温度管理が徹底してきましたので、封切り直後は味が閉じている瓶もよく見かけます.つまり一日ではその酒の全体像が攫みにくいのです.以前はワインと同じように、封を切った直後からどんどん酒は劣化していく、と思っていましたが、どうも一概にはいえないなぁ、というのが最近の正直な感想です.そのため何日かかけてゆっくりじゃれながらその酒の一生を縮図的に把握するのに、わが家の場合は最低一升は必要です.お店ごとに酒の回転率は違いますので、最適なサイズは状況によって変わるのでしょうが、私は一〜二週間で一升売り切るくらいの回転なら無理にこびんに移し替えるより、じょじょに開いて成熟していく表情を楽しんでもらう方が自然な気がします.(ガスコンロの脇に置いておいてもびくともしないターミネーターのような酒もありますけどお好きな方はどーぞ、って感じ)

歴史的なことでいうと、正直な話、一升瓶の歴史はそんなに古くありません.酒屋さんで徳利に量り売りしてもらってたのから、サイズ、素材は不明ですが、瓶詰め商品がはじめて発売されたのが1878、一升瓶詰め日本酒がはじめて発売されたのが1901と利き酒師の講習でききました.

わり水&燗をしておいしい酒が良い酒、という時代、わり水&アル添二回火入れの安定感のある酒を常温で飲むのが本物、という時代、熟成に耐える酒が求められた時代、無濾過生原酒の生命感を評価する時代....。

保存、流通の手段、技術は醸造技術本体に勝るとも劣らない味の流行を作り出す大きな要素だと思います.

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BERG大好き、です。

新宿の東口、駅ビル地下にベルクという店があります.私はず〜っとファンでしたが、はずかしながらず〜っとベルグだと思ってました.正確には、BERG,ベルクです。HPはhttp://www.berg.jp/index.htmです。

ここは非常に小さな店、コーヒーも飲めるし、カレーも食べれるし、ソーセージもうまいし、ビールも飲めるし、パンもうまいし...真っ当な値段で真っ当なものが食べられる実にいきいきした店です.

この店に固定、滞留という文字はありません.常に自分たちの仕事、取引先の仕事の質に対する見直しが行われているからです.また、同時に絶えず、改良し続ける、という点でこれほど不動の位置を維持している店もまた少ないです.経営者にお会いしたことはありませんが、もしわたしがあかね屋がクビになって、もしベルクに日本酒部門があったなら、私はベルクの前でホームレスのように座り込んででも雇ってもらうことでしょう.

そのベルクが駅ビル本社の方針で、立ち退きを一方的に言い渡されています.ベルクは鐘や太鼓で触れまわってでも探し出し、ここに居てください、と頼む価値のある店です.前々回の日記ではありませんがそれこそ莫大な『関係価値』をもった店だからです。

私はベルクのためというよりは駅ビル本社のために、「悪いことはいわない、ベルクを置いておきなさい.固定資産だと思いなさい.熟成によって、どんどん味に深みと透明感が加わってくるとびきっりの酒を地下のセラーにもっているのだと思いなさい.その良さが分かる大人になりなさい.」と、ここでいわせていただきます。

http://ameblo.jp/love-berg/entry-10057651173.html#cbox
ここがベルク応援のブログです.ミクシ上にもコミュがありますから利用したい人は利用してください。何より、店にいって食べて飲んでください.私は関西の人間です.ものの価値と価格にはシビアな人間です.つまんない嘘はつきません.行けば分かります.

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三点確保

三点確保、というのは山登り岩登りの基本姿勢です.両手両足の4点のうち動かしていいのは一点だけ、という意味です.また、三点比較というのはデッサンの上での基本姿勢です.筆を落とす一点を決める為に最低三つのポイントの位置、大きさ、長さを比較しないと正確な位置は割りだせない、ということです。

日本酒の味を捉えるのも同じようなことが言えます.

私は醸造家ではなくサービス業者ですので、日頃の店での酒チェックではこの銘柄の、この瓶の、この状態から考えて今日はこの料理がお勧めできる、という判断の仕方をします.この辺が醸造元や、酒販店さんのなさる客観的な利き酒とは大きく異なり、いわば絶対評価、悪く言えば刹那的、よく言えば今を生きる、利き酒です.

とはいえ、実際に酒を仕入れるときに経験の浅い私はこんな行き当たりばったりなことはしていられません。事前に自家用にめぼしい酒を買い込み、(三点確保)同時に少なくとも三点の香りのインパクト、味わいのアタック、ボディ感、キレ方のタイプを比較し.次回のチェック時にはできるだけその中の一点を交えた状態で比較を行います.こういうチェックの繰り返しで、ジリ、ジリっと一つの酒に対する相対評価の精度をあげ、理解を深めた上で今月のおすすめを決めていきます.

そういうわけで、夫から見ると中途半端に開封した酒がいくつもあるようにしか見えないのかもしれませんが、実はちゃんと意味があるのです.(っていいわけか?)

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こんな夢を見た

ものすごくひからびた土地にいる.ぶどう畑がある.
乾いてぱりぱりになった葉、実りながら干しぶどうのようになったぶどうの房、
が、粒の一つ一つはプルーンほどもある巨大なものだ.
一つ一つに保護カバーが掛かっているが今となっては何から房を守ろうというのか?

人がいる、白っぽく乾いた畑を耕している.
掘り返して出てきた石を柵の根元に放りながら除けている.
柵のそばに行ったら、石だと思ったものは全部おびただしい量の人骨だった.
灰色になるほど乾ききった骨、「ここは昔の激戦地なんだよ」とその人は言う.

植木鉢のはしに卵の殻を伏せておくような、なんでもない仕草で、
土地は耕され、骨は除けられていく.

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や〜れやれ、

1月下旬に,お茶事があります.社中のもので役割分担をします.私は今回は濃茶,続き薄茶までのお手前役です.

が、恥ずかしながら我が家には茶室はおろか和室もありません.板の間にテーピングで畳の位置を記し,道具も乏しいので,カセットコンロが炉,柄杓はお玉,水差しは寸胴鍋,建水はラーメンどんぶり,茶入れは塩つぼ,お棗は番茶筒という取り合わせで練習します.ほとんど落語の『茶の湯』の世界で,毎年独りで稽古しながら笑けてきます.

いい加減買うべきかと自分でも思いますが,なかなか欲しいと思うものに出会いません.所詮生活必需品じゃありませんので,気にくわないものが押し入れに入ってる....と思うだけでストレスになる私にとっては、辛気くさいどーでも良いような稽古用の道具を買たり、もらったりする事なんか、もうそーてーの範囲外です。「使わないのがあるからあげようか?」と言ってくださる方もいますが,見せていただいた上で丁重にお断りするのも疲れますので,「であうべき道具にはいつか必ずであう」と信じて,今年もこのままいきます.

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バランスボール、みたび...

大晦日,いやがる猫を無理やり乗せたせいでパンクしてしまったバランスボール.なけりゃないで何とかなるか?と思いましたが、ないとやっぱり不便です.連休の最終日しかたなく新しいのを買いました.
今度は黄色、最初のどぎついピンクよりは部屋の雰囲気にも合うし,これはこれでよかったのかな,と自分を納得させています.今度は大事に使います.

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割り稽古その1、活性にごり手前

私が接客業というものに従事した最初の店は、神亀さんのお膝元ということもあり、活性にごりを置いていました.四合瓶で保管して、ご注文をいただくと開封しグラス単位でご提供しておりましたが、忙しい時に噴水にさせずに開封をするのは大変でした.若い女の子は怖がって開けたがらないし...それに乾杯用の最初のドリンクとかでご注文いただくと安全に開封するまで下手をすると10分近くかかってしまい油を売るのに冷や汗をかいたものです.

そんなこんなでちょっと手間のかかる活性にごりではありますが、スマートに開封さえできれば、抜群のフレッシュ感と、ちょっとベルギービールに近い旨味がありますので、ビール党の方が日本酒の魅力に開眼する良いとっかかりになります。

私は、武蔵境のなかがわ商店さんから開封法を教えていただいてから、大変安全に開封できるようになりましたので、受け売りではございますがここに公表させていただきます.

まず、念のためボトル外部を静かに洗浄しておきます.清潔なボールにボトルをセットし、アイスピックor細釘を金属キャップの上から貫通させます.ナプキンで釘を押さえながら左右に少ししなわせるとガスが出てまいります.澱が下からわ〜ッと沸いてきて、口のところまで来ますが釘を押さえ続けているとじき落ち着きます.そうしたらまた釘を少ししなわせてガスをぬいてください、2〜3回この操作を繰り返すと泡は絶えず出てはいても液体がせり上がることはなくなりますので、釘をぬきます.

澱の量にもよるのかもしれませんが、釘をぬいて金属キャップをとって開封し1〜2合しか飲まなかった場合は密栓せずにラップなどをゴムで固定するくらいの方が次回開封するとき安全です.

最大の注意点はガスが落ち着くまで決して一気に釘をぬかないこと.絶対に瓶上部に顔をもっていかないことです。


年末、ご好評いただきました黒牛活性にごり、年明けも引き続きご提供させていただきます.今回は一升瓶での入荷なので、ただ今ガス抜きをしました。5分もかかりませんでしたし、念のためあてがっていたナプキンも、ボールも汚れませんでした。明日は程よい発泡感でスピーディにご提供できるはずです

ぜひともこの活性にごり手前をマスターなさって、ご家庭でも気軽に活性にごりのおいしさをお楽しみください.

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百人一首

麹づくりに正月を捧げようと思っていたら、晦日近くなって、2日ちょっときてくださいと実家から招集がきました.孫のいる妹の家にはせっせと通うわりには私などは用事がない限り立ち寄ってももらえませんし、呼ばれませんので、「何事!!」と夫と雁首そろえて馳せ参じましたら、「百人一首しましょ♡?」だって。

うちのおねだりママンが父の退職金に当て込んでおねだりした鳩居堂の香漂う金ぴかの札がお出ましになりました。...が、達筆すぎて読み札が読めません.しょうがないので私が説明書を読み上げて親子四人で札をとるのですが、これまた取り札も読めないんですね.
何故なら下の句が色紙に散らし書きしてあって、必ずしも右手上部に最初の文字があるわけじゃないし、万葉がなってわけじゃないですけど当て字もけっこうあるので、「これかなぁ?」「どれどれ?」「たぶんそうじゃん?」「そうよそうよきっと..」みたいなちょうしでまぁ〜ったくはかどりません。全部とり終わるまでに2時間半ほどかかりました。たしかに夫婦二人じゃとってもやってられません。ぐったりです。

いうわけで、百人一首のお手伝いをして、体よく昼食、夕食を御馳走になって帰ってきました.また両親はお酒が飲めませんので、必然的に休肝日になりました。さて、家族サービスしたのは親と私のどちらでしょう?

おれだよ!!(by夫)

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年始の訓示(byあんぬ)

朝起きたら、日頃椅子がわりに大活躍してくれていたバランスボールがしおしおのぱ〜、になっていました.なぜっ!?記憶を辿ると...,ゆうべ、酔っぱらって猫と遊んだんですよね..ちょっとだけ.ほんのちょっとだけです.まぁ、正確にいうと猫と、じゃなくて猫で...と言うべきだったかもしれない...確かに.

でも、ちょっといやがる『あんぬ』を、手で支えてやりながらバランスボールに乗せて曲芸のまねごとをさせただけですよ.それなのにこんなことになるなんて...ごめんよ、バランスボール、おばちゃんが悪かったよ.安らかに眠っておくれ....

私が座ってもパンクしないのですから、とバランスボールの丈夫さを過信していました.猫のツメの威力恐るべし!!

年始の教訓.【この程度...という悪ふざけが取り返しのつかないほど相手をきずつける事がある...】肝に命じます.

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宛名かき

夫が,一夜漬けの受験生よろしくせっせと宛名かきをしています。
年賀状の図柄面も今朝方ようやく刷り上がったのですから困ったものです。まだかなぁとのぞきにいったら,「まちがえちゃった」とニヤニヤしてます。修正すれば,とホワイトを出したら,「違うよ,あなたわからない?」といわれてよくよく見ると...、【今年もよろしく(改行)よろしくお願いします】と刷り上がっていました。「演歌じゃないんだから」と夫はいいますが選挙の宣伝カーみたいでもあります。
二人とも全部刷り上がるまで気がつかなかったんだから,私どもの危機管理能力の程度が知れます。
まぁ初笑いネタってことで勘弁してもらおうと思います。

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ロクフォールチーズ

今日は結婚記念日です。杉並市役所の守衛さんに書類を預かってもらって...あなたたちの結婚生活がもってるのはひとえに旦那さんの忍耐のおかげよ、と親兄弟に耳にタコができるほど言われ続けて..16年です。確か佐渡の三節先生の誕生日も今日だったと思う。おめでとうございます。

いろいろめでたいことが重なっておりますので,とっておきのロクフォールチーズとイタリア製の干しイチジクのバー(アニスの香りが効いたすっごくおいしいもの)を昨日開けた根知男山とあわせました。どちらも非常によく合います。根知の酒にしては中盤がやや膨らみに欠ける固めの酒かと思いましたが,味わいのボリューム感のバランスもよく,滑らかで自然なきれを楽しめました。4タイプ分類で言えば爽酒に分類される個性だと思うのですが,ロクフォールのような臭いもの系にあわせられる,という意味ではめずらしい酒です。

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根知男山の純米無濾過生原酒

この期に及んでまだ,新年用の酒を探しております。明日は松の司のあらばしりが届きます。あそこの中では早飲みできるタイプ,との世評ですが,多分おそらく,いや絶対、堅いんだろうなぁ,とおもいます。

今日は根知男山の純米無濾過生原酒をチェックしました。

昨年と同じく根知谷産五百万石1等米を原料にしていますが,使用酵母は金沢酵母です。私の経験では金沢酵母というと香りがびし、っとたつ印象を持っていましたが、この酒は立ち香は程よく熟したバナナを思わせる落ち着いた甘い香りです。酸は少なめなので,香りの波紋を追いかけるように原酒らしいアルコールの甘さが広がったあと,貝類を思わせる旨味が若干の渋みとともにふわっと膨らんですとんときれます。戻り香にオイリーな気配があります。

昨年の純米は,カリオストロの城に出てくるクラリスみたいな初々しい魅力を持ちましたが,今年はあえていうなら,次元っぽいです。シケモクくわえて飄々としてるようなところがあります。ここの酒にしては珍しく,少し油分を含んだ食品にも対応しそうです。第一印象としては,アサリ,ホッキ貝、ホタテ,などの酒蒸しに少しオリーブ油をたらしたもの,ザーサイのような植物性乳酸菌をふくんだ旨味食材も絡みが良さそうな気がします。明日以降ほかの酒とも比較して,より客観的にキャラを攫もうと思います。

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ukoki特製玉子酒

玉子酒のことを書いたら久しぶりに飲みたくなったので作ってみました。

上喜元の本醸造(完全発酵)1合、玉子一個、白ザラメ、茶さじ山盛り一杯。玉子とザラメを白っぽくなるまですり混ぜておく。そこに冷酒を加え,なじませたあと火にかける,絶えずかき混ぜながら滑らかなとろみがつくまで温めて出来上がり。

うみゃ〜い。

我が家のエビちゃんには悪いけど,やっぱり自分で作った方がうまいっす。さて,体も温まったことだしもう一眠りします。

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エビちゃんお手製玉子酒

ようやく熱が下がりました。丸二日間夫が沸かしてくれる麦茶を飲み続け、体がすっきりしすぎてなんだかひょろひょろします。気合いを入れるために久しぶりにコーヒーを沸かして今飲んでるのですが,グンと現実世界に引き戻される感じです。

寝込んでるあいだは体の方はウイルスとの戦いでドンパチお忙しいのですが、頭の方は大掃除に役に立たないお父さんみたいな感じで,独りで『アチ〜』とかいいながら取り残されてます。社会的地位の低い私としてはそれほど考えなきゃいけないこともなく,(あるとすれば,届いた黒牛の活性にごりをどうやって安全に開けるか?くらいのもの)うつらうつらの合間合間に昔のことを思い出したりしてました。

今朝方、思い出したのは『エビちゃんお手製玉子酒』事件です。
ざっと20年ほど前,電話も引いてない安アパートで,風邪を引いた私が寝込んでおりましたら,窓の外で「ukokiさんいます〜?」と,今の夫の声が聞こえました。窓を開けてみるとスーパーのビニール袋と一升瓶をもった彼がいて,「玉子酒作ってあげます」とのこと。あがってもらって,「親が送ってきました、」といいながら彼が無造作にびりびりと破いた包みのなかから出てきたのは「越乃寒梅」!!それを大胆にラーメンを作るような鍋にどぼどぼと注ぎ,今度は玉子を割りだしたのですが,ひとつ、ふたつ、みっつぅ?よっつ、いつつ..「もういいですよ,」と思わず頭を上げて止めてしまいました。

そんなこんなで出来上がった玉子酒,初めて見るスタイルでした。佐渡ではああして飲むのでしょうか?アッツアツの燗酒の上にふわふわの玉子が蓋のようにかぶさっていて...

若かったあの頃〜何も怖くなかぁったぁ〜♪

で,このはなしのどこがエビちゃんなんだ!?と思われるかもしれませんが,夫の旧姓は「蝦名」です。どんとおはらい

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労災よこせ!

昨日はどういうわけか非常に強いタバコをお吸いのお客様続けざまにいらしたものですから,仕事中だんだん咽が痛くなってまいりました。仕事中もたびたびうがいをし、家に帰ってもうがいだの咽スプレーだのしましたが,だめです。今日も出勤しましたが,水に触れても激痛が走ります,幸い予定外のバイト君が出勤してくれたので早引けさせてもらいました。轟沈です。

皆さんもお気をつけて。さようなら。

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ビール、サケ,ワイン

ワインと日本酒はよく比較の対象になります.魅力あふれる高品位の日本酒を売り込みたいサービス業者団体が,日本酒を旧来の『酒と肴』的消費から『酒と料理のマリア〜ジュ』なる消費を提言するにあたって,ワイン文化を参考にしたのが大きいのではないかと思います.アルコール度数も比較的近いですし...


でも私はあまのじゃくなので,ワイン的表現ばかりが横行するとついつい「なんで,ビールは別件扱いされるようになったのか?」とまぜっかえしたくなります。世界のアルコール市場で最も消費量が多いのはビールです.ワインの強い欧州であってもビールはワインの約2.5倍、アジア圏ではワインの10倍は消費されています.イタリアや,ブルガリアなどワイン文化圏だった国がビール消費国に移行したりもしてます.そして何より、その最強のビールですら先進国では消費を鈍らせています.

なんでこんなに売れるんでしょう?理由がいくつ挙げられますか?日本酒の強みとビールの強み,どこに類似点があって,どこが違うんでしょう?

一口にビール会社といっても,メガ規模のデイアジオやインターブリューとアンハイザー,SABミラーと,アサヒ、キリン,ではブランド戦略も,縄張りの張り方も,商品構成も地ビールの取り込み方も違います。なんせ規模が大きいので,超合金合体ロボの変態をみているようで、『ヘェ、こぉやってインフラして,育てて,結局捨てたり,捨てられたもの拾ったりするんだぁ,』と,素直におもしろいです。

ブランド,って企業文化だけでなく戦略のあらわれでもあるんですね。

大きな仕組みを見てしまうと,小さな酒屋で,「居酒屋の従業員風情が..おとなしく酒屋が卸すもの売ってりゃいいんだよ,」的扱いを受けるとき「所詮、あんたも私もコマの一つにすぎないんだから,偉ぶらないでいただきたい」と,口には出しませんが,顔に出てしまいます.

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オヤヂ臭、つづき。

仕事帰り,夜空に瞬く星を見上げながらカプロン酸エチル生成ローションのアイディアをふたたび玩んでいましたら,ふと,最近カプロン酸エチルが強めの酒で,何とも言えない獣臭い酒にときどきであうことを思い出しました.ムスクといえないこともない.南国のフルーツ風といえないこともない,ちょっと好みの分かれる酒です.このタイプを私は大変お下劣な表現で申し訳ないのですが,『猫のおしっこ風』と,こっそり香味メモに記入しております.程よく薄まればエキゾチック,濃すぎると実に不快な香りです.

この,カプエチローションも,思いついた時はカプロン酸の多い人(臭い人)ほど効き目が出る,とイメージしたのですが,下手をすると輪をかけて臭くなってしまう可能性もあるんじゃん,だめじゃん,と思いました.実現への道は険しそう...ですね。

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オヤヂ臭

また妙なことを思いついてしまいました.

『おとこ香るガム』というガムがすごくヒットしたことがありますね,夫に噛ませたことはありませんが,そのガムを噛んでいると,体臭がバラの香りになるんだったと思います.女性の美容品ではカプセル状のバラエキスというのがあるんですが,なんせお値段が高うございます.あと中国のお茶でも似たようなのがあったと思います.香りを付けたり,においの発生源を抑えたり,古今東西いろんな工夫があります.

佐渡の三節先生が教えてくださったHPを読んでいたら、殿方の体臭源のカプロン酸という脂肪酸は吟醸香カプロン酸エチルの基質なんですね。共同通信社の記事によると,現在の研究では,カプロン酸の生成を阻害するためにハーブが有効,とのことですが,せっかく多量にあるカプロン酸をみすみす抑えてしまうのではなく,有効利用できないもんでしょうか?例えば,吟醸酵母の作り出す酵素を利用して,ローションを作り,それをヌリヌリすると皮膚上のカプロン酸がカプロン酸エチルに変わる...とか。

酒臭いオヤジ,というのは何とも熟した柿のような重苦しい酸っぱいにおいがするものですが,酔っぱらって帰ってきたおとーさんがさわやかなリンゴのような香りだったら家族の扱いも違うような気がします.開発,販売されたらちょっと試してみちゃうと思います.


共同通信社の記事の方はhttp://kk.kyodo.co.jp/iryo/news/1129taishyu.htmlカプロン酸という脂肪酸の生成を抑えるためにハーブが効く.という記事.
月桂冠のHPhttp://www.gekkeikan.co.jp/RD/research/distillation002.htmlはどうやって吟醸香を多量に生成する酵母を作り出したか?の記事.

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宿題

佐渡島の酒ブログの管理人&元マイミクの三節先生から「それぞれの国が文化、産業として酒造業をどう捉えているのか推察する一要素として、各国の酒造業に対する課税法を比較、報告せよ」と宿題が出されました.といっても、私の貧弱な英語&伊語では検索見出しを見るだけで睡魔が襲ってくるので、もっぱら日本語資料になります.日本語資料もかなり睡魔を刺激するのでなかなかはかどりません。

本来目的とする資料にはなかなかたどり着きませんが、序盤報告をさせていただくと、欧米諸国なかでも、プロテスタントが多くかつ蒸留酒の消費、製造量が多い国では、酒造業を文化あるいは財源として捉えるよりは、飲酒による、人的、経済的、物的損害を押さえることを主眼に置いた税制、販売規制のようです.(国内規制が厳しすぎて、結果、隣国に酒を買い出しにいく人があとを絶たないので、近年税率を引き下げている国もあります)

カソリックが強くかつ、醸造酒文化圏の資料になかなか行き当たらないのが不思議です.検索ワードの設定がまずいのでしょうか?もうちょっとがんばります。

でも、たしかに税金の掛け方で酒に対する国としてのスタンスが見えますね。
また、世界規模の大きな酒造メーカーの再編、企業戦略の比較も案外お国柄が残ってておもしろいです.

日本なんかは飲み手も、作り手にもある意味放し飼いの要素の多い国ですが、だらしないわねぇ、と見ることも、いくらでも自己差別化のチャンスが転がってる、と見ることもできそうです。

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おせち

12月の半ばを過ぎると、おせちの予行演習を始めます.子供の頃はおせちってのはなんだか辛気くさい料理ばっかりで「むかしはこんなのがごちそうだったのかぁ?」とおもったものです。

でも高校の頃、祖父が一人暮らしになって、お正月取り寄せたおせちにお相伴してから、自分で作った方が断然たのしいし、おいしい!と言うことに思い至りました.材料は乾物や貯蔵野菜の取り合わせですから、おせちをマスターすれば、災害時にも役に立つはずです.というわけで、我が家のお正月は臥薪嘗胆というか、the passover というかなんかまぁ、そんな感じ.先人のご苦労と知恵を忍びながらしみじみと地味な肴で酔っぱらいます.

子供もお客もこないおかげでこういう思い切ったお正月も許されます。地味なおせちに切り替えてから正月明け体の調子がいいです.余分なものが落ちたような、軽い体になります.日頃なんだかんだ言ってよほど余分なものを食べてるんだと思います.

父の実家が広島系でしたのでお雑煮も塩鰤を買って作っていましたが、ここ数年餅と、芹と糸掻きだけをお澄ましに入れたものに変えました.おせちはさんざん大晦日につまみ食いをしているので、元旦の朝はこの清々しいお雑煮だけでいいなぁ、と思います.

正直言って、おせちも自力で作れないくらい多忙な生活、なんて耐えられないっす.2万円のおせち注文するくらいなら、3日仕事さぼっておせちつくるほうがいいなぁ、夫婦2人なら丹波の3L黒豆買ったって、一本羽の数の子買ったって知れてるもの...。

鍋一杯のつやつやした黒豆...想像しただけで幸せです.

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あるもので生きていく

イラストレーターの大橋歩さん編集の、ARNE(アルネ)という雑誌をよく買います.

今季号の巻頭記事はデザイナーの深澤直人さんによるもので、「あるもので生きていく」というタイトル。山の家の維持管理を通した【調和】ということについてのおもしろい考察が載っています.

『調和するということには「そこにあるものでなんとかする」という大原則があることがわかってきました。たとえその材料の性能が優れていても、それが別の場所で取れたもので、かつ環境の性質が大きく異なる場合は調和しないのです.こういうことは、そこでものを作り、生活してみれば自然に感じ取れる違和感であり調和であります.』

私が抜き出したのは直接的な表現の部分ですが、全体を読むともっともっと多くの背景を読み取れます。長い記事じゃありません。広告なしの525円の冊子です。今季号は「買い」です.

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本日のお言葉or星に願いを...

『はやく人間になりたい...』(by妖怪人間ベム)

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懺悔の部屋、ふたたび。

今日もまた、「もう二度としません」と言わなくちゃいけないようなことをやりました。

あんまりひどいんで、書きません.「もう今日と同じ台詞は二度といいません」と自戒をこめて書いときます.

そうだ!今日は双子座流星群の日だ.一時間に80個流れ星が出るそうだから、この願いも、ずっと唱えていれば下手の鉄砲数撃ちゃ当たる..かもしれない...関東は晴夜です。

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尾籠なお話

まったく酒とは関係のない話...いや、酒を原料の一部とするものの話だから関係なくはないか?

松下電工のアンケートによると、小用を座って済ます男性が若年層になればなるほど多い傾向にあり、30代男性では4割を超すそうです.理由としては汚れの飛び散りを気にする女性が、息子達に座ってするように仕付け、ついでにおとーさんにも座って用を足してくれるようにお願いしているせいだそうです.

古風なおじちゃま達が見たら、激怒しそうですね.「男らしくない」とか「座って用を足すなんて足腰の筋力が下がる!」とかね...(和式トイレ愛好家みたい)。

私は座って用を足してくれ、なんて夫にお願いしたことはありません.が、彼もどうやら座っているようです.彼にいわせると、トイレのなかというのは唯一自分一人の時間を楽しめる貴重な場所なので、そそくさと立って済ますなんて味気ないことはできないそうです.トイレLOVEなので、掃除も好きです.まったくありがたい男です.

私は仕事柄トイレ掃除なんてお手の物で、屁でもありませんが、やはりそれとは別に、大人の男らしさとは身じまいのできてることだと思います.料理然り、トイレの掃除然りです。立ってやりたきゃやんなさい、おとしまえは自分で付けなさい、ってことです。

おか〜さん方も子供が粗相したら掃除のしかたを教えてやって、自分で掃除させたらよろしいのに。親の顔色伺って自衛のために座って済ます男より、好きなよーに用を足して、自分で掃除できる男の方がずっとモテまする.

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尾長

植木の選定を終えたので、自分家のベランダはすっかり冬景色ですが、おむかいの広大な庭は紅葉の朱、山茶花の紅、銀杏の黄色、松の深緑、とまだまだゴ〜ジャスです。木々のあいだをブルーグレーの尾長がじゃれあって飛んでいるのもいいアクセントです。声はぎゃーぎゃーと騒々しいですが、見た目はいなせな鳥です。

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ドーピング

おかげさまで今日もぶっちぎりの忙しさで、九時を回る頃には電脳体が分離して、バリバリして参りました。(昨年「影の番長」とふたりでホールをまわしていたことを考えると,四人体制の今年は天国みたいに楽なんですけれどもね。)

こうなった場合、今年のゴールデンウィークまではゼナ、とかユンケルのお世話になっていましたが、今はも〜っと強力なドーピング剤があるんです。そ.れ.は.「番長」お手製のキムチの古漬けです。

非常に即効性があります。鼻水が止まらなくなることと、うがいをする必要があること、次の朝下の方が痛くなる、という副作用がありますが、効き目は何千円もする(しかもちょ〜小さい瓶)のユンケルの上をいきます。番長が差し入れのタッパをを開けてくれるその姿はまさに私たちにとって地獄に仏、プロシア戦線でのナイチンゲール、インドのマザーテレサです。(9時を回った頃、一時、従業員の声出しが減って手話が増えるのは、このドーピング剤のにおいを気にしてのためです。)

毎回番長のお世話になるのも気が引けるので、何かこちらからも提示したいのですが、日本食でこれほど即効性のあるドーピング剤は思い当たりません。イモリの黒焼き?むかでの焼酎漬け?スズメバチの幼虫?でもこんなものを持っていったら、女子高生から一生口をきいてもらえなくなりそうです。

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市場の縮小

市場の縮小、って言ったら日本酒のことか,っていうとさにあらず,自動車のはなしだそうです。

若い人が車を買わなくなり始めて,業界は危機感を募らせてるんだそ〜な。

業界首脳(自動車会社の経営者ってこと?)は若者への自動車販売の低迷の原因は「携帯やネットへの支出を優先させているせい,」とかんがえているようですが、どうなんでしょう?

私としましては,『お客のなかに「市場」としての価値しか見ないうちは打開策は見つかんないんでないの?』などと思っております。しらんけも。

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鉄火巻き

埼玉の某動物園のレッサーパンダの兄妹の名前はテッカとマキです。父親はもういないのですが,彼の名前はマグロ。公募で決まった名前なのですがなんだか笑えます。

ペットの名前って,家庭ごとになんか傾向があって,子供の名前よりおもしろいです。

私が子供の頃飼っていたモルモットはモル(♂)とモット(♀)でした。ハムスターの夫婦はアリス(♀)とテレス(♂)。ヒステリーの桜文鳥はブブチョで,みな父による命名です。

ハリネズミの夫婦はオヤジ(♂)と奥さん(♀)ウズラ達は,うーずら、えーずら、あーずら、こーずら、そーずら,の5羽。これは私の命名。

動物病院に連れて行って呼び出されると恥ずかしい名前ばっかりでしたので,ねこの名前はややおとなしめにつけています。

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いけないこと計画

まだまだ忙しい日々が続くんですが,お天気のいい昼間なんかはついついお正月の計画を練っちゃったりします。皆さんはお実家にお帰りになったり,ハワイのコンドミニアムでお過ごしになったりするのでしょうが,我が家は穀潰し共が4匹もおりますのでとてもそんなことはできません。

というわけで今年も穀類を培養基に菌類を増殖させ,更にその水溶液内で酵母を培養する実験をしてみようと思います。菌類をつつがなく成長させるために,サーモスタットが欲しいなぁと資金繰りをしておりましたが,おととい急に掃除機が壊れ予想外の出費に見舞われました。困ったなぁ,と思いましたが,何のことはない,全行程をお風呂場ですればいいんだぁ!とおもいつきました。お風呂場なら,暖房機もついてるし,お湯の自動保温セットすれば35℃が維持できますしね。湿度もトーゼンばっちりです。

今年の正月,家中の暖房機をかき集めて,お手製の全人動製麹機と格闘したのがバカみたいです。発芽玄米で菌類を培養するつもりでしたから最初から気づけば良さそうなものでした。ともかくお風呂場の大掃除のモチベーションがぐっとあがったのでよかったです。


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チャプチェ

今日は定休日なので,お昼,仕事仲間で日本人のご主人と結婚して韓国から帰化なさった人(コードネーム:番長)のお宅に伺って,チャプチェの作り方を教わってきました。

材料:韓国の春雨、500グラム、人参一本、ほうれん草一わ
タマネギ一つ,椎茸7つくらい。牛肉の薄切り(肩ロースとか少し脂がある方がいい)150グラム、卵2個、塩こしょう,ごま油たっぷり,赤砂糖、醤油たっぷり,いりごま適宜です。

まずほうれん草をざく切りにしてゆで,ざるに開けて水切りをしておきます。フライパンにサラダ油を入れ薄焼き卵を作っておきます。繊維にそって千切りにしたタマネギを透明になるまで炒めて塩こしょうで味付けし,皿に開けておく。人参も5センチくらいの千切りにして炒め、塩こしょうで味付けしておく。千切りにした椎茸も同じように。春雨を水から好みの堅さになるまでゆでておく。肉も食べやすいい大きさに切っていため塩こしょうしておく。

あとは大きなボールによく水をしぼった春雨、ほうれん草,ほかの材料を一緒に合わせ,手でめんと具材がまんべんなく混じるように合えます。味付けは良質のごま油タ〜ップリ(めんに艶が出るほど)醤油,砂糖も思い切ってめんの色が茶色になるまで加えてください。適宜味見しながら調節して,最後にこしょうとごまをふって出来上がりです。

ブロッコリーのナムル(これも美味!),白菜キムチ,ダイコンキムチ,わかめのスープ(ナンプラーと牛の出汁が利いてこれも美味)、韓国風青唐辛子入り田作り,ご飯,と死ぬほど食べてきました。春雨はノンカロリーだからもっと食べなさい!って言われましたけどあんだけごま油入ってるんだから0のはずはないっす...。

もう夕飯なんかとっても入りましぇ〜ん、て思ってましたけど,消化がいいのかちゃんとおなかがすいてしまいました。今,お土産にもらった残りのチャプチェをたべながら、村裕の藍ラベルを飲んでいますが,香りが鼻につくかな?と思いましたが,いいですね。私は村裕は常磐ラベルが一番好きで,日本食と合わせる時、藍ラベルはちょっと甘さが重いなぁとおもってましたが、ごま油,醤油のこおばしさなどとはとってもいいバランスです。逆に常磐では酸と鋭さがたってあまりなじみがよくありません。

韓国料理って,野菜がおいしくどっさり食べられるのでいいです。チャプチェは辛くないしね。

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東京ファイティングキッズ

朝日文庫から出てる「東京ファイティングキッズ」おもしろいですねぇ。

今年読んだ本の中で一番おもしろい気がします。まだ読みかけなんですけど,悔しいくらいおもしろい。
あぁ,このおもしろさを誰かと共有したいっ!

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トレンドの終わり

最近、内田樹さんにはまっていて、『内田樹の研究室』という彼のブログをよくのぞいています。

今回のテーマは「トレンドの終わり」で、女子大のゼミ希望者の面接を終えての感想です。今時の20歳の女性がなにに興味を持っているのか知るチャンスなんですが、答えから言ってしまえばずばり【ファション】なんだそうです。な〜んだ代わり映えのしない、と思われるかもしれませんが、今年の面接希望者は昨年までとは動機に違いが見られたそうです。詳しくはブログを読んでいただきたいのですが、私がおもしろいと思ったのは、フォロワーのイラつき、です。

人間、後発の興味分野、あるいはもともと適性の少ない分野では常に後追いの立場に甘んじなくてはいけません。競争のレールに乗ってしまうと、自分の身体の物理的状況、時間(寿命あるいは女としての賞味期限)に立脚した固有の物語のおもしろさに目がいきません。ただただ、テクニックを磨く方向にだけ意識が修練してしまいます。自分が身を浸すこだわりのただ中から脱出して、もう一段俯瞰できるようになるきっかけが「なぜこんなことをやってるのか?」というイラツキではないか?と内田センセーは睨んでいるようです。

わたくしは日本酒が好きで、飲むチャンスさえあれば何でも飲みます。最近は世代交代が進んで、若い人の野心あふれる仕事によく出会います。やんちゃで、活気があって、たのしいものです。まだ自分がフォロワーであることに気づいていないような、あるいは自分が乗っかってるトレンドに無邪気な感じがいいんです。でも遅かれ早かれ、必ず、自分が何かのフォロワーにすぎないと気づくときがくる。そのときこの蔵はどうするのか?い