歴史のお勉強
伊丹酒造組合のHPに載ってる歴史記事は、(文字組がとっても悪くて、読む気がちょっと萎えますが)奈良、京都、兵庫、近辺にある醸造地の盛衰の理屈をざっくり知るのにはお手頃な記事だと思います。http://itamisake-kma.jp/sake_la/index.html
日本各地に、灘、伏見と並ぶ三大銘醸地の三番目、というのがあります。三番目はいろいろあるんですが、上の2つはまず動きません。地酒、地酒、といったところで、現在でも日本酒の総生産量の40%超が兵庫県と京都府でつくられてるんですから、ここの盛衰史を押さえると日本酒で金儲けをするのに必要な条件がわかります。
歴代の大醸造地を支えた共通条件とはずばり、1、原料が何らかの方法で安定的に大量に確保できること。2、消費地への物流の太いパイプがある。3、革新的な技術を有している、4、良質の水が大量に得られる。です。
水は別格としても、主原料の米は思いっきり農産物なのにどうして産地のブランド化が進んでないのかな?不思議に思ってましたが、物流網の発達、技術革新、が歴代の大醸造地を支えていたこと、また経営と醸造の分業がはっきりしていたこと..などの歴史的背景がその原因だ思います。でも、これは経営的な戦略にもとづく価値観で、国内醸造酒文化を有り体に眺めた上での価値観ではありません。
日本酒を有り体に眺めると、関係ないと思っていた事柄がパズルのように組み上がっていくおもしろさがあるのに、もったいないはなしです。
| 固定リンク
« ハモン.イベリコ | トップページ | 科学の目 »
「生産地を訪ねて」カテゴリの記事
- 佐渡の田んぼ再生記.胎動編(2009.10.16)
- 田んぼの草取り(2009.07.12)
- 霜里農園で実習。(2009.05.28)
- 冬水たんぼ at 根知(2009.03.18)
- いずみ橋さんの取り組み(2008.06.24)

コメント
私に宛て付けのような日記書かれちゃ~ コメントせざるを得ないですね。
>2、消費地への物流の太いパイプがある。
先日、伊予「西条」市に行って「西条まつり」を見て来るついでに、石鎚酒造さん
に寄ってみた。
ちょうど、この酒蔵のある氷見地区の祭りが前日終わった翌日(火曜)だったので、
蔵はお休みだったけど、運よく越智社長に初めてお会いできました。
この人も歴史好きで、よく勉強されています。
「東予地域は四国の米どころで、中でも西条は水が良く、水運も発達していたから、
古くからの酒どころだった。最盛期には40軒以上の酒屋があって、愛媛でもっとも
多くの酒を出荷しているときもあった。」と、私の三部作論文の裏づけのようなこと
言ってくれたんだけど、どう考えても安芸西条がukokiさんの言われる三つの条件
の2番目を、鉄道が敷かれるまで持っていたとは考えられない。
なのに「西条は灘・伏見と並ぶ古くからの銘醸地」などとヌカスようじゃぁ、これだけ
スゴイ!そして歴史的にも古い「西条まつり」を見ても、コッチが恥ずかしくなる。
「言った者勝ち!」なんて世界が、日本酒業界にはあるんでしょうね。(苦笑)
投稿: 松木津々二 | 2007年10月18日 (木) 07時59分
酒祭りおつかれさまでした。参加いただいた蔵の皆さんもそろそろ本気で仕込みシーズンに突入ですね。
松木さんにいただいた3部作のなかにあった伊丹流のことを調べていたり、私なりに蔵をまわったりしていると、従来言われてきた、「日本酒ではワインほど原料の質がダイレクトに香味に影響することはない」という説に、何か情報操作の影を感じてしまいまする(笑)。
大醸造地は必ずしも米所ではありません。むしろ物流センターに近いところです。いろんな米が集約される地点で適切と思われる米を選んで使う.....いろんな米が混じっても香味、品質に大きな影響を出さないですむように注意が払われる。
「日本酒ではワインほど原料の質がダイレクトに香味に影響しないよう高度な醸造技術による制御が行われている。」という方が正確な気がします。
大醸造地では遠方大量流通商品としての理想型が先にあった上で、原料操作をする習慣がついてるんですから、産地&消費地密着型の村酒屋とは常識の基盤が違って当然ですよね。
逆に言ったら、遠方大量流通商品を目指さない(目指せない?)はずのスケールの醸造所までこれをまねしてたら地の酒としての個性が薄まるのは明白です。
「日本酒においても、ほんとは、ワインと同じくらい原料の個性を引き出すことは可能」だし、「日本酒においても、産地の特性を感じ取る楽しみ方が可能」です。
問題は、これをキャンペーン化して新たな市場を開拓する余力が地方の蔵に、産業技術センターに、地方行政機関にあるかないか?です。
投稿: ukoki | 2007年10月18日 (木) 12時20分